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ロータスカップ・ジャパン2008最終戦

日を追うごとに秋が深まる11月30日。 いよいよ、ロータス・カップ・ジャパン2008シリーズ最終戦が、ツインリンク茂木・フルコースにて開催されましたっ!

我がチームLCIは通常、ゲストカーとしてゼッケンNo.1のElise S Cup Carの1台体制にて参戦して参りましたが、今回サプライズとしてなんとっ、ゼッケン No.1の他にNo.10を加えた2台体制にて、この最終戦に挑みます。

ゼッケンNo.1のマシンにはお馴染み、LCI代表・高橋 一穂選手。 そしてNo.10号車には高橋選手と共に、プリヴェ・KENZO・アセット・紫電にてスーパーGT300クラスを戦っている加藤 寛規選手がドライブ。 スーパーGTではチームメイトとして参戦しているこの2名ですが、今回はライバル同士となって最終戦を盛り上げます。

そしてゼッケンNo.25アドバン・ロータス号には2度目の参戦、CAR GRAPHIC編集長 塚原 久選手です。塚原選手は栄えあるロータス・カップ・ジャパン開幕戦に参戦、ヘビーウエットのレースの中、その実力をいかんなく発揮してくださいました。 

さて、いつもの通りに前日の占有スポーツ走行がある訳ですが、高橋選手は都合がつかず、午前中の1本目は加藤選手のみの走行となりましたが、ここ茂木は前日、大雨だったそうで、当日は太陽が顔を覗かせるものの、1本目の走行時はセミ・ウエット状態。 
 
路面状況のこともあり、前半はペースを上げずに走行。中盤から徐々にペースを上げ、結局1度もピットインせずに30分間走り続けました。 「路面がこんな状況だからなぁ~、セッティングどうしようか…。」と、加藤選手。 午後の2本目から走行するNo.1号車のセッティングも視野に入れ、「じゃあ、これ試してみようか。走行中に何かあればピットインするから。」と、セッティングを変更していきます。

ここで高橋選手も合流し、今回No.10号車に取り付けたオンボード映像をチェック。
No.1号車も、No.10号車と同セッティングをし、2本目の走行時間になりました。
コースもドライとなり、2台共ペースを上げていきます。結果、加藤選手は23秒台に入り、高橋選手は25秒台にてスポーツ走行を終えます。

走行後、明日の走行に備え一通りマシンのメンテナンスをしている後ろで、高橋・加藤選手と共にNo.10号車のオンボード映像がちゃんと撮れているかをチェック。
ふと気がついたらモニターの周りには人だかりが…。 やっぱり現役GTドライバーの車載映像は気になりますよねぇ~、加藤選手は「恥ずかしいからそんなに見ないでよ~」と、少々照れた様子でした。

そして予選・決勝当日。 予選は8時からということもあり、2台共タイヤ内圧を高めにセット。 天気は薄曇りですが、前日夕方から雨が降った為に、所々濡れています。予選前のブリーフィングでは、コース上に凍結箇所が有るとの情報があった程…。 

高橋選手は早々にコースイン、加藤選手は全車コースイン後、「寒いよ~」と言いながら、間を空けて最後尾からコースインします。 絶好のコンディションとは言えませんが、毎戦過酷なレースをしているGTドライバーにとっては有利な状況とも言えるでしょう。

やはり全体的に、前日程の好タイムはマークされず、高橋選手も27秒台から抜け出せない状況です。 一般の上位エントラント勢も、25秒台を切れない中、加藤選手は早くも3周目に24秒台に突入してきました。 5、6周目も24秒台をマークし、結果24秒511と予選をトップで終えます。

高橋選手は27秒198と、5位でフィニッシュ。2位には25秒284でNo.2篠原選手、3位25秒643、No.21遠藤選手、4位26秒538でNo.25塚原選手となりました。

予選を終え戻ってきた加藤選手は、「このコンディションじゃ仕方ないよ、でも前を走ってたNo.2号車は上手かったなあ…。」 高橋選手も「皆あなどれんよ。」と、感心する程でした。

2台共に内圧を微調整したのみで、いよいよ決勝コースイン。高橋選手は12番グリッド、加藤選手は10番グリッドからのスタートとなります。 2台共、イン側のグリッドですので、良しとしましょう。

フォーメーションラップからグリッドにつき、決勝レーススタートです!早くも1周目から、激しいアナウンスが入ります。No.45号車、大谷選手が4コーナーを立ち上がったところでコースアウトッ!そのままリタイヤとなってしまいます。他にも接触や、コースアウトのアナウンスが響き渡り、レース序盤から荒れた展開となりました。

2周目に入ったところで、加藤選手は5番手、高橋選手は7番手に。そしてNo.57倉田選手には反則スタートによる、ドライブスルーペナルティが課せられてしまいます。

そして3周目、No.10号車は5番手、そのすぐ後方にNo.1号車と、チームLCIのランデブー走行でコントロールラインを通過します。 加藤選手はこの周でNo.75・No.55をオーバーテイク。3番手まで浮上しますが、25秒台でラップしている高橋選手は遅れをとってしまいます。

レースは7周目に入り、スタートからトップを死守するのはNo.2 篠原選手。
2番手、No.21遠藤選手とは約4秒近くのマージンを稼ぎ、独走体制に入ります。 ここで7番手を走行していたNo.57倉田選手は、Dスルー・ペナルティーでピットインしますが、ボード掲示後3周以内にピットインしなかった為に失格、ピットストップとなってしまいます。

8周目に入り、加藤選手はNo.21遠藤選手のすぐ後方まで追い上げてきました。
一方、高橋選手は先行するNo.75・55号車との差を縮められずに6番手、これに続く7番手、No.25塚原選手もまた、順位を上げられずにいました。

9周目の最終コーナーで、またまた?篠原選手がハーフスピン! 2番手グループの遠藤・加藤選手が詰め寄りますが、ファイナル・ラップ、今度は遠藤選手がヘアピンコーナーの立ち上がりで若干膨らんだ隙をつき、加藤選手が2番手に上がった形でそのままフィニッシュ! ロータス・カップ・ジャパン2008最終戦は、篠原・加藤・遠藤・大野・若林選手というオーダーで幕を閉じました。 

レース終了後、ロータス・ホスピタリティのテントで行われた表彰式では、「来年からは、賞典外ドライバーも予選タイム順でグリッドスタートしましょうっ!」と、冗談まじりのコメントに拍手が…。それだけ、皆さんのレベルが向上したという証でしょう。

来年もまた、ロータス・カップ・ジャパン・シリーズは開催されますが、これと並行して新たに2-ELVEN・Cupも開催される事となりました。 チームLCIは来年、どのような形で参加させていただくかは、まだまだわかりませんが、皆さんと一緒にシリーズを盛り上げていきたいと思いますので、応援よろしくお願い致します! 
また来年、サーキットでお会いしましょう!!

追: 今回の加藤選手のオンボード映像は、東京ロータスセンター・ショールームのモニターでご覧になれます。ご興味のある方は是非、東京ロータスセンターに遊びに来てくださいね。

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