Lotus logo

スーパーGT 2017第6戦 SUZUKA 1000kmレース 予選レポート

2017/08/26

SGT_Rd6_驤エ鮖ソ1000km_LCI_莠磯∈Photos・・・・WT5_22408月26日(土)、スーパーGT 第5戦 INTERNATIONAL SUZUKA 1000KMが開催されました。全8戦の折り返しとなる今大会は、1966年から続いた「鈴鹿1000km」のファイナルとなるメモリアルレース。Cars Tokai Dream28にとっても鈴鹿1000kmは2005年(VEMAC RD320R)、2007年(紫電)で2度の優勝を飾り、SGT LOTUS EVORAでは’15年のポールポジション、’16年の予選コースレコード樹立と相性が抜群のコースです。そして今回チームはこの長丁場を、高橋一穂/加藤寛規/濱口 弘の3名と共に闘います。

■公式練習走行
9:20から始まった公式練習走行は、まず加藤選手がEVORAのステアリングを握りました。朝方に強く降り注いだ雨は走行前に止んだものの、路面はまだまだ乾ききってはいない難しい状況。しかしながら加藤選手は、序盤から2分10秒を切る好走を見せ、いきなりGT300クラスのトップに躍り出てEVORAの存在感をアピールしました。

その後チームは濱口選手と高橋選手の習熟走行を交互に繰り返しながら、予選に向けたメニューを消化。さらに路面が少しだけ乾き始めた状況で加藤選手が2分00秒362をマークすると、この時点でEVORAの順位は2位までジャンプアップしました。

さらにGT300クラスの占有走行では、今回が実に2年ぶりのスーパーGT参戦となる濱口選手が、加藤選手に迫る2分フラットを連発。最終的に2分00秒550のベストラップをマークして、予選への手応えをつかみました。

SGT_Rd6_驤エ鮖ソ1000km_LCI_莠磯∈Photos・・・・WT5_2056
■公式予選1回目(Q1)
公式予選一回目(Q1)は14:35から予定通りにスタート。気温は31℃、路面温度は37℃という、夏らしい爽やかな気候となりました。

Q1を担当したのは、ジェントルマンドライバーである濱口選手。公式練習走行の推移から濱口選手が14番手以内に入る可能性は十分にあると考え、チームは加藤選手をQ2に温存してポールポジション獲得の可能性に賭けました。

その期待に応えるかのように、濱口選手は素晴らしい走りを魅せました。計測2周目に入ったときのラップタイムは2分00秒878。まだタイヤが暖まりきらない状況ながら9位へとポジションを上げた濱口選手は、翌周にはさらに1分59秒670へとタイムを更新します。かたやライバルたちもタイムを更新し続け、EVORAの順位は11位に。

そして最終アタックとなる計測4周目。濱口選手はセクター1とセクター2でベストを更新し、Q1突破の期待が大きく高まりました。しかし最終セクターに入ったその直後、悲劇は起こりました。EVORAはスプーンコーナーの脱出でリアのグリップを失い、スピンを喫してしまったのです。幸いにもマシンにダメージはなく、濱口選手は再びEVORAでアタックを試みましたが、すでにタイヤはそのピークを越えており、最後のアタックも不発に。最終的にEVORAの順位は17位となり、残念ながらQ1突破は叶いませんでした。

ちなみにQ1突破のボーダーラインとなる14位との差は、わずかに0.334秒。17台中で実に15台が59秒台を刻むという、激しい予選Q1となりました。

SGT_Rd6_驤エ鮖ソ1000km_LCI_莠磯∈Photos・・・・WT1_1889
 

Cars Tokai Dream28 シンティアム・アップル・ロータス
チーフエンジニア 渡邊信太郎
「予選の結果は残念でしたが、濱口選手の走りは素晴らしかったと思います。マシンとしては、昨年の鈴鹿でのデータを最新の風洞設備で検証した結果、それが非常によいということが確認できたので、基本的なエアロバランスは去年と同じ。ジオメトリーやロール剛性を少しだけ変更して、予選に臨みました。
明日は17番手からのスタートですが、ライバルとの差は想像以上に拮抗しているので、よいレースができると思います。決勝では前に引き離されなことが大切ですね。鈴鹿は簡単には抜けないコースですし、距離も長いので、上手にレースを進めて行きたいですね。」

ドライバー:加藤 寛規 選手
「公式練習走行の様子を見て、行けそうだな…と思えたのでQ1は濱口選手にお願いしました。結果は残念でしたが、うまく運べばポール争いはできたと思いますよ。マシン的には前回の富士から手応えを感じています。明日は長いレースなので、大事に走り抜いてよい結果にしたいと思います。」

ドライバー:濱口  弘  選手
「Q1の最終アタックはセクターごとにベストを更新していたので、セクター3も狙いました。ただそのときリアタイヤのグリップが落ち始めていたことも感じていて、これをもう少し抑えて走ることができたらスピンはしなかったかもしれません。こういうところがまだ、経験の浅いところですね…。でも、EVORAの特性は自分には合っていると感じました。明日の決勝もよい走りができると思うので、がんばります!」

ドライバー:高橋一穂  選手
「公式練習走行で走った感触としては、まだまだ自分の納得が行く形でマシンを操作できていません。どこが悪いのかは把握できているので、明日の決勝レースではそこを意識しながら、自分のスティントをきちんと走り抜きたいと思っています。」

SGT_Rd6_驤エ鮖ソ1000km_LCI_莠磯∈Photos・・・・WT5_3022

2017.08.26