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ロータスカップ・ジャパン2008第4戦

6月18~19日に行われたロータス・カップ・ジャパン2008・第3戦から約4ヶ月。10月19日、真夏の暑い時期を避けたかのようにツインリンク茂木・東コースにてロータス・カップ・ジャパン2008・第4戦が開催されました。

第3戦終了時点での、ポイントランキング1位は、ゼッケンNO・2 クラブ・ウィザム・レーシング 篠原選手。絶好調の篠原選手は、この第4戦をも制し、2008シリーズ・チャンピオンを決めてしまうのか…はたまた、チャンピオン射程圏内のライバル達が勝利し、最終戦までもつれ込むのかが注目のレースでした。

しかしながら、このポイント争いから外れてしまっている黄色いゼッケンサークルの2台。ゼッケンNO・1、我がチームLCI号の第4戦のドライバーは、スーパー耐久シリーズ・クラス3チャンピオン、スーパーGT300クラスにスポット参戦する等々…また、モータージャーナリスト・ドライビングスクールインストラクターと、幅広い分野で活躍されている、大井 貴之選手です。

ゼッケンNO・25 チーム・アドバン・ロータスには、レーシングドライバー・自動車伝道師(モータージャーナリストとは言われたくない…らしい。)・作家・専門学校講師など、これまた多彩な分野で活躍中の木下 隆之選手です。

さて、今回の第4戦もいつも通りのスケジュールで、予選・決勝前日の18日に専有スポーツ走行が2本あり、大井選手も勿論、これに参加いたしました。

大井選手はジャーナリストとしてロータスのドライブ経験もお持ちで、又2007シリーズに参戦していたピストン西沢選手のエリーゼ・S・Cup・Carをサーキットにてテストドライブされた事もある為、いきなりですが第2戦の東コースのセッティングでコースインしていただきました。

1本目の2周目から、いきなり1′43″7をマーク。こまめにピットインを繰り返し、タイヤ内圧をチェック。ダンパーの減衰力を1度調整した以外、内圧の数値とマシンの挙動を確認しながら、第2戦のコースレコードを上回る、43″台で周回を重ねていきます。

1本目の走行を終え、「これなら、次は42秒台も狙えるね。」と、若干セッティングを変更し、2本目のスタート。またまたいきなり2周目に42″9をマークします。やっぱさすがだよな~と思いつつ、ポイントランキング上位のドライバーのタイムもチェックしてみると、43″台で周回するマシンもあり、10月とはいえ晴天の為、半袖でも十分な気温。5月の時と同じ位のタイムを想定していたのですが、路面温度は低めのコンディションでした。

2本目を終え戻ってきた大井選手は、ラップカウンターを見ながら「42″入ったよっ! セッティングが大当たりだったねっ」と、笑顔でコメント。 1本目に比べ、路面温度の上がった午後では逆に、全体的にタイムは落ち込みをみせる中、42″台に入ったのは、大井選手と篠原選手の2選手のみとなりました。 「セッティングはいじるとしたら、内圧ぐらいかな…。これ以上やるとハマっちゃって訳が解からなくなりそうだから…」 と、通常のメンテをして18日を終えます。

明けて19日、昨日のように早朝から晴天。 今回のレーススケジュールは若干タイトですので、あっという間に公式車検~予選コースインの時間になってしまいました。時間も早いということもあり、気温は若干低めですが、大井選手は2番手にてコースインします。

予選スタート! 各車アタックに入ります。 大井選手、早くも42″92をマークし暫定トップとなります。 その後NO・2篠原選手も42″台に突入、トップに立ちますが8周目、大井選手が42″8をマークしトップに返り咲きます。しかしまたまた篠原選手がタイムを更新します。 ここ、東コースではモニターが無い為に各車のタイムや順位などの情報が確認できず、アナウンスに集中しますが、なにぶんここはサーキット。ノーマルマフラーのCup・Carでさえかき消されてしまい、正確な順位が得られません。

リザルトの結果、コンマ064の差で篠原選手がトップとなりました。これを見た大井選手は「やられちゃったなぁ~。 それにしても皆さん早いですね…。」 それもそのはず、14台中、10台がコースレコードを上回るタイムですから… (因みに、賞典外ドライバーの記録は残されておりません。)

天気も晴天のまま時計がお昼を回る頃、いよいよ決勝レースコースインの時間です。大井選手は13番グリッド、木下選手は14番グリッドからのスタートです。フォーメーションラップから、全車グリッドに付き、決勝レーススタートです!東コースのスタートシグナル(レッドシグナル点灯→消灯でスタート)で、シグナルスタートが久しぶりという大井選手、タイミングがうまくつかめなかったようで(レース終了後、大井氏談)後方から、1コーナーに飛び込んでいきます。 

コントロールラインに戻ってきた2周目、大井選手は5番手までポジションをアップ。木下選手は11番手です。トップ3はスターティンググリッドのオーダーでレースは進んで行きますが、トップを走るNO・2篠原選手が後続との距離を開け始めます。

大井選手はじわりと前車との距離を縮め、5周目にはNO・3瀬川選手をオーバーテイク、3番手にまで上がってきました。 一方、木下選手は8位とマイペースで順位を上げてきました。そして7周目、NO・3瀬川選手が4コーナーでスピン! 順位を最後尾まで落としてしまい、またNO・55若林選手もコースアウト、レースに復帰できなくなってしまいます。

大井選手はその次の8周目で、NO・21遠藤選手もパスして2番手になりましたが、残りあと2周でNO・2篠原選手に追いつくのは難しい状況。これで決まってしまうかと思われたファイナルラップ。「ゼッケンNO・2、5コーナーでスローダウンッ!」 突然、アナウンスが響きわたりました。

2番手グループを走る大井・遠藤選手とは、5秒以上のビハインドがあったにもかかわらず一気にその差を詰められ、篠原選手を先頭に三つ巴のままでV字、最終コーナーと進入して立ち上がりっ! 

頭ひとつ分、抜きん出た形でNO・2篠原選手がフィニッシュ! 大井・遠藤選手がほぼ横並びで続き、コントロールラインを通過、4番手にはNO・27大槻選手欠場の為、代理参戦した橋本選手が、そして2008シリーズから参戦している金子選手が5番手というオーダーになりました。

これにより、最終戦を待たずしてNO・2篠原選手が2008シリーズ・チャンピオンに決定いたしましたが、来月11月30日。茂木フルコースにて最終戦が行われますので、皆さん応援お願いいたします!

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