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スーパーGT 2018 最終戦 IN MOTEGI GT 250KM RACE GRANDFINAL レースレポート

2018/11/13


 

11月10日(土)/11日(日)の2日間に渡って、2018年のスーパーGTを締め括る「MOTEGI GT 250KM RACE GRANDFINAL」が開催されました。 全てのハンディウェイトが降ろされ、なおかつ250kmという短い距離で行われるこの闘いを、Cars Tokai Dream28は今回も加藤寛規/高橋一穂選手と共に、シンティアム・アップル・ロータス(SGT LOTUS EVORA)で闘いました。

 

■第一回目予選(Q1)

公式予選第一回目(Q1)は、土曜日の14:00から開催されました。 気温22℃、路面温度26℃。公式練習走行では予想以上に上がった気温も想定内におさまり、快晴の空の下で予選はスタートしました。 Q1を担当したのはエースドライバーである加藤寛規選手。29台のマシンがエントリーするGT300クラスでチームは様子を見ながらコースクリアのタイミングを計り、EVORAをコースへと送り出しました。 ここで加藤選手はいつも通り3周目までにタイヤをウォームアップさせ、4周目にアタックを開始。まずは1分47秒022のタイムを刻み、タイムボードの4番手にEVORAの順位を浮上させました。 そして翌周もアタックを試みましたが、これは1分47秒381と僅かにタイムアップならず。そのとき順位は5番手と、十分にQ1を突破できるポジショニングだったことから、加藤選手はマシンをピットへと戻しました。

 


 

■第二回目予選(Q2)

GT500クラスのQ1を終えた14:45から、GT300クラス2回目の予選(Q2)が10分間でスタートしました。 Q2を担当した高橋選手は、アタックを開始した4周目にまず1分51秒247をマーク。そして翌周は1分50秒999へとタイムアップを果たしました。 しかしQ1の走行で路面状況が良くなったコンディションと、熾烈なトップ14の争いは厳しく、最後は14番手でチェッカーを受けました。 とはいえこれは、マザーシャシー勢では二番手の順位でした。 予選は♯88 マネパ ランボルギーニGT3を駆る平峰一貴選手が1分45秒911という素晴らしいタイムを刻んでポールポジションを奪取。これはコースレコードであると同時に、チームとしては2回目、自身としては初めてのポール・ポジションとなりました。

 


 

■決勝レース

日曜日の決勝レースは、14:00ちょうどからパレードランを開始。ウォームアップランを終えてセーフティーカーがコースを離れると、250km・53周(GT500換算)のレースがスタートしました。 第一スティントのドライバーを務めたのは加藤寛規選手。スタート時は加速力に勝るFIA-GT3勢に抜かれながらも、目の前が開けてくると1分51秒台を刻み続けて15位のポジションを堅持。そしてショートスティントのライバル達がルーティンピットに入り出すと、その順位を徐々に上げて行きました。 そして23周目にはトップ6へ浮上し、32周目にピットインするまでに、EVORAのポジションを三番手まで押し上げました。

 


 

ここでチームは、高橋選手へとドライバー交代する際に「タイヤ無交換」作戦を敢行。これによってEVORAはピット滞在時間を短縮し、13番手でコースへと戻ることができました。 しかしここで、加藤選手にはひとつの迷いがありました。 もちろんタイヤはロングライフを見込んだスペックを選んでいましたが、加藤選手が走っていたときから、期待したようなグリップを発揮できていなかったのです。 それは路面温度が、チームの想定値よりも高かった影響によるものでした。 それでもバトンを受けた高橋選手は、序盤でこれを踏みとどまり、中段のポジションをキープしました。しかし42周目を過ぎたときに後続集団に飲み込まれ、終盤に大きくポジションダウン。最終的には22番手でチェッカーを受けてレースを終えました。

 


 

■チーフエンジニア:渡邊信太郎

「今回はレース開始直後の気温が24℃、路面温度は30℃と、想定よりもかなり温度が高くなってしまったことがまず残念でした。終盤で27℃まで下がりましたが、本来は路面温度が最初から30℃を切る状況が望ましかったのです。 今年一年を通しては、マシンのトラブルが少なく、その熟成度を高めることができたと思います。ただそれ以上に、GT3勢が速くなってしまったのですが。 また高橋選手も、これだけ激しい闘いのなかでマシンを壊さず、レースを走り切れるようになってきました。 来季はこうした流れをなんとしてもポイントにつなげることができるように、頑張りたいと思います。一年間、応援ありがとうございました!」

 

■ドライバー:加藤寛規選手

「第一スティントでのタイヤの状況から、高橋選手のスティントを無交換で行くかはかなり迷いました。タイヤもマシンも、気温が下がってくると速さを取り戻す兆候が出ていたため、後半なら行けるかもしれないと思ったのですが。高橋選手は苦しい状況でもよく走ってくれたと思います。 今シーズンはポイントを獲得することができなかったのが何より悔しいです。それと同時に、各ディーラーの招待でサーキットまで来て下さったロータスユーザーのみなさんが、EVORAを見て喜んで下さったのが嬉しかったです。 ありがとうございました!」

 

■ドライバー:高橋一穂選手

「加藤選手からは事前にタイヤの状況を聞いて、各コーナーのギアチョイスなどもアドバイスを受けていたのですが、乗り始めからかなり厳しい状況でした。ただこうした厳しい状態でも、安定して速く走れるようにして行かないといけませんね。今のGTは(ジェントルマンにとって)走行時間が少ないことがかなり厳しいのですが、がんばりたいです。ありがとうございました。」

 


ピットツアーにご参加頂きましたお客様に、改めて御礼申し上げます。