公式練習
爽やかな気候と天候に恵まれたゴールデンウィーク初日。5月2日(土)に富士スピードウェイでスーパーGT 第2戦 「FUJI GT 500km RACE」が開催。
まず、土曜日のメニューは8:50から1時間45分にわたって行われる公式練習走行。開幕戦で奇跡の完走を果たしたNo.2 シンティアム・アップル・ロータス(以下SGTーEVORA)は、まず加藤寛規選手がそのステアリングを握り、コースへと躍り出たが、ここでまさかのマイナートラブルがSGT-EVORAを襲う。順調に周回を重ね、6周目にはタイムも1分39秒158へと向上。ここから基準となるタイムを出そうとした矢先に、マシンがストップしてしまったのだ。
原因はオルタネーターのベルトが切れるというトラブル。回収作業に手間取ったこと、その後の修復に時間を要したことでSGT-EVORAはサーキットサファリをキャンセル。予定していたメニューをこなすことができず予選第1回目(Q1)に臨むという、非常に厳しい展開となった。
公式予選
14:15から15分間で争われた予選は、No.2 シンティアム・アップル・ロータスにとって、予想以上に厳しいアタックとなった。予選1回目(Q1)を担当したのは加藤寛規選手。公式練習走行でマイレージを稼げなかったSGT-EVORAは、タイヤの感触を確かめるようにゆっくりとコースイン。1分43秒台のタイムで18位近辺を走行。Q1通過には13位以内に入る必要があるため(ノックアウト方式)、ここからの追い上げが期待されたが、計測5周目に入ったセクター3でまさかのストップ。加藤選手はダンロップコーナー・シケイン途中のグリーンにマシンを止めた。No.2 SGT-EVORAはこのまま走行不能となり、Q2進出を果たせずに予選を終了。またこのストップ位置がアタックに支障をきたすとしてペナルティが課され、No.2 SGT-EVORAは決勝レースを最後尾からスタートすることになった。
Cars Tokai Dream28 シンティアム・アップル・ロータス
チーフエンジニア : 渡邊信太郎
「ダンロップコーナーを立ち上がったところでエンジンがストン!と止まってしまったようで。燃圧などは来ているので、電装系ではないと思うのですが、まだ原因はわかりません。現状はセットアップを出すというよりも、まずきちんとマシンを直して走らせることが先決、という状態ですね」
ドライバー:加藤寛規選手
「トラブルに関しては、いまチームとメカニックたちが懸命に対応してくれているので、それに期待しています。でもマシン的には、いい傾向も見られましたよ。まずSUGOのテストは非常によいものでしたし、公式練習走行ではたった6周で1分39秒158というタイムが出ました。また予選でいきなりニュータイヤを試したわけですが、その感触も予想に反してマッチングが取れていた。富士はエヴォーラにとって決して得意とはいえないステージですが、それでも好感触が得られたのは、明日以降につながる明るいニュースだと思います」
ドライバー:高橋一穂選手
「公式練習と予選で走れなかったので、決勝でいきなり走ることになったのは少し心配ですけれど……(苦笑)。ともかくいま起きているトラブルが無事に解決してくれることを願っています」
2015.05.02