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ロータスカップ・ジャパン2008第2戦

悪天候に見舞われたGWの真っただ中の5月3日、ロータスカップジャパン第2ラウンドが、ツインリンク茂木・東コース(3,422m)にて行われました。
開幕第1戦から2週間開けてのレースですが、5月2日に練習走行枠があるので、東京ロータスセンター・サービスの面々は、降り続く雨の中、常磐自動車道の渋滞を抜け、早朝茂木入り致しました。

今回LCIのゲストドライバーは、フォーミュラやスーパーGTで数々の戦歴を持つ、菅一乗選手です。 菅選手は現在、ご実家のある九州・大分県からロータスカップジャパンの為に来ていただきました。

ゼッケンNO25・チーム・アドバン・ロータスは、ラリーストとして有名な奴田原 文雄選手がドライブ。WRCモンテカルロラリーでは日本人初の優勝を飾り、現在アドバンカラーのランエボをドライブしています。今回、初のミッドシップで初のスプリントレースに挑戦となります。

そして今回は、ゲストドライバーがもう一人エントリー。 全日本スポーツカー耐久選手権で活躍中の富澤 勝選手です。撮影ドライバーとしても有名な富澤選手は、ゼッケンNO45・フード・フォレスタ・CGRT号をドライブします。

さて、菅選手にとっての今回のレースですが、東コースは初めての走行。
ロータスについては、Exige.Sをテストドライブした程度で、Elise.Sに乗るのも初めてと、初めてドライブするマシンで初めてのコースと、奴田原選手と共に初めてづくしのレースとなります。

練習走行では、とにかくマシンとコースに慣れる為に走行。午前中の1本目は去年さながらのどしゃ降りに。マシンセッティングやタイムは参考程度にと、ヘビーウエットながら走行に集中します。 ヘビーウエット時のエンジントラブル対策のテストも兼ね、菅選手はピットインはせず30分間走行し続けました。

1本目の走行を終え、菅選手にとっては収穫が少なかったようで…それでも1分54秒台のタイムですから、ドライとなれば単純に10秒は縮まるでしょうし… でもそれって、去年の予選ベストタイムと変わらないですからねぇ、さすがっ!って感じです。

午後の走行まで時間があるのですが、一向に雨が上がる気配がありません。仮に上がったとしてもコースはウエット状態であろうとかと思いながら、2本目に備え準備を始めた頃、太陽が出始めてきました。各カテゴリの練習走行で、コースも所々でドライになり始め、ロータスの走行時間には殆どドライ状態になりました。

菅選手は気合十分で、2本目のコースイン。 2本目も殆どピットインせずに走り続け、2本目のベストタイムは1分44秒台をマーク。 ライン取りや、同じコーナーでも何速で進入するか等々…研究熱心な菅選手は、いくつかのパターンで攻めたようですが、ベストタイムを見ながら「セッティングはこのままでOKです。ここのコーナーはまだまだ詰められるから、明日の予選は43秒台を狙います!」と、熱く語っていました。

そして予選・決勝当日は太陽が時折、雲で隠れる程度の初夏を思わせるような陽気。 フロントの内圧を若干変更し、昨日の菅選手のコメントから、タイムに期待しつつ… いよいよ予選コースイン!

菅選手は2ラップ目から44秒台のハイペースでラップしていきます。他にも44秒台に入るマシンが出始めてきましたが、予選終了まで残り僅か8ラップ目に43秒668をマーク!暫定トップに躍り出ますが、直後の9ラップ目で富澤選手が43秒513を叩き出し、ここで予選終了のチェッカーが振られ、予選2位で終了となりました。
「うわ~っ!」コンマ15秒差での2位という結果を聞いて、かなり悔しそうな菅選手でしたが、「決勝ではクリーンなレースで、楽しみたいと思います。」と、笑顔で応えてくれました。

今回の賞典外ドライバーは3名。予選1位は富澤選手、菅選手は2位ですので、決勝スターティンググリッドは、12・富澤選手、13・菅選手、14・奴田原選手となります。

全車フォーメーションラップを終え、決勝スタート! キレイなスタートを決めた菅選手は1周目で10位、富澤選手は5位まで順位を上げ、周回を重ねる度に徐々にポジションアップしていきます。一方、久しぶりのシグナルスタートだった奴田原選手は、マイペースで無理なく順位を上げていきます。

レース後半、遠藤選手とのバトルを制し、トップを走る篠原選手。ですがそのすぐ後ろには富澤選手が追い上げてきました。 菅選手は4位グループの大野選手・秋葉選手と三つ巴のバトルを繰り返していました。

9周目、富澤選手は篠原選手をかわしてトップに。一方、菅選手が4位に上がった直後に、秋葉・大野選手がブレーキング競争で接触し、秋葉選手がスピン! 激しい4位争いにも決着が着き、富澤選手にチェッカーフラッグが振られました。

見事、篠原選手が連続優勝を決め、2位遠藤選手、3位大野選手という結果に終わりました。

レース後の菅選手は、「本当、楽しかったです。とてもクリーンなレースだったし、エリーゼもスゴク面白い。車重とロール量を増やしただけのフォーミュラって感じです。コーナーで限界だって思った後に、更においしい領域がある。その領域をうまく使えれば、もっとタイムがよくなるし物凄く勉強になると思います。いやぁ、是非また出たいですね。」とコメント。

研究熱心で本気でレースをしていただいた菅選手のおかげで、東京ロータスセンターの我々も非常に勉強になった第2戦でした。
6月の第3戦に向け、エリーゼのラジエター対策も行わなければなりませんが、次戦も頑張っていきましょう!!

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