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LOTUS CUP JAPAN 2016 第4戦レポート

2016/09/05

WT1_0971 ■予選
「LOTUS Cup Japan」、2016年シーズン第4戦が9月4日(日)、栃木県・ツインリンクもてぎで開催された。前回に続き、もてぎ開催となる第4戦には、クラス1が8台、クラス2が2台、クラス3が2台と、合計12台のエントリーが集まった。また、#2 SYNTIUM LCI EXIGE Sは加藤寛規に代わり、山田弘樹がステアリングを握る。

前日夜半に激しく雨が降ったものの、予選の段階では日差しもさしている。ドライコンディションのなか、15分間で行われる予選は9時45分にスタート。先頭でコースインした長谷川憲幸は、最初の計測ラップでいきなり2’10.273と、第3戦のポールタイムをいきなり上回ってみせる。続く、周回でも10秒台のタイムを並べるが、「タイヤ特性を考えると、これ以上タイムが上がることはない」と判断し、早々にピットへと戻った。

前回のもてぎでシーズン初優勝を果たした草野誠二も、2’10.839と長谷川に続く2番手タイムを叩き出すが、その後のラップではタイムを更新することができない。「あとコンマ5秒くらいは縮められたかもしれない」と、予選後に悔しさを覗かせたが、彼もまたアタックを終えてピットにマシンを止めた。一方、荒田良浩が精力的にアタックを続けていたが、序盤に記録した2’12.629を更新することができず、3位で予選を終えている。

15分の予選を終えてポールポジションは長谷川、2位に草野とTi Racing勢がフロントロウを独占。3位に荒田、4位は滑川真央、5位に山田のオーダーで続いた。クラス2は「あまり良い走りが出来なかった」と振り返った飯田敏雄が首位。クラス3は最初のアタックラップで早々に好タイムを記録した秋葉有一が、大屋彰利を大きく上回り予選トップの座を手にしている。

WT1_0632
Class 1
予選1位 #8 長谷川憲幸
前回の反省を踏まえて、クリアラップを取れるように工夫しました。タイヤの特性上、後になればなるほどタイムが出にくくなるので、とにかく2ラップを全開で走った感じですね。それでも、2ラップ目はコンマ2秒も落ちてしまったので、ピットに戻りました。決勝は雨の予報もありますが、練習走行でもドライばかりなので、ウェットになったら完走を目標に切り替えます。

予選2位 #55 草野誠二 
今日の予選は頑張って走ったのですが、思ったよりもグリップしなかったです。10日ぶりにもてぎを走ったので、コース特性を最初は忘れていたようです。思い出した頃にはタイヤがタレてきてしまいました(笑)。決勝はイン側からのスタートなので、1コーナーで飛び込んで先頭に立ちたいです。

予選3位 #15 荒田良浩 
今日は路面コンディションが悪くなかったので、タイムが出ました。前回よりは練習をしっかりしたので、少し楽に走れた気がします。決勝では表彰台に上がれるように頑張ります。

Class 2
予選1位 #47 飯田敏雄
上手く走れずに、2回もスピンしてしまいました。この後、原因をしっかり分析したいと思います。前回から1カ月くらい乗ることができていなかったので、初めてのサーキットを走っている感じでした(笑)。雨は苦手ではないので、決勝も頑張ります。 

Class3
予選1位 #16 秋葉有一
公式練習を走れていなかったので、予選はしっかりと距離を走ろうと思っていました。計測ラップ1周目で良いタイムが出せて、2周目もアタックしたんですが、3コーナーでミス。それで、そのままピットに戻りました。気温のせいか、前回よりもタイムが良くなった印象ですね。私としては、雨は降らないで欲しいです。

WT1_0821
■決勝
第4戦決勝レースは、ツインリンクもてぎ10周で争われる。予選と決勝のインターバルに一時激しい降雨があったものの、決勝がスタートする13時20分の段階では快晴に。気温も30℃近くにまで上昇した。コースの大部分は乾いているが、ブリッジの下など一部にウェットパッチが残っている。予選中にマシントラブルに見舞われた中 裕司がフォーメーションラップ後にレース出走を断念し、11台のマシンがグリッドに並んだ。

レース前に「スタートが鍵になる」と語っていたポールの長谷川憲幸が抜群のスタートを決めて、草野誠二を従えてトップで1コーナーをクリア。その後方で抜群のスタートを決めたのが5番グリッドの山田弘樹だ。ランプ点灯と同時に反応し、イン側から荒田良浩と大澤明仁をかわして、3位にポジションを上げる。

草野を引き離そうとハイペースで飛ばす長谷川だったが、5周目のV字コーナーでオーバーラン。草野が一気にその差を縮め、続くダウンヒルストレートではスリップストリームに入られてしまう。なんとかブロックラインに入り、草野を抑えた長谷川だったが、依然として僅差のままだ。ところが、レース後半に入ると、タイヤが厳しくなった草野が大幅にペースダウン。逆に長谷川はタイムを落とすことなく走りきり、草野に5.342秒の大差をつけて、第2戦以来となる2勝目を飾った。

3位の山田はトップ2台から引き離されたものの、2戦ぶりのレースで嬉しい表彰台を獲得。4位は安定したラップを刻んだ荒田。序盤に大澤をパスし、最後まで逃げ切ったジェローム・ブリュワが5位に入った。クラス2は「自分自身との戦いだった」と振り返った飯田敏雄がトップでフィニッシュ。クラス3はギヤボックスの不調を抱えながらも10周を走り切った秋葉有一が、クラス3連勝を飾っている。

WT1_1244
Class 1
優勝 #8 長谷川憲幸
前回と同じパターンだったので、「勝てないかもしれない」と思いました。しかも、同じ場所でミスまでしてしまって……。V字コーナーでオーバーランしてしまいました。バックストレートで並ばれた時はブロックラインを取って、なんとか凌ぎましたが……。本当に「ひたすらしのいだ」という印象のレースでした。鈴鹿はこれからしっかり練習して挑みたいです。

2位 #55 草野誠二
優勝するつもりだったのですが、ダメでしたね。タイヤの使い方が悪かったと思います。前半でプッシュして抜くか、後半まで温存するか、はっきりしなければならなかった。それなのにどっちつかずで走ってしまいました。一度近づいた時があったのですが、アウト側から抜けず、後半はズルズル行ってしまいました。

3位 #2 山田弘樹
スタートだけでしたね。前のふたりには、まったく付いて行けませんでした。クルマが素晴らしいのに、少し乗っただけでは乗りこなすことができませんでした。最初の周回でギヤが全く入らなくて、リズムが崩れてしまった印象です。

Class 2
1位 #47 飯田敏雄
自分との戦いでした。レースはすごく楽しかったです。久しぶりに走ったので、最初は自分のペースを戻すのに時間が掛かってしまいましたね。鈴鹿は大好きなサーキットなので、楽しみにしています。

Class 3
1位 #16 秋葉有一
2周目のビクトリーコーナーでミスしてしまったのは自分の責任です。その後、4周目に4速がなくなってしまって、3速と5速で走っていたら、途中で3速から抜けなくなってしまって……。その後は3速固定で走ったのですが、周りに迷惑かけながらも、なんとかトップで走り切れて良かったです。

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