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スーパーGT 第3戦 タイ BURIRAM スーパーGT レース決勝レポート

2015/06/22

 



 

スーパーGT 第3戦タイラウンド、決勝レースは6月21日(日)、現地時間の15:00より定刻通りスタートしました。GT300クラスのマシンは23台が出走。No.2 シンティアム・アップル・ロータスのスタートドライバーは、加藤寛規選手が務めました。 全66周(GT500換算)のレースを13番グリッドからスタートした加藤選手は、ロングスティントの作戦も考慮してタイヤをいたわりながら、快調なペースで走ります。そしてスティント中盤にはトップ10に食い込み、ライバルたちと抜きつ抜かれつのポジション争いを展開しました。 30周を過ぎる頃、ライバルたちはルーティンのピットインを行うマシンも現れ始めましたが、加藤選手はコース上にステイ。最終的には44周!まで走りきり、暫定トップの形で高橋選手にバトンを渡しました。ちなみにベストタイムは、40周目に記録した1分35秒717。フューエルエフェクト(燃料が軽くなることによってタイムが上がる効果)も合わせつつ、ロングスティントのなかでみごとなタイムを記録しました。

セカンドドライバーを務めた高橋選手は、9位で戦列に復帰。練習走行時とは異なる路面状況に苦労しながらも、すぐさまポジションを8位にアップ。そのまま終盤までポジションをキープし続けました。 しかし残り5ラップとなったところで、惜しくも11位にポジションダウン。最後まで諦めず追い上げを続けましたが、ポイント圏内である10位にあとひとつ、というところでチェッカーを受けました。 とはいえ今回は、対策したスターター周辺のパーツも壊れることなく完走を果たしたNo.2 シンティアム・アップル・ロータス。第4戦の富士ラウンドに向けて、多くのデータを取ることができたレースでした。

 

 

Cars Tokai Dream28 シンティアム・アップル・ロータス

チーフエンジニア:渡邊 信太郎

「予選まではほぼノントラブルでしたが、公式練習走行後エアコンシステムにトラブルが発生しました。海外戦である事もあり、500クラスを含めた全チームにスペアが無い状況で、急遽他チームよりクールスーツシステムを貸して頂けたのは助かりましたね。作業はもう突貫。グリッド整列ギリギリの時間で車を送り出せ、ホッとしました。 レースは加藤選手が作戦通りに走りつつも、トップグループとそん色無いタイムを刻み続けたことで、S-GT EVORAのパフォーマンスをしっかり確認できました。我々が進めているセットアップの方向性は間違いなかったと思います。ポイントが獲得できなかったのは残念ですが、これまでのトラブルも解決できましたし、非常に収穫の多いレースになったと思います」

ドライバー:加藤寛規選手

加藤選手コメント 「実は今回我々は、決勝前のフリー走行で諸問題が発覚し、マシンのバランスを思い通りに確認出来ないままスタートを迎えていました。しかしレースではタイヤのライフを考えながらも、思った以上の速さを発揮することが出来ました。また今回はこのスピードレンジで走ってみて、新たな改善点も見つかりました。このデータを日本に持ち帰って、次戦のレースに向けてしっかり準備をしたいと思います」

 

2015.06.22