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スーパーGT2017第7戦 チャン・インターナショナル・サーキット決勝レースレポート

2017/10/09

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10月8日(日)、スーパーGT 第7戦 Chang SUPER GT RACEがチャーン・インターナショナル・サーキットで開催されました。 前日の予選では突然のスコールに足もとをすくわれ、20番手からのスタートとなったCars Tokai Dream28。しかしチームは公式練習走行でのデータをもとにミーティングを重ね、入念な作戦を立てて決勝レースへと臨みました。

■決勝レース しかしそんなチームの思いを無にするかのように、翌日はチャーン・サーキットを再び強烈なスコールが襲いました。そして決勝レース開始直前になると雨は止み、空からは青空が見えるという恨めしい状況に。これに対してスリックタイヤで勝負に出るチームも現れましたが、Cars Tokai Dream28は予選でも苦戦したレインタイヤを選択しました。

そんな状況で序盤の見せ場を作ったのは、第一スティントを担当した高橋選手でした。 日本時間の17:00、セーフティーカー先導の形で300km/66周のレースがスタート。20番手からスタートした高橋選手は落ち着いたドライブでシンティアム・アップル・ロータス(SGT LOTUS EVORA)を操り、すぐさま18位へポジションアップ。そのまま順位をキープし続けると、11周目にはさらに17位へと順位をひとつ上げたのです。 このまま順位をキープして、ロングスティントを担当する加藤選手へとバトンを渡すことができれば…。そう思わせるだけに足る、期待の持てる走りでした。

しかし14周目を過ぎたあたりからタイムは徐々に落ちだし、その順位もじりじりと下がって行きました。もともとマッチングの取れていなかったレインタイヤに対して、レコードラインが徐々に乾きだして来てしまったことがその理由でした。 それでも高橋選手はレインタイヤで規定集回数を走り抜き、18周目にピットイン。加藤選手へと無傷でマシンを託しました。

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そしてここから、加藤選手は追い上げを開始しました。ロングスティントを想定したスリックタイヤと、例年になく低い路面温度のマッチングに苦しみながらも早い段階から1分35秒台をマークして、少しずつその順位を取り戻して行ったのです。 そしてフューエルエフェクト(燃料の搭載量が軽くなることで速さを得ること)が働いた終盤になると1分34秒台にまでタイムを伸ばし、最終的には1分33秒904と、マザーシャシー勢ではトップ、全体でもトップスリーにも引けを取らないベストタイムをマークしました。 しかし第一スティントで失ったタイム差は予想以上に大きく、最終的にEVORAは20位でチェッカーを受けました。

レースに“たら・れば”はありません。しかし今回のレースは非常に悔しいものでした。もし第一スティントを、マッチングの出ていたスリックタイヤで走ることができていたら。その結果が違っていた可能性は、大いにあったと思われます。

第7戦を終了したことで、残す闘いはあとひとつ。最終戦はマザーシャシーにとって得意とはいえないツインリンクもてぎでの一戦となりますが、チーム一丸となってこの闘いに臨みます。今年最後の締めくくりである闘いで、変わらぬ応援を心からお願い致します!

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Cars Tokai Dream28 シンティアム・アップル・ロータス

チーフエンジニア 渡邉信太郎
「今回は特にウェットコンディションにおいてのタイヤチョイス、そしてシャシーセットアップに大きな課題を残しました。その影響で高橋選手には非常に厳しいレースを強いることになってしまい、申し訳なく思っています。  一転してドライコンディションは非常に好調でした。加藤選手のラップタイムも速く、タイヤ無交換でもパフォーマンスが維持できる確信がも得ていただけに、悔しい結果に終わってしまいました。  次で最終戦ですが、今シーズンの締めくくりに相応しいレースができるようにがんばりますので、応援よろしくお願いします!」

ドライバー:加藤寛規選手
「第2スティントをピットアウトしたとき周回遅れだったため、ペースの違う集団の中に埋もれる形となってしまいました。しかしスティント中盤からは前を一台ずつパスして行くことができ、タイムもかなり良かった。それだけにスタートの雨が悔やまれるレースとなりました。最終戦は、がんばります!」

ドライバー:高橋一穂選手
「スタート前にスコールとなり、レインタイヤに急遽交換しました。序盤はレイン優勢でスリック組が後方へと沈みましたが、天候はすぐに回復してスリック勢が挽回。毎週変化する路面の状況に対応しきれず順位を落としてしまいました。こういうコンディションが一番プロとの差が出るところで、今後の課題がまた増えました。最終戦もがんばって行きますので、応援よろしくお願いします。」

2017.10.09

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