ニュース

ニュース

ロータスカップ・ジャパン第3戦

去る10月7日、日曜日にロータスカップジャパン第3戦が開催されました。
早いもので、このシリーズも第3戦を向かえ、我々東京ロータスセンター・サービスのメンバーもレースの雰囲気にだいぶ慣れてきた??? みたいな感じです。

第3戦は参加台数も14台と増え、1戦・2戦と、これまでのツインリンク茂木から舞台を変え、茨城県は筑波サーキット・コース2000で争われました。
コース2000は、テクニカルなコースに加えコース幅も狭く、ゲストドライバーとして参加していただくプロドライバーがどんなレース展開を見せてくれるのかが注目でした。

今回のゼッケン1番のLCI号をドライブするのは、GT500クラスで現在ランキングトップの伊藤 大輔選手です。(この後、第8戦オートポリスラウンドで優勝し、悲願のシリーズ優勝を果たしたのは記憶に新しいところです。)
ゼッケン25番チーム・アドバン・ロータス号には荒 聖治選手と、ゲストドライバーとはいえ、現役GTドライバー2名とレースが出来るなんて中々経験できないと思います。

ロータスカップジャパン第3戦は、第1・2戦と開催イベントが異なる為、レーススケジュールも異なり、前日の練習走行枠がありません。 
いずれも1dayレースですが、毎回ゲストとしてドライバーが変わるゼッケン1のLCI号としては、ドライバーにマシンの感触を掴んでいただく為に有効だったのですが今回はいきなり予選、決勝という流れであります。

爽やかな秋晴れの中、眠い目をこすりながら早朝から筑波入りし、早速準備にかかります。他のレースも目白押しですので、分刻みのタイトなタイムスケジュールですが、公式車検・ドライバーズ ブリーフィングと消化し、予選コースインまで残すところあと30分となりました。

此処、筑波サーキットではエリーゼS・Cup・Carを走らせた事が無い為、セッティングデータも無く、伊藤選手のドライビングスタイルもわかりません。毎戦ドライバーが変わることで気が付いたのは、マシンやコースが同じであったとしても、ドライバーのドライビングスタイルによって違うセッティング、いわゆる好みがあります。レースメカとして知識や経験が少ないのは言い訳にはなりませんが・・・ぶっつけ本番!後はもうプロドライバー・伊藤選手の腕にかけると致しましょうっ!

伊藤選手は予選走行前に、「1度ピットインするから、内圧とか見てもらえる? あ~、でも15分しかないんですよね?」 と、少し考えながらいよいよ予選コースイン、今回NEWタイヤを履かせた、エリーゼの感触を掴むかのようにラップを重ねていきます。

予選開始早々に、ピストン西沢選手が1′08″台に突入、他のドライバーも9秒台に入ってきました。2人のプロドライバーは、まだタイムアタックに突入しない様子…と思ったら、荒選手も8秒台に突入!トップに出ました。その直後に伊藤選手も8秒台を叩き出し、荒選手に続き2番手につけます。

これで予選は決まりかと思ったその時、またまたピストン西沢選手がベストタイムを更新!1′08″362をマークし、トップに躍り出ます。しかしながらまたもや荒選手がタイムを更新、伊藤選手も自己タイムを縮めてきますが
ここで予選終了のチェッカーフラッグが振られます。結果は荒、ピストン西沢選手に続く3番手となりました。結局、ピットインする時間はなかったようでした…。

予選終了後はロータスカップジャパンならではの光景となります。
アットホームな雰囲気で、各ドライバー同士の情報交換の場となり、荒選手、伊藤選手からドラテクを聞いたり、又、今回は多数のメディアが取材に入ってますので、ロータスカップジャパンのスペースはとても賑やかになりました。

また、伊藤選手もピストン西沢選手や、荒選手のタイヤ内圧のセッティングを聞いたりしてました。今回のLCI号のタイヤ内圧は、第2戦のデータを参考にセットしたのですが、どうやら此処、筑波では高めのほうがいいようで… 決勝では若干、内圧を上げる方向にしました。

予選から決勝までの空き時間は車両保管(マシンのメンテ禁止)解除から1時間30分と割りとあったのですが、今回は特に大きなメンテはせずに、決勝レースに挑みます。

予選は3位でしたが皆さんご存知の通り、荒選手と共に最後尾スタート、伊藤選手は14番グリッドからのスタートとなります。今回12周で争われるこの決勝レース、前車グリッドについたところで場内アナウンスが各ドライバーを紹介。筑波のような環境だとグリッドにもよく響き渡り、荒・伊藤、両選手、また他の参加者も両手を振ってこれに答えます。

いよいよ決勝シグナルが消え、全車スタート! 絶妙なロケットスタートを決め、最初に1コーナーに飛び込んだのは、ゼッケン11番ピストン西沢選手。以下、瀬川・遠藤・篠原選手と、これに続きます。

一方、伊藤選手はというと、これまたすばらしいスタートを決め、4台の車を抜いて1コーナーへ飛び込んでいきます。1台前方を走る荒選手と共に、順調にポジションを上げていきます。 

先頭のピストン西沢選手がじりじりと後続を引き離し、独走体制に入り始めたころ、伊藤選手は、ゼッケン15番・野崎選手を中々パスできない状態で、ポジションは9番手。先行する荒選手は5番手と、大きく離されてしまいます。

ようやく野崎選手をパスした伊藤選手はペースアップ! 倉田・大谷選手もパスして6番手まで順位を上げたその頃、荒選手は4台で形成される第2グループまで追いついていました。

伊藤選手はここから集中してタイムを出していきますが、前方を走る5台のマシンもハイペースで周回を重ねている為、中々追いつけません。上位のマシンとは大きなタイム差が無い事に加え、筑波のような中・低速コーナーの多いコースではプロとは言え、最後尾スタートはやはり厳しいようです。

やがてレースは周回を重ね、ファイナルラップに突入します。ピストン西沢選手が後続車を離し、堂々チェッカー! 第2グループの荒選手は最終コーナーからの立ち上がりでギリギリ篠原選手をかわし4位浮上! 瀬川・遠藤・荒・篠原選手の順にゴールし、若干遅れて伊藤選手も6番手にてコントロールラインを通過しました。

パワーを全て使い切って走る事の出来るエリーゼ Sで、しかもワンメイクのイコールコンディションとなれば、プロといえどもたやすく前には出られないようです。それに加えて、参加されているドライバーのレベルが上がってきている事も事実でしょうし…。

この後、正式表彰式が行われ、表彰式終了後にはなんと、伊藤選手による筑波サーキット攻略についての講習会?なるものが行われました。(時間の関係上、レース後になってしまいましたが・・・)
現役プロドライバー直々のお話なんて、そうめったに聞けませんから、みなさん真剣そのものでした。

次回、第4戦はツインリンク茂木にて開催予定です。12月と寒い季節になりますが、ロータスカップジャパンは茂木を熱く盛り上げてくれることでしょう。
皆さん、是非応援に来てくださいね。

ページトップへ