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LOTUS CUP JAPAN 2018 第2戦 レースレポート

2018/05/15

_K1Y7407■予選
JAF(日本自動車連盟)公認レース「LOTUS Cup Japan」、2018年シーズン第2戦が5月13日(日)に、静岡県・富士スピードウェイで開催された。これまでは開幕戦のエキシビションレースとしてもお馴染みの富士だが、今シーズンは初開催。多くのドライバーにとって、練習走行などで走り慣れた富士だけに、予選から激しい攻防が予想される。第2戦にはクラス1に9台、クラス2に2台という11台がエントリーした。賞典外のゲストドライバーとして参戦するのは、昨年の第3戦富士以来となるモータージャーナリストの清水和夫。「速いドライバーもたくさんいますし、邪魔をしないように頑張ります。」と、控えめに語る。

予選は午前9時30分にスタート。午後から天候が崩れるとの予報もあり、空には深く雲が立ち込めているが、コンディションはドライとなった。予選開始直後に好タイムを記録したのは、開幕戦もてぎで初優勝を手にした飯田敏雄。1’54”519と、早々に54秒台をマークする。さらに、これまでも富士でスピードを見せてきた滑川真央が1’54.570と、わずか0.051秒という僅差で飯田を追う。

飯田と滑川の2台に続くタイムをマークしたのは荒田良浩。こちらも1’54”602とトップからコンマ1秒差以内、これまでにない僅差の攻防となった。今回のレースがLOTUS Cup Japan初参戦となるノビーカジタは、昨年のシリーズランキング2位の草野誠二をも上回る1”54”748を記録して4番手。その後方に1’55”365の草野、1’56”215の清水が続く。

さらなるタイム更新が期待されたが、ほとんどのドライバーが予選開始直後に記録したベストラップを更新することなくピットへ。3番手の荒田が最後までアタックを続けるものの、そのまま予選終了。従来のコースレコードを大幅に更新した飯田がポールポジション。2位に滑川、3位荒田、4位カジタのオーダーで予選を終えた。

ところが、予選終了後に荒田とカジタに対し、ランオフエリア走行の裁定が下り、当該ラップは採択されず。また、荒田はピットレーンの速度超過違反もあったため1ポジションの降格。この結果、予選3位に草野が繰り上がり、4位カジタ、5位清水、6位荒田のグリッド順で決勝をスタートする。

秋葉有一と大屋彰利のふたりが参戦するクラス2は、秋葉が2’04.577のタイムをマークし、予選トップを獲得した。

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■コメント
Class 1
予選1位 #47 飯田 敏雄 選手
「最初のアタックでタイムを出すことを目標にしていました。でも、ターゲットタイムをクリアできなかったのは少し残念です。それもあって、走り続けました。悪くない走りだったのですが、自分としてはもう少し直す箇所があったと思っています。ウエットでのレースは嫌いじゃないと思い込んでいるので(笑)、頑張ります。今シーズンは初戦から接戦で、すごく楽しい1年になりそうだと実感しています。」

予選2位 #5 滑川 真央 選手
「正直、これだけ僅差になるとは思っていませんでした。走り終えてみたら差だったので、すごく悔しさはあるのですが、いいアタックができたと思います。フィーリングがすごく良くて、さらにタイムを更新するつもりでアタックしたのですが、できずに残念です。天候が少し心配ですが、前に誰もいないスタートになります。行き過ぎないように自制心を持って、落ち着いていきたいと思います。」

予選3位 #55 草野 誠二 選手
「クルマが本調子ではなかったんですが、『これくらいかな』というタイムでは走れました。結果的に棚ボタ的に3番グリッドからスタートできることになりました。決勝はヘビーウェットですが、無事にレースをフィニッシュできるように頑張ります。」

予選4位 #75 ノビー カジタ 選手
「初めての予選で、自分としてはいっぱいいっぱいでした。皆さん、ベテランでとても速いので、まだまだ修行が必要だと実感しました。2列目からのスタートですが、雨でロータスに乗るのは初めてなので、とにかく安全に走り切りたいですね。」

Class2
予選1位 #16 秋葉 有一 選手
「1ラップでアタックを終えたかったんですが、コカコーラコーナーでちょっとコースから外れてしまったので、タイム抹消の可能性があったので、もう一度アタックしました。そこで2分4秒台のタイムが出たので、アタックを終えました。決勝は雨が降ると、屋根がないので悩ましいところです。(笑)」

ゲストドライバー(賞典外)
予選6位 #2 清水 和夫 選手
「皆さん、速かったですね。金曜日に記録したタイムを更新できなかったのが残念です。タイヤもフレッシュになったので、1分55秒台は出したかったですね。決勝は雨になるでしょうし、ミスをしないことが鍵になるでしょうね。前で混乱が起こった時に、巻き込まれないようにしたいです。ゲストドライバーですし、アクシデントの原因をつくらないようにしたいです。(笑)」

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■決勝
LOTUS Cup Japan第2戦決勝レースが、5月13日(日)に静岡県・富士スピードウェイで行われた。予報どおり、昼過ぎから雨が落ち始め、雨足は激しさを増す。決勝スタート15時10分の段階でコンディションはヘビーウエット。主催者は安全を鑑みて、セイフティカー先導でのスタートを決定。ポールポジションの飯田敏雄を先頭に、11台が隊列を組んでのスタートとなった。

しかし、雨は弱まることなく、セーフティカーによる5周の先導走行後、赤旗で中断。レースはそのまま中止となった。先頭車両が2周回以上を完了、当初走行距離の75%未満でレースが中止されたため、規定によりシリーズポイントの50%が与えられることになった。


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■コメント
Class 1
優勝 #47  飯田 敏雄 選手
「コース上には川もかなりできていましたが、レースは走りたかったですね。それでも何事もなく帰ってこられましたし、半分ですがポイントを獲得できたのはありがたいです。菅生は速いドライバーもたくさんいますし、気を引き締めて挑みたいと思っています」

2位 #5 滑川 真央 選手
「レースをやりたかったのですが、かなり雨量が多くて危なかったですし、セーフティカーのスピードでも滑ってしまっていたので仕方がありません。今回は予選でもスピードを見せられたので、次の菅生ではポールポジションを獲って、決勝も優勝を狙っていきたいです。」

3位 #55 草野 誠二 選手
「残念ですが、中止でも仕方がないと思わされるような雨量でした。予想していた場所以外にも川ができていましたし、深さもありました。普通に走っていても、氷の上を走っているような状況でした。とにかく安全に走ることを心がけていました。次の菅生はしっかり練習して、挑みたいと思っています。」

ゲストドライバー(賞典外)
#2 清水 和夫 選手
「レースを走りたかったのですが、かなり雨も多かったですし、こういった状況であれば仕方がありませんね。もしスタートしていたら、アクシデントが起こっていたかもしれませんし、競技長は正しい判断をしたと思います。このスピード域でも2〜3箇所でハイドロプレーニングが起こっていましたから……。今回、ロータスのドライブのコツがだいぶ分かってきたので、また別のサーキットでもぜひ参戦してみたいです。」

Class2
1位 #16 秋葉 有一 選手
「エリーゼは屋根がないので、かなり大変でした。100Rの立ち上がりで川が出来ていたりしたので、中止も仕方ありません。半分ですがポイントも獲得して、リーダーを維持できて良かったです。次の菅生は好きなサーキットですが、練習の時間が取れるか……。新しいクルマなので、できれは走っておきたいですね。」

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