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スーパーGT第4戦 菅生 300Kmレース予選レポート

2016/07/23

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■公式練習走行
7月23日(土)、スーパーGT 第4戦となるSUGO GT300km RACEの予選が開催されました。今大会は第3選に予定されていたオートポリスラウンドが中止となった関係から、実質上の3戦目。その間に合同テストがあったものの、実に80日ぶりのレースとなりました。 今回の舞台であるスポーツランドSUGOは、合同テストでシンティアム・アップル・ロータス(SGT EVORA)がトップタイムをマークしたコース。それだけに今回のレースには、Cars Tokai Dream28のチーム全員が、大きな自信と期待をもって臨んでいました。 しかし土曜日の9:15分から開催された公式練習走行で、SGT EVORAにトラブルが発生。予選のシミュレーションを行うべくマシンに乗り込んだ加藤寛規選手は、シフトチェンジができなくなったSGT EVORAを、早々にピットへと戻してしまいました。 原因は、ギアを変速させるエアシフターのトラブルでした。幸いにもこれが大事に至ることはなく、部品交換でSGT EVORAは復活。しかし公式練習走行は残り10分しか走ることができず、チームは予定した予選・決勝のシミュレーションを行うことができませんでした。

■予選第1回目(Q1)
公式練習走行で満足なセッティング確認を行えなかった関係から、Q1通過が急務となったSGT EVORA。そこでチームは、加藤選手にQ1を託しました。 天候は今にも雨が降り出しそうな曇り空。ライバルたちは早々にアタックを開始しましたが、加藤選手はしっかりとタイヤを暖めながら状況を見定めていました。 そして3周目、加藤選手はいきなり1分18秒496の好タイムマーク。これでSGT EVORAは2番手に浮上しました。次の周、加藤選手はさらなるタイムアップを狙いましたが、1分18秒547とわずかに届かず。とはいえQ1突破には十分以上のタイムを刻んだことで、タイムアタックは無事終了。その後もSGT EVORAはコースを周回しましたが、これはセッティングの細部を見極めるための走行でした。

■予選第2回目(Q2)
GT500クラスの一台が公式予選1回目でクラッシュを喫し、赤旗中断からそのままセッションは終了。マーシャルがコースバリアの修復作業を行なったことで、GT300クラスのQ2は15:37からスタートしました。 この間チームは、加藤選手がQ1で得た感触をもとにSGT EVORAのセッティングを小変更。最終コーナーのあたりでは小雨がぱらつくという危うい状況のなか、高橋選手はコース状況が悪化する前に、いちはやくコースインしました。 そして想定より低い路面温度にも巧みに対応しながら、3周目から1分21秒台に突入。順位も8位に着けました。そして5周目には1分20秒287を刻みましたが、ライバルたちもタイムを上げたために12までポジションダウン。しかし最後に1分19秒899の自己ベストを出して、順位をひとつ挽回しました。 これで№2 シンティアム・アップル・ロータスは、日曜日の決勝レースを11番手からスタートします。

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Cars Tokai Dream28 シンティアム・アップル・ロータス

ドライバー:加藤寛規選手
「公式練習を走れなかったのは残念でしたが、SUGOはテストでも結果が出せているので、あまり不安はありませんでした。実際走ってみても、今日のコンディションに対して合わせたい部分はありますが、非常によい仕上がりでした。高橋さんもマシンに対するイメージはできていましたし『きちんとスペースを確保して下さいね』とアドバイスするだけで十分でしたよ。明日はスタートでの混戦をしのぎきれば、良い闘いができると思います!」

ドライバー:高橋一穂選手
「今回は、Q1をアタックするつもりでいました。だから……トラブルは本当に残念です。Q2は事前の走行ができていないにせよ、ベストをあと1周早く出したかった! タイヤより人間が暖まるのが遅かったのは、反省です。(笑)」

チーフエンジニア: 渡邊信太郎
「公式練習走行でのトラブルは、まったくの想定外でした。部品もレース前に新品交換していたものですし…。マシン自体は非常に調子がよいです。ただチョイスしたタイヤに対し、想定以上に気温が低く、内圧設定にミスがありました。明日も似た状況になると思うので、これにきちんと対応して決勝レースを闘いたいと思います。」

2016.07.23

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