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ロータスカップ・ジャパン2009第4戦・第5戦

前回の第3戦、菅生ラウンドから2週間後の8月1・2日。
富士スピード・ウエイにて、スーパー耐久レースが開催され、ロータス・カップ・ジャパン第4戦も同日開催されました。 Elise S Classは第4戦、2-eleven Class は2日間に渡り第4戦、5戦と開催され、第5戦は予選が無く、4戦決勝レース中のベストタイムによって決勝スターティンググリッドが決定されます。いつものように7月31日、
チームLCIの2-elevenですが、今回ブルーのラインを入れてみました。金曜日に専有練習走行枠があり、金曜に富士入りをしたチームLCIですが、2時間かからず到着してしまい、鈴鹿や菅生に比べ改めて富士の近さを実感してしまいました。鈴鹿の後に補修をしたままのカウルで味気もないし、ストレートで他のマシンと区別もつかないし・・・。

菅生には間に合わなかったのですが、実はチームLCIスタッフのお手製です。近くで見たらボロがわかるけど、画像で見たら以外と綺麗なんです、画像でチェックしてくださいね。ブルーラインはまた後で追加する予定です。

さてさて、そのLCI号のドライバーは2-elevenに加藤選手、とくればElise S には高橋選手と、おなじみの顔ぶれです。アドバンの2台、2-eleveに荒 聖二選手、Elise Sには菅生で大活躍し、そのドライビングを評価された土屋 雄介選手が再びドライブと、こちらも見慣れた顔ぶれとなります。

金曜日の練習走行は午前からありましたが、チームLCI2台の走行は午後からとなりました。

天気は曇天、過しやすいというよりもTシャツ1枚だけでは肌寒いくらいですが、走るには絶好のコンディションです。

まずは加藤選手、早々に2′フラットに入り周回を重ねて時折1′59″台に入れ、順調にラップしていきます。 気になる25号車、荒選手も59″台を連発、58″台に手が届く勢いです。 高橋選手は2′12″台でラップ、去年4月の富士でのベストラップは10″台ですから、気温も考慮しても11″台には入ってほしいところですが、まだ1本目ですからよしとしましょう。

走行時間もあと僅かとなり、あと1周できるかどうかとなりました。高橋選手はこのタイミングでピットに戻ってきました・・・Elise Sのエンジンから聞こえる、あの聞き覚えのあるイヤな音・・・「なんか最後の周で、突然遅くなったぁ」 と高橋選手。「たぶんバルブがイってます・・・。」 「え~、シフトミスしてないよ? でも 途中から全然パワーがなくなったんだわ。」  篠原選手も、「わざとアクセル抜いて譲ってくれたと思ったくらい」とコメント。

どちらにしてもエンジンの状態は最悪、さてどうするか・・・。

エンジンをバラして修理という訳にもいかず、L.C.J.A.がスペアとして持ってきていたエンジンと載せ換える事で決定。 加藤選手の2本目の走行が始まりましたが、タイム計測は高橋選手、サインマンは紫電のチーフエンジニアである渡辺さんにお願いし、ロータスセンターのスタッフ2名はエンジン載せ換え作業に入ります。

2-eleven1号車のメンテナンスも含め、作業が終わる頃には辺り一面、漆黒の闇から真っ白い霧へと変わり小雨も落ちてきました。

そんな霧と小雨が続く中、7時からElise Classの車検が始まり仮眠する間も無く2-eleven Classの車検と続きます。

小雨があがり霧も薄くなってきた頃、Elise S Classの予選が始まりました。 路面はウエット、1号車はニューエンジンながら24秒台でラップしていきます。 他のマシンも23~24秒台で周回を重ねていきますが、路面も序所に乾き始め22秒台に入るマシンも出てきました。8周目に篠原選手が21″937を、同じく8周目に土屋選手も21″876をマークし暫定トップとなります。高橋選手もベストタイム22″88を8周目にマークしますが、各マシンのベストタイムが8周目に集中していきます。

そんな中、9周目に16号車・秋葉選手が21″607を出して、土屋選手をも上回ってきました。 結果、秋葉選手が見事ポールとなり、篠原選手は3番手、高橋選手は8番手にて予選終了となります。

この後はすぐに2-eleven Classの予選スタートとなります。

この時2-elevenが装着していたのはウエット用のアドバンネオバ。 路面がかなり乾き始めているのを見て、急遽ドライ用のA048に履き替える事となり、ピットは大慌て。そこに加えて戻ってきたElise 1号車のエンジンからは、白い煙が立ち上がっていました。

そんな中、なんとか加藤選手を送り出しましたが、予選時間を半分近く消化してしまいました。路面が乾き始めたとはいえ、Elise同様約10秒落ちでのタイムをラップしていきます。 各マシン、やはり後半にかけてタイムを詰めてきますが、加藤選手は実質3周目で11″27をマークしトップになります。しかし荒選手11″19で逆転してきますが、次の周で11″06、また10″83とタイムを更新し結果、加藤選手のポールとなりました。

Clubman classでは藤井選手が11″73をマークし4戦連続のポールとなります

両クラス共、決勝レースは午後からなのでEliseのエンジンをチェックしていきます。ちょっとオーバーヒート気味で白煙を吹いてしまいましたが、原因も解かったので大事にはならず、無事決勝レースを迎えます。

高橋選手は10番グリッドからスタート。ここに並ぶまで、いろんなトラブルか起きたのでとにかく無事に終わってくれる事を祈りつつ・・・決勝レーススタートです! 好スタートを切った高橋選手、1周目を終えて全車ほぼダンゴ状態ですが、8番手で通過します。

先頭2号車篠原選手、3号車若林選手・21号車遠藤選手がこれに続きます。 しかしながら毎戦毎戦、バトルが白熱化していきます。 上位8台ぐらいまでが混走状態、レース観戦としては非常に面白い展開なのですが、毎々周コントロールラインを通るマシン郡を見ていると、ピットクルーとしてはヒヤヒヤものです。

そしてレースは6周目に入り各車に開きが出てきました。篠原選手が先頭のまま、若林・遠藤選手の2番手争い、4番手に土屋選手、高橋選手は若干離れて5番手ですが、すぐ後ろには38号車坂田選手・88号車金子選手・16号車秋葉選手が続いています。ワンミスで簡単に順位が入れ変わってしまう状態、事実この3台はラップする度に順位が変わっていました。

オーダー変わらず、ファイナルラップ。決勝レースベストタイムをたたき出した坂田選手が高橋選手をオーバーテイク、コントロールラインを通過した時には、88号車・1号車・38号車がほぼ横並びでフィニッシュ、高橋選手は7番手で終える形となりました。

2時間後、2-eleven class の決勝です。 1号車のグリッドは5番手、25号車・荒選手は6番手から、レーススタートです! いいスタートを切った加藤選手、なんと1コーナーまでに3台のマシンをごぼう抜き。 1コーナーで先頭を走る藤井選手の後ろにぴったりつけます。 荒選手は、後方から様子を伺うかのように5番手につけます。

加藤選手は、1周目のコカコーラから100Rにかけて藤井選手を猛プッシュ。

そのまま100Rの立ち上がりで藤井選手をオーバーテイク、早くもトップとなります。2分を切るタイムでラップし、藤井選手とのギャップを開けていきますが、荒選手もメインストレートで藤井選手のスリップから抜け出し2位に浮上してきました。

ところが、これまでゲストドライバーとのバトルを幾多も経験してきた藤井選手。 荒選手に食いつきながら次の周、荒選手と同じようにストレートから1コーナーにかけてオーバーテイクし藤井選手が2番手に復帰、ゲストドライバーとのバトルを演じギャラリーを沸かせます。

このまま荒選手が引き下がる訳もなく、またまた次の周の同じ場所でのオーバーテイク、いよいよファイナルラップに突入です。トップの加藤選手は、2位争いを繰り返す荒・藤井選手を6秒近く引き離し独走状態のままチェッカー!  2番手、荒選手が最終コーナーを立ち上がり・・なんと藤井選手が並んできました。 ストレート勝負、藤井選手がギリギリのところで荒選手をパスし、コンマ17秒差でフィニッシュ!

結果、加藤・藤井・荒・佐藤・遠藤・安部選手というオーダーになりました

両クラスともに第4戦終了となり表彰式が行われ、普段ならこれで解散となるわけですが、明日は2-elevene Class の第5戦があります。24時間動いてきたチームLCIは早々に富士スピードウェイを後にし、明日の決勝に備えます。

日曜、決勝日の朝。 辺りは本格的な雨と霧に包まれていました。

2-elevenのメンテの為、普段より早めに富士入りしたのはいいのですが、雨は強くなる一方でまた、霧もひどくなっていきます。 第4戦の決勝レース中のベストラップで、スターティンググリッドが確定する第5戦決勝。見事ポールtoウインを果たした加藤選手でしたが、ベストラップは荒選手が上回った為、6番グリッドからのスタートです。

フォーメーション開始前のグリッド上。かなりの雨に加え霧がどんどん濃くなり、第1コーナーと最終コーナーが見えなくなってきました。

これじゃあ中止? フォーメーション開始までのアナウンスが流れません。霧がうっすらとなり、なんとか第1コーナーが見えるようになった頃、フォーメーション開始となります。 雨脚は変わらずですが、決勝レーススタートです!

かなりの水しぶきを上げながら、全車スタート! 加藤選手、またもやロケットスタートを決め、第1コーナー藤井選手の後ろに、ところが荒選手も好スタートを切り、藤井選手をアウト側からオーバーテイクして第1コーナーへ飛び込んで行きます。前を走行する水しぶきで何も見えないんじゃぁ・・・と思っていると、荒選手100Rの入り口でスピン! その場でくるっと回り、加藤選手の目の前でコース復帰してきました。 一瞬ヒヤッとなりましたが、藤井・荒・加藤・佐藤・安部・遠藤選手の順で2周目に突入して行きます。

ここで荒選手、ストレートのスリップから藤井選手をオーバーテイクしトップになります。加藤選手は若干遅れて3番手のまま、レースは2周目へと突入していきます。ところがこの周、スプーンカーブで藤井選手がスピン。コースに復帰するも、加藤選手が先行2番手になりました。

ここから荒選手に追いつくことができるのか? ところがタイムは伸びず、荒選手とのギャップは開く一方、39号車安部選手もコカコーラコーナーでスピンし、遠藤・安部選手の順位が入れ替わった形でフィニッシュ! 第5戦は荒選手に軍配が上がりました。

大雨の中から戻ってきた加藤選手は、「ドライではオーバーが強いのに、ウエットだとアンダーが強いんだ、全然アクセルが踏めなかったよ。荒選手がスピンして復帰した時も、イン側につけないから、こっち来るな~って感じだった。車が軽いからウエットでも何とかって思ったけど、逆に難しくなるね。」

とりあえず無事レースは終了したものの、ウエット用にセッテイングも考えないと・・と勉強させられた第5戦でした。

これで長かった富士ラウンドも終わり、次回最終戦まで若干時間はありますが、最終戦の前にここ富士で、9/27(日)JAPAN LOTUS DAYも開催され、

ロータスカップジャパンの模擬レースも予定されています。

またイベント続きで忙しくなるとは思いますが、皆さん楽しみにしててくださいねっ。

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