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ロータスカップ・ジャパン2009 第3戦 SUGO

ロータス・カップ・ジャパン2009、早くもターニングポイントとなる第3戦、スポーツランドSUGOラウンドが7月12日開催されました。 第2戦の鈴鹿に続き、初の開催となる菅生。東京ロータスセンターの我々としては2戦連続の遠征となるわけですが、5時間以上もの移動の末、ようやく菅生に到着致しました。

さて、今回のドライバー2名ですが、チームLCIほぼレギュラー確定の?高橋選手が2-eleven Classに、Elise S Classはポルシェカレラカップ2008・クラスBのシリーズチャンピオン、濱口 弘選手がドライブします。

チーム・アドバン25号車、2-elevenにはスーパーGT300クラス、エスロードMOLA Zを駆る柳田 真孝選手、Elise Sに第1戦もてぎで参戦した土屋 祐輔選手がドライブします。土屋選手はF4クラスの菅生コースレコーダーですので、今回の走りに期待大です。

練習走行の土曜日、前回の鈴鹿のような雨だけは降ってほしくなかったのですが、まだ梅雨明けしていない東北地方はうす曇。 両選手共に午後から菅生入りし練習走行に参加しました。 鈴鹿では2-eleven 8号車で参戦した高橋選手、今回初めてチームLCIの1号車をドライブします。 一方、濱口選手はElise S Cup Carに乗る事自体、初めてとなります。 両マシン共、菅生での走行は初めてなのでタイムも含め、データが一切ありませんが、まずは現状でコースインします。

高橋選手は43″台から順調にタイムを縮め、38~39″台でコンスタントにラップを刻んでいきます。対して濱口選手も50″台からじわじわとタイムを縮め、47″台でコンスタントにラップ。最終ラップでは46″に入る好感触で、1本目を終えます。 濱口選手は、「ポルシェって、いかにブレーキで速度を殺すかって乗り方だけど、この車はいかに車速を殺さずに走るかが肝ですねぇ、基本が必要な分、難しいけどおもしろいなぁ」

その後、両選手ともに若干セッティングを変更しながら計4本の走行をします。 25号車、柳田・土屋選手も走行し、特に柳田選手はセッティングに頭を悩ませていたようで、何度もピットインを繰り返していました。

結果的に25号車に比べ、チームLCI両選手とも約1秒落ちにて練習を終えます

日曜予選・決勝。天気は相変わらずの曇り空ですが、予報では雨がぱらつくところもあるようで、雨が降らない事を祈りつつも、ブリーフィング・車検とレースは進行していきます。そしてまずはElise S Classから予選スタートです。

濱口選手、1周目に早くも45″台に入りまずまずの立ち上がり、と思っていたら土屋選手も1周目で44″117をマークし暫定トップ、全車このタイムを追いかける展開となります。2周目には21号車・遠藤選手が44″623を、続いて2号車・篠原選手が44″781をマークし、早くも44″台でのポール争いが展開されますが、3号車・若林選手も44″659をたたき出し、篠原選手のタイムを上回ってきました。

結局、濱口選手は1周目の1′45″537がベストタイムとなり、7位で予選を終えます。

ポールは土屋選手ですが、実際のポールポジションは遠藤選手となり、篠原選手は今シーズン初めてポールを明け渡す結果となりました。

ゲストドライバーを含め、1位から8位までが1秒ちょっとの差。 勿論、濱口選手もこの中に含まれていますから、初めてElise Sをドライブする濱口選手、大健闘といえるでしょう。

そしてこの後は2-eleven Classの予選です。高橋選手、先頭でコースインし予選前に組み替えたニュータイヤを慣らしていきます。25号車・柳田選手は早々に37秒台でラップしていき4周目に35″659をマーク、暫定トップとなります。 2-eleven Classが開幕してから、安定した速さを見せる86号車・藤井選手も37″台でラップ、6周目には36″661と、2番手につけてきました。高橋選手は5周目にマークした38″005がベストとなり、3位で予選を終えます。 地元SUGOを走り込んできた39号車・安部選手は38″416で4番手、ですが予選中のピットレーン速度違反により、決勝レースはClubman Classでの最後尾スタートとなってしまいます。

両クラスとも決勝は午後の為、少々時間が空きましたが、Elise Class決勝終了後、僅か10分で2-eleven Class のコースインとなる為、同時進行で準備を進めます。 そしていよいよElise Classコースインになりました。 濱口選手、最後尾スタートです。

大混戦が予想されるElise Class、レース経験値の高いドライバーこその駆け引きで、うまく前に出てくれるでしょうと、期待しながら決勝スタート!土屋選手のすぐ後ろについていく濱口選手、2台のEliseをパスして1コーナーに飛び込んで行きます。

1周目を終え2周目、トップ集団・・というか殆どダンゴ状態でコントロールラインを通過、あれ1号車通った?見失った? 1号車と75号車・大野選手の2台がまだ来ない?え? と、キョロキョロしていると、ピット内でモニターを見ていた高橋選手が、「ダメだ」と、首を振っています。 その直後、1号車がピットロードをゆっくりと走ってきましたが、左ヘッドライトがありませんでした・・・。 最終コーナーでスピンした大野選手をよけきれずに接触、左フロントを大破してしまいリタイアとなってしまいます。

レース結果は、篠原選手が土屋選手とクリーンなトップ争いを展開、コースアウトをした土屋選手を振り切る形でフィニッシュしました。これで3連勝となった篠原選手、この勢いで2009シリーズも制覇するのでしょうか。

Elise S Class決勝レースが終了した10分後、2-eleven Class の決勝コースインです。

Elise1号車のクラッシュが1周目だったので、1周目でリタイアしていなければ、かなりドタバタだったであろうと思いつつ、コースインします。

出走台数5台、高橋選手は5番グリッドからのスタートです。スタートでどこまでポジションを上げられるか、柳田選手や全勝中の藤井選手に離されないレース展開が必要となるでしょう。

さぁ、全車スタートしました。 高橋選手、7号車佐藤選手をパスして1コーナーに飛び込んで行きます。ところがこの周でシフトミスをしてしまい、佐藤選手に先行され、2周目に入ったところで5番手のまま、柳田選手は2番手にあがりトップを走る藤井選手を追いかけるかたちに入りました。

残り5周、38秒台でラップしている佐藤選手に対し高橋選手も38秒台でラップ。このままでは追いつくことすら難しい状況になってきました。

7周目、トップを走る藤井選手をパスした柳田選手、各車のギャップ3~5秒と開き始めます。

高橋選手と佐藤選手の差は3秒。 縮まったり開いたりを繰り返してとうとうファイナルラップに突入し、順不動のままチェッカー! 結局高橋選手は5番手でフィニッシュとなりました。

予選前にニュータイヤにしてから、タイヤのインフォメーションに違和感を覚えた高橋選手。内圧を変更した決勝でも、その違和感を引きずったまま、練習走行時のタイムに届きませんでした。「もう引退するわ~」と、凹んだ様子の高橋選手でしたが、毎レース練習なしのぶっつけ本番状態ですからねぇ・・・。

次回は富士、Elise S Class第4戦、2-eleven Classは4・5戦と2戦あります

また、スーパー耐久のサポートレースですから、大きなイベントとなります

富士までに2週間しかありませんが、Elise Sはカウル修理が必要です・・・レースにクラッシュはつき物・・ですが、こう毎回ではさすがに厳しいなぁ・・・。

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