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【LOTUS CUP JAPAN 2020】Rd.1 @ スポーツランドSUGO レースレポート

2020/07/29



 

■予選

JAF(日本自動車連盟)公認レース「LOTUS CUP JAPAN」、2020年シーズン開幕戦が7月27日(日)に宮城県・スポーツランドSUGOで開催された。2020年シーズンのLOTUS CUP JAPANは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受けて、カレンダーを大幅に変更。4月5日の特別戦(富士スピードウェイ)、5月10日の第1戦(岡山国際サーキット)、10月4日の特別戦(JAPAN LOTUS DAY)がキャンセルとなった。今回の開幕戦 菅生に続き、第2戦ツインリンクもてぎ(9月20日)、第3戦ツインリンクもてぎ(11月29日)という、全3戦が組まれている。

シリーズ唯一の東北開催となる仙台ラウンドは、トップカテゴリーのクラス1が6台に、エリーゼ中心のクラス2の4台を加えた、10台のエントリーとなった。クラス1には自動車雑誌「Tipo」編集長、佐藤考洋が賞典外のゲストドライバーとして参戦。また、太田哲也選手がエキシージで久々のレース復帰を果たしている。

菅生近郊の天候は朝からあいにくの雨。さらにサーキットには深く霧が立ち込めており、スケジュールは大幅に遅れることになった。キャンセルも危惧されていたが、コース上の視界が回復したため、予定から20分遅れの9時25分に各車コースイン。セミウェットコンディションのなか、20分の予選がスタートした。依然として霧がたちこめ、細かい雨が降りしきる難しいコンディションで、好タイムを刻んだのは荒田良浩選手。最初のアタックラップで路面を確かめるように1’48.200を記録すると、1’44.945までタイムを縮めて、早々にピットへと戻った。一方、2番手につける飯田敏雄選手は荒田選手のべストラップをターゲットにコース上に残る。徐々に路面コンディションが回復しつつあるなか、終盤に飯田選手が1’44.605をたたき出し、リザルトボードのトップに躍り出た。

 



 



 

今回が約20年ぶりのレースとなる太田選手は慎重な走行ながらも、荒田選手と飯田選手に続く3番手につける。一方、予選序盤にスピンを喫し、ピットへと戻っていたゲストドライバーの佐藤が、1’46.141を記録。太田選手を抜いて3番手に浮上した。各車がタイムアップを狙うなか、残り2分を切った段階で霧がさらに深くなり、赤旗中断。予選はそのまま終了となった。この結果、飯田選手が昨年の菅生以来となるポールポジションを獲得。2番手グリッドに荒田選手、3番手にゲストドライバーの佐藤、4番手に太田選手のオーダーで予選を終えた。昨年2戦を走り、今シーズンから本格参戦をスタートした清水友一選手が5番手タイム。ロータスカップ初参戦の浅井健人選手が6番手タイムでまとめている。クラス2はこちらもロータスカップ初登場の長澤宏昭選手が、予選終盤に好タイムを連発し、嬉しい予選トップを獲得。昨年チャンピオンの秋葉有一選手が、2位で続いている。

 



 

■コメント

Class 1

予選1位 #47 飯田敏雄

「周囲のタイムが分からなくて、ベストを尽くすしかないという状況でした。ベストタイムでもかなりミスをしていたので、最後にアタックしようとしたら、赤旗が出てしまいました。ポールは獲りましたが、まとめ切れていませんでしたね。修正点がたくさんあって、もう少し菅生での走りを良い方向に持って行きたかったです。決勝は頑張ります」

 

予選2位 #15 荒田 良浩

「予選の後で別のレースが待っていたので、3周で切り上げることを決めて挑みました。改めてロータスは楽しいですね。クルマとして完成されているので、走っていても、自分のやったことが忠実にでるクルマだと実感しています。3周でタイムを出さないと間に合わなかったので、集中力をもってがんばりました。決勝は飯田選手とフロントで並びましたが、抜きにくいコースですし、1コーナーで前に出たドライバーが勝つと思っています」

 

予選3位 ♯1 太田 哲也

「予選はなんだか目が回ってしまいました。コースインするタイミングがポイントでしたね。スピード域の違うクラス2がたくさんいるところに、入ってしまいました。エリーゼを何台か抜いて、残り2周くらいでようやくクリアラップを取れました。でも、初参戦ですし、仕方ないです。コンディションはライトウェットで、少し視界が厳しかったです。とにかく走れてよかった。もう抽選を覚悟していましたから……(笑)。決勝はあえて意気込みを持たないように、自分のスタンスである、ジェントルマンとして楽しむことをまず第一に考えたいです。みんなと一緒に走れることを楽しみたいです」

 

Class2

予選1位  #24 長澤宏昭

「ポールポジションを獲得できました、ありがとうございます。手探りの状況だったので、最初はゆっくり入って、1回ピットに戻ってタイヤの内圧だけチェックして戻りました。コースの渇き具合をチェックしながら、ラインを選んで、少しずつペースを上げました。コンディションはウェットでしたが、改めてマシンとタイヤの良さを実感しました。赤旗直前に、べストラップを1秒縮めてアタックしていたので、1分40秒台まで行きたかったですね。決勝はコンディションも変わるでしょうから、しっかり注意して走りたいです」

 

予選2位 #16 秋葉有一

「今回、ヨコハマのA052タイヤを初めて履いて走りました。昨日の練習走行で試したかったんですが、ぶっつけ本番になってしまいました。でも、なんとか走れました。コンディションはかなり滑りやすかったです。予選中に視界がどんどん悪くなって行きました。最後に長澤選手にやられてしまいましたね。このコンディションですから、素直にライバルを讃えて、決勝で頑張ります」

 

ゲストドライバー(賞典外)

#2 佐藤考洋

「早々に馬の背の出口でスピンしてしまいました。挙動を乱してグリーンに出て、コースに戻る時にスピンしてしまいました。その後、エンジンを再始動して、ESPが入ってしまったので、ピットに戻りました。その後、無難に1周回って、アタックしたタイミングに黄旗が出て、次のアタックで赤旗が出てしまいました(笑)。まだ、伸び代があっただけに残念です。決勝は先頭集団と一緒にバトルを楽しみたいです」

 



 

■決勝

7月27日(日)にスポーツランドSUGOで開催を予定していた、LOTUS Cup Japan開幕戦決勝レースは、キャンセルが決まった。午前中からコース上を深い霧がたちこめ、併催カテゴリーの遅延や中止が続くなか、安全を鑑みて視界不良を理由に開催中止を決定。LOTUS CUP JAPANの次戦となる、第2戦は9月20日に栃木県・ツインリンクもてぎを舞台に行われる。

 



 

今シーズンの開幕戦は悔しい結果で終了してしまいましたが、選手たちも次戦へ向けて気持ちを切り替えております!9/20(日)のモテギ戦も応援、宜しくお願い致します!