Senna Sempre
アイルトン・セナがFormula 1で初勝利をあげた、1985年4月21日。
あの日から35年が経った今、セナの偉業を振り返る。
35年前の今日、豪雨というコンディションの中、若いブラジル人レーサーはF1初優勝を果たし、モータースポーツ界に名を刻んだ。
1985年4月21日に行われたポルトガルGP。Lotus 97Tのドライバーはアイルトン・セナ。当時25歳になったばかりだった。自身初のPPを獲得し、決勝でもスタートから終始トップを走行。2位のライバルには1分以上の大差をつけて勝利を手にした。セナはLotusで6回優勝を果たし、モータースポーツ界だけではなく、スポーツ界のアイコン、そしてレジェンドとなった。また、セナの母国であるブラジルでは国の英雄として讃えられた。
Lotus 97TのシャシーはF1では初のバージボードを使用。バージボードはフロントホイールとサイドポッドの間に位置しており、タイヤ周りの空気を清流させる効果を果たした。この方法は現在のモータースポーツにも未だに存在し続けている。今日、セナと共に勝利を収めたLotus 97Tは、Classic Team Lotusが保管、メンテナンスを行っている。Classic Team LotusのManaging Directorであり、Colin Chapmanのご子息であるClive Chapmanは“Team Lotusにとって、アイルトンがチームに加入したのはとても意味があった。父であるColin Chapmanが亡くなった後、チームはパニックになっていたが、アイルトンのテクニカルアビリティとドライビングスキル、そして何よりも高いモチベーションは、チーム全体を奮い立たせ、F1に挑戦し、成功を収めることができた。”と語った。
そして弊社代表の高橋も、実はセナの大ファン。レースで被るヘルメットはセナのヘルメットデザインをベースに作られたもの。そんな高橋が、セナの思い出を振り返る。
“セナは勿論、努力も人一倍していたに違いありませんが、持って生まれた素質と才能がとにかく素晴らしかった。
それは特に雨の中のレースで際立っていました。一番印象的だったのは鈴鹿のレースで雨が降ってきた時、宿敵プロストに対し圧倒的に速かった場面です。雨のコンディションは中々練習するタイミングが無いうえに、雨の降り方も一定ではなく路面も一定していない為、瞬間瞬間の状況の変化に対応する能力が全てであり、この感覚、能力は今でもセナに勝るドライバーは居ないと思います。もし、あの事故さえ無ければと 今でも残念で仕方ありません。“
セナの大ファン 高橋一穂
今でも世界中で愛されている、アイルトン・セナ。皆様のたくさんの思い出と共に、これからもレジェンドとして永遠に輝き続けます。
