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ロータスカップ・ジャパン2008第3戦

梅雨の中休みと思えるほど、天候に恵まれた6月14・15日、スーパー耐久2008第三戦・富士スピードウエイ・スーパーテック・ラウンドが開催されました。 そして同日、サポートレースとして、ロータス・カップ・ジャパン第三戦・富士スピードウエイ・ラウンドが開催されたのです。

 スーパー耐久と同日開催ということで、かなりの来場者数が見込める第3戦。注目のLCIゲストドライバーは、スーパーGT300クラス・ムルシエRG・1のドライバー、山西 康司選手。 チーム・アドバン・ロータスには、ロータス・カップ・ジャパン・シリーズ2007最終戦で最後尾スタートから見事、全車追い抜きを果たした、谷口 信輝選手です。

 山西選手はここ、富士にて14日に同日開催される、ランボルギーニ・サーキット・チャレンジにも参加しており、一方谷口選手は、スーパー耐久シリーズに参戦している為、ダブルエントリーとなります。
 また今回は雑誌、Tipoの取材にて、ゼッケンNO.8ドナーゲ・レーシングから佐藤 孝洋 選手が参戦。そしてこの第3戦から、2007シリーズの覇者、瀬川 健児選手が復活・参戦し、現在ポイントランキング1位の篠原選手も余裕の笑みを浮かべられる状況では無くなってきました。

 さて、山西選手ですが、エリーゼをドライブした経験がない為、(LCIゲストドライバーは大抵そうですが…)予選前日13日のスポーツ走行枠を利用し、エリーゼ S・Cup・Carに慣れる為にテストドライブ。
この日は、30分・2本の走行をしました。 1本目の走行から山西選手は「この車、面白いけど難しい…どうしたらいいか、全然わからへん…。」と、それでもベストラップ12秒台でしたが、エリーゼに慣れるだけで勢いっぱいの様子…。
 2本目は、サインガードから見ているこちらからでもわかる程、ストレートでの車速の伸びが良くなり、「なんとなく、わかってきたかも」と、タイヤ内圧やダンパー減衰力をいじれる余裕も出てきました。

 14日、公式予選。 車検・メディカルチェック(富士ラウンドではメディカルチェックもあるんですね)ブリーフィングとこなし、あっという間に予選コースインの時間になりました。10時35分から開始というのに、路面温度はすでに40度近くにまで…。 今回はいつもより5分多い20分間ですが、昨日のタイムからどこまで縮めてくるでしょうか。

 2度目の参戦、谷口選手は前日の練習走行なしで1周目から11秒台に入れてきました。 山西選手は3周目から11秒台に突入、ラップを重ねるにつれ、タイムを縮めてきます。結果、6周目に11秒06をラップし遠藤選手、谷口選手に続き、3番手にて予選を終えます。
 途中何度かシフトミスをした周もありましたが、コンスタントに11秒台でラップ。 普段、左ハンドルのムルシエラゴをドライブしている為、右ハンドルのシフトはやりづらかったそうです…。 第3戦は2dayレースの為、午後はマシンメンテをして明日の決勝に備えます。

明けて15日、決勝です。早朝に降った雨を引きずり、天気は曇天。ちょっと涼しい位です。決勝も午前中ですので、この気温なら9秒台に入るマシンも出るかもっ、と思いつつコースイン。
 フォーメーション前のスターティンググリッドで山西選手は「スタート練習するの忘れてた…、でもまぁ楽しんできますよ」と、コメント。 そしていよいよ決勝レーススタートです!
スタート前のコメント通り、スムーズなスタートをした山西選手でしたが、谷口選手もスタートでは無理をしなかった?ようで、2台共に1台パスしたのみで1コーナーに飛び込んでいきます。
 3周目に入り、遠藤・瀬川選手の2台でトップ争いを繰りひろげ、すぐ後ろから篠原選手・秋葉選手と続き、谷口・山西の両選手は5番手を走行する佐藤選手のすぐ後ろまで追い上げてきました。

 上位10台が拮抗した状態のまま5周目。山西選手は6番手、谷口選手はすぐ前方の5番手。ですが山西選手のすぐ後ろを走行していた、佐藤選手が100Rの立ち上がりでスピン!した所へ、一歩遅れて走行していたNO55若林選手、NO57倉田選手を含む多重クラッシュへと発展してしまいます。
3台のマシンがコースを塞ぐ形となってしまい、ここで赤旗中断になってしまいます。 

赤旗停車ラインで待機していた各ドライバーに、1フォーメーション3ラップの2パート制が告げられ、3ラップ目のポジションで各グリッドにつき、再度フォーメーション・スタートに入ります。
 フォーメーションからグリッドについて、再スタート!のはずが… 
あれれっ? 全車グリッドをそのまま通過してしまいました あれ?ローリングスタート?? …のはずも無く、すぐに赤旗が振られ再度中断。 協議会による審議の結果、2パート目は不成立となり、1パート時の結果で順位が確定となりました。

 コースから戻ってきた山西選手は、「クラッシュされた方は大丈夫ですか?救急車も出ていたみたいだったから…」 クラッシュされた3名のドライバーは、大きな怪我もなく大事に至らなかった旨を伝えると、ホッとした表情で、「赤旗中に追い越ししちゃって、1周減算になってすいません。前の車が急減速して、ブレーキかけたんですけど、後ろの車が迫ってきて危なかったので。」
 スタート違反についても、後ろから加速してくる車を見て、「逆に停まったら危ない」と判断した結果だったそうです。「レースはすごく面白かったですよ、みなさんとバトルができて、いいトレーニングになりました、来週はマレーシアですからね。」

赤旗停車時、多重クラッシュで動揺しているドライバーに対してのオフィシャル側の対応もそうですが、参加されているエントラントも今一度、規則の確認をしなければいけない…と考えさせられるレースでした。

第4戦は10月開催です。涼しくなる季節、ここでちょっと間が空きますが、またまた応援お願いいたします!

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