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LCJ-EXIGE S 富士スピードウェイ テストレポート

2015/02/16



2月10日、氷点下3℃の富士スピードウェイにて、LCJ-エキシージ Sの初テストを実施しました。

テストドライバーはロータス・マイスター加藤 寛規選手。今回、このLCJ-エキシージ Sには、本国エキシージ S V6 CUPに設定されているNITRON製ダンパーセットを装着。タイヤは、純正ピレリから、LCJレギュレーションによりヨコハマ ADVAN NEOVA AD08Rに変更。また、オプションのレースパックに伴う4モードの違いを確かめるテストとなりました。
 


ADVAN NEOVA AD08Rとのマッチングも良好

サーキット走向用には、専用設計のピレリ「 P-Zero Trofeo」と、レースパック(オプション。サスペンションシステムおよびDPM(※))の組み合わせが推奨されるエキシージ S。LOTUS CUP JAPAN2015の指定タイヤであるADVAN NEOVA AD08Rはケース剛性も全く異なるタイヤであるため、フロント荷重の軽いエキシージSとのマッチングが心配されたが、結果としては全く問題はなかった。これはロータスが本国V6 CUP用にラインナップしたNITRON製ダンパーシステムの採用も功を奏したと思われる。またこれをドライブした加藤選手は「路面μ(ミュー)が高い日本の路面に対しては、滑ってからの守備範囲も広いヨコハマの方が マッチしていると思う」とコメントした。

※ダイナミック・パフォーマンス・マネージメント


RACEモードの制御は完璧
走りのカギとなったのは、DPMの「RACE」モードだった。DPMは「TOURING」「SPORT」「RACE」「OFF」の4つモードが選択 でき、腕に覚えのあるドライバーであればサーキットではこれを「OFF」にするのがセオリー。しかし加藤選手に言わせれば、「エキシージSは『RACE』モードが一番」だという。
「OFFでも走ってみましたが、タイヤがラジアルということもあり、つい攻め過ぎると滑りが止まらない傾向があります。エキシージSはリアにV6エンジンを積んでいますからね。でも『RACE』モードで走ると、その限界をギリギリのところで教えてくれるんです。だから『RACE』モードを選んで、この制御が介入しないように走るのが、結果的に一番速い。万が一のときはスタビリティを確保してくれますし、これで走りを磨けば、間違いなくうまくなりますよ。ロータスは本当にすごいですね。ただエキシージSはとにかく速いですから、最初はまず『TOURING』モードでマシンに慣れて、それから試して欲しいですね」とのことだった。



加藤選手のコメント
今までにいろいろロータスのモデルでサーキットを走りましたが、エキシージ S は予想以上に速くてびっくり。でも、とても楽しい。スピード感だけではなく、ロータスならではのコントロール性が前面に出ていて、まだまだチャレンジし甲斐のあるクルマです。

 

 

 

次回は、3月上旬に再度、テストの予定。更なる展開に期待したい。

※今回のテストの模様は、2月26日発売の「GENROQ」に掲載予定です。

 

2015.02.16