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スーパーGT2017 第3戦 オートポリス 300kmレース予選レポート

2017/05/20

SGT_Rd3_LCI_莠磯∈Photos・・・・WT2_95455月20日(土)、スーパーGT 第3戦 SUPER GT IN KYUSHU 300KM が開催されました。 昨年4月に起きた震災の影響から、オートポリスでのGTレース開催は2シーズンぶりとなります。そしてその復興を祝うかのように、真っ青に晴れ渡った空のもとで公式予選が行われました。 Cars Tokai Dream28は加藤寛規/高橋一穂のラインナップで、シンティアム・アップル・ロータスと共に300kmのレースを闘います。

■公式練習走行
9:00から1時間45分のスパンで始まった公式練習走行は、まず加藤選手がEVORAを走らせました。 オートポリスは4.674kmの全長を持つ、アップダウンの激しいサーキット。セクター1/2にかけては長い下り坂と上り坂が織りなす中・高速コーナー、セクター3には曲率の急なコーナーが続くという、タイヤにも厳しい国内屈指のテクニカルコースです。 ちなみにEVORAは、2015年にこのオートポリス(第7戦)の予選で、GT300クラスのコースレコード(1分43秒001)を樹立。みごとにポールポジションを獲得しています。 そんな“オートポリスで一番速いマシン”であるEVORAは、まず走り始めでその存在を強くアピールしました。タイヤの選択やセッティングを煮詰める過程ながら加藤選手は、早くも5周目に1分45秒749をマークしてクラス5番手に。その後も順調に周回をこなしました。 しかし時間が進むほどに気温が上がり、マシンはオーバーステア傾向が顕著になって行きました。この状況に対してチームと加藤選手は細かく対応し、セットアップを進めて行きました。 かたやライバルたちは徐々にそのタイムを上げ始め、EVORAは最終的に11番手で公式練習走行を終了しました。

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■公式予選1回目(Q1)
13:30から始まった第一回目の予選(Q1)は、公式練習走行の結果を受け、エースである加藤選手がドライバーを務めました。 走り始めの気温は28度、路面温度は43度。まさに夏日といえる厳しいコンディションのなかを、今回も30台のマシンが走ります。 アウトラップを終え、アタックに備えるEVORA。しかし計測1周目、100Rで№52 マークX MCがコースアウトを喫し、予選は赤旗中断に。仕切り直しとなって13:43から、走行は再開されました。 そして加藤選手は、3周目から本格的なアタックを開始。それまで27位にいたEVORAは、ここで一気に4番手までジャンプアップを果たしました。 しかしライバルたちも負けじとタイムを上げて、EVORAの順位は6番手に。再度のアタックで加藤選手は1分45秒311のベストラップを刻みましたが、その順位を上げることはできませんでした。 ここでチームはQ1突破を確実とみなし、タイヤの温存も考えてEVORAをピットへと戻しました。

■公式予選2回目(Q2)
GT500クラスの予選(Q1)を挟み、GT300クラス2回目の予選(Q2)は、14:25から12分間で争われました。 Q2を担当した高橋一穂選手は、加藤選手とは対照的に、いち早くコースインしてアタックに備えます。 そしてウォームアップを終えた3周目、1分49秒180でその順位は4番手に! さらに翌周は1分47秒846へと、そのタイムを更新します。 しかしQ1同様、ライバルたちも次々とタイムを更新し、さらに上位陣は44秒台に突入。 ここで高橋選手は果敢に5周目のアタックへと臨みましたが、惜しくも自己ベスト更新ならず。その順位は14位となりました。 ポールポジションは、頭ひとつ飛び抜けた形で1分43秒702を刻んだ№25 TOYOTA86 MCが獲得。Cars Tokai Dream28とEVORAは、中段グリッドから日曜日の決勝レースを追い上げることとなりました。

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Cars Tokai Dream28 シンティアム・アップル・ロータス

チーフエンジニア 渡邉信太郎
「マシンの状態だけでいうと、オーバーステアが強い状態でした。でもそれはセッティングだけの問題ではなく気温、路面状況など、全ての要素が重なったものです。その結果として、タイヤのグリップを引き出しきることができませんでした。……なんというか、バチッ!とはまってない。決勝は今あるタイヤにこの状態を合わせ込んで、マシンをバランスさせて闘いたいですね。がんばりますので、応援宜しくお願いします!」

ドライバー:加藤寛規
「第2戦から出ていたオーバーステアの傾向が、まだ消しきれませんでした。公式練習走行からこれを何とか抑えるように修整して行き、予選は今ある状況としては、まずまずの所まで持って行けた…という感じです。 今年はマシンの重量が増えたり、リストリクター径が縮小されたりと苦しい状況にはあるのですが、一昨年ここでポールポジションを獲った感触はまだまだ覚えていますし、これに少しでも近づけて決勝に臨むつもりです。」

ドライバー:高橋一穂
「1回目のアタックで失敗したセクターを2回目は取り戻せたのですが、逆によかったところで失敗するという、ちょっと悔しい予選でした。あと今日はチームが想定したよりも、かなり気温が高かったようですね。走っていても、すごく暑かった。 ボクが乗ったときはマシンも微調整できていたようで、感触は良かったです。明日はこの感じを、タイムにつなげられるようにがんばります。」

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2017.05.20