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【LOTUS CUP JAPAN 2022】Rd.2 @ 富士スピードウェイ レースレポート

2022/06/28

■予選
5月22日(日)に三重県・鈴鹿サーキットで2022年シーズンの幕を開けたJAF(日本自動車連盟)公認レースの「LOTUS Cup Japan」。
その第2戦が6月26日(日)に、静岡県の富士スピードウェイで開催された。
第2戦はクラス1に5台、クラス2に8台という計13台がエントリー。
賞典外のゲストドライバーとして、自動車雑誌『Tipo』編集長の佐藤考洋選手がクラス1に参戦する。
富士は4月24日(日)に開催された「モーターファンフェスタ2022」内でエキシビションレースが行われており、参戦ドライバーの多くが走り慣れているコース。
それだけに、予選のタイムアタックから記録更新に注目が集まった。
曇り空となったものの気温はどんどん上昇するなか、予定時刻の5分遅れとなる13時20分から予選がスタート。
決勝に向けてタイヤを温存するためか、何台かのマシンはピットに留まり様子を伺っている。
2周目、ゲストドライバーの佐藤選手が1’56.134を記録してリザルトボードのトップに立つ。
このタイムをターゲットに、クラス1の各ドライバーがタイムアタックを行っていく。各車の様子をピットから伺っていた2020年のクラス1チャンピオン、清水友一選手は残り10分を切った段階でコースイン。
清水選手は2周目に1’57.818を記録して2番手に食い込み、3周目にはさらにタイムを縮めて1’57.384をマーク。
しかし、佐藤選手のタイムに一歩届かず、佐藤選手が2番手に1秒250差をつけてポールポジションを獲得した。
2番手は清水選手、3番手は東浩平選手、4番手は佐野順平選手が続いている。クラス2は、従来の2’00.684を上回り、2分を切る新たなクラスコースレコードを4台が記録する、熱い戦いが繰り広げられた。
結果、クラスポールポジションを獲得したのは、1’59.067をマークした長澤宏昭選手。
2番手は長澤選手と0秒034差の1’59.101を記録した飯田敏雄選手、3番手は1’59.562の橋本洋平選手、4番手は1’59.900の荒田良浩選手となった。

■コメント
Class 1
予選1位 #10清水友一
「コースインを遅らせたのはチーム内での作戦と、調子があまり良くなかったミッションを温存するためでもありました。
2周のアタックしてまとめられれば……と思っていたのですが、まあまあのタイムでしたね。
佐藤選手とは1秒以上の差がついてしまいましたが、あれ以上はどうしようもなかったです。
決勝では佐藤さんについていければと思っています」
予選2位 #22東 浩平
「ブレーキにトラブルが発生していて、タイムアタックよりも制動距離がどれくらいかを把握するのに時間を要してしまいました。
そのためワンアタックしかできませんでしたが、そこそこのタイムを出すことができて良かったです」
予選3位 #33佐野順平
「クルマが水曜日に納車されたばかりで、まだクルマに慣れていないため、苦しみながらの走行になりました。
金曜日に練習走行を3本経験しましたが、この予選も練習のつもりで走りました。
JAFのレース、スプリントレースともに初になるので、決勝に向けてはドキドキしています」
Class1賞典外 #2佐藤考洋
「やはり1位は嬉しいですね。
タイム的に清水さんと一騎打ちになるかなと思っていたのですが、クルマの調子が悪かったようで本領発揮できていなかったようですね。
そこは少し残念でした。
予選では失敗したところもあるので、決勝は失敗しないように走りたいと思っています」

Class2
予選1位 #24長澤宏昭
「前日の練習走行は、中古タイヤで2分を切ることができていたので、ニュータイヤで挑む予選ではもっとタイムアップができるだろうと思っていました。
うまくいけば1分58秒台を狙えるかも、と。ただ、予選でタイヤを酷使してしまうと決勝に影響してしまうので、59.067をマークしたところでピットへ戻りました。
決勝はクリーンなバトルを楽しんだ結果、勝てたら嬉しいですね」
予選2位 #1飯田敏雄
「参加台数も増えてきたので、たまにはゆっくりコースインしてみるのもいいかなと思って、残り10分を切ってから出ました。
その方が盛り上がるかなとチーム内で話をしていたのです。
コースに出る前に1分59秒台に入っているクルマがいるとは聞いていましたが、誰かまでは把握していませんでした。
自分は、今のクルマで2分を切っていなかったので、このタイムには満足しています。
決勝は雨が降ってくれないかな……と思っています」
予選3位 #21橋本洋平
「初めてのニュータイヤ、初めてのドライで挑む予選だったので、タイヤをうまく使いこなせなかったのが心残りです。
もう少しタイヤのことを理解していれば、タイム的にもっといい勝負ができたと思います。
決勝はトップ2台に着いていきたいと思っています」

■決勝
「LOTUS Cup Japan」第2戦決勝レースが、6月26日(日)に静岡県・富士スピードウェイで開催された。
16時25分からのスタートを予定していたが、前のレースでアクシデントが発生したため、16時45分からフォーメーションラップを開始。
そして全車が再びグリッドに整列すると、シグナルレッドからブラックアウトとなり、10周のレースがスタートした。ポールポジションの佐藤考洋選手が好スタートを見せ、トップで1コーナーを駆け抜けていく。
それに、2番手の清水友一選手、3番手の東浩平選手が続くも、佐野順平選手はスタートで大きく出遅れてしまう。
トップの佐藤選手は、2周目に1’56.256のファステストラップを記録し、順調に周回を重ね、最終的に2位に13秒083もの差をつけて、トップチェッカー。
ただし、ゲストドライバーの佐藤選手が賞典外となるため、3周目に清水選手をオーバーテイクしてトップに立った東選手がうれしい初優勝。2位は清水選手、3位はスタートで出遅れながらも怒濤の追い上げを見せた、初レースの佐野選手が入っている。クラス2は、クラスポールポジションの長澤宏昭選手が好スタートを見せるも、背後には橋本洋平選手がピタリとつけてテール・トゥ・ノーズで周回を重ねていく。
そして、4周目、橋本選手はクラス1のクルマをうまく利用したスリップストリームで長澤選手のオーバーテイクに成功。橋本選手は5周目に1’59.464のファステストラップをマークし、最終的には長澤選手に2秒506の大差をつけて、優勝を飾った。
2位は長澤選手、3位は飯田敏雄選手が表彰台を獲得。
今回のクラス2は、予選タイムアタックから激しい争いが展開されており、決勝も混戦のバトルがスタートからゴールまで随所で展開。
次戦以降も、誰が勝つか分からない激しい戦いが繰り広げられそうだ。

■コメント
Class 1
決勝1位 #22東 浩平
「予選でのブレーキトラブルは解消され、決勝は楽しく走ることができました。
清水選手をパスした後は、佐藤選手を追いかけたのですが無理でした。
もっと勉強しないとダメですね。
でも優勝できたのは嬉しいです。
次はチャンスがあれば出たいと思っているのですが、今のところ未定です」
決勝2位 #10清水友一
「クルマを最後まで持たせるのが大変でした。
レース前半で4速と5速がなくなってしまい、最後まで調整しながら走っていました。
最後、後方から佐野さんが迫ってきていましたが、なんとか2位をキープできて良かったです」
決勝3位 #33佐野順平
「スタンディングスタートが初めてだったので、タイミングをうまく掴めずに順位を落としてしまいました。
そこからは必死で1台ずつ抜いて、順位を取り戻そうと必死に走りました。
初レースでしたが、3位表彰台を獲得できて嬉しいです。
これを糧に、今後のレースも頑張りたいと思います」

Class2
決勝1位 #21橋本洋平
「まず長澤選手のスリップを使って、次にクラス1のスリップもうまく利用できたことが、今回の勝因だと思います。
もし、あれがなかったら前に出ることはできなかったと思います。
チャンスは、あの一瞬しかありませんでした。
今回はスポット参戦なので、また機会があればぜひ参加したいと思います」
決勝2位 #24長澤宏昭
「今日は橋本選手に横綱のレースをされたなと思っています。
でも、クリーンなバトルで戦っていて楽しかったです。
今回、私はレースで初めて2位になったんですよ。
優勝と3位はあるのですが、2位はなかったんです(笑)。
そういった意味では機嫌はいいですね。
いろいろと勉強になるレースでした」
決勝3位 #1飯田敏雄
「今まで台数が少なかったので、久々の3位なんですが、やっぱり悔しいです。
最近、上のクラスと絡むことが多くなったので、戦略をしっかり立てないとダメですね。
それでも、予選も含めてレースらしいレースだったので、おもしろかったです」
Class1賞典外 #2佐藤考洋
「清水選手とのバトルになるかなと思っていたのですが、ミッショントラブルを抱えていたようで引き離すことができました。
そこからは自分にテーマを課して、ゴールまで走りました。
最後まで安定したタイムを刻めるような走りに徹しました。
そのなかでも、2位以下を引き離してゴールできたのは気持ちよかったです」



「LOTUS CUP JAPAN Rd.3 @ スポーツランドSUGO」は7月24日に開催!お楽しみに!

リザルトやポイントランキングは下記リンクよりご確認下さい。
http://www.lotus-cars.jp/motorsport/lotus-cup/results.html