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F12013 カナダGP レースレポート

2013/06/11

ROCKY MOUNTAINEERS

モントリオールは厳しいレースとなったものの、親愛なるロータスのハイイログマ、キミ・ライコネンは、シューマッハの連続ポイント獲得記録を超えるため、シルバーストンへ照準を合わせる。


FIA2013F1ワールドチャンピオンシップ第7戦カナダグランプリは、ロータスF1チームにとって茨の登山道となった。不運に加えてテクニカルな問題とピットストップでの「ジャッキの時間の浪費」によって、ロータスF1チームのいつもの競争力のある切れ味が損なわれることとなった。ロータスF1チーム両ドライバーは、いずれも最高のスタートを切ることができなかった。キミ・ライコネンは、10番グリッドからレースをスタートさせ、一方、モナコで10グリッドダウンのペナルティを課されたロメイン・グロージャンは、最後尾からのスタートとなった。
相次ぐ両ドライバーへの困難にも関わらず、二人は順位を上げるため、粘り強さを発揮した。ロメインは、激しく追い上げて13位でレースを終え、キミは、レースを損ないかねない問題をなんとか克服し、9位でレースを終えた。キミの厳しいディフェンスにも関わらず、フェリペ・マッサの最終ラップの追い越しにより、キミが順位を一つ落としたのも、不運というほかなかった。
キミの結果は、すなわち、ミハエル・シューマッハの連続ポイントフィニッシュに並び、これで二人の元ワールドチャンピオンの24レース連続ポイント記録を意味するが、ドライバーズチャンピオンシップでは、残念ながら3位に転落することとなった。チームはコンストラクターズチャンピオンシップで順位を4位に落とし、3位のメルセデスとは20ポイント差となっている。

キミ・ライコネン 9位 E21-03
「レースはスタートが良くなかったし、その後ブレーキペダルが軽くなって、ブレーキが弱まってきた。金曜日に起こったのと似たような問題だ。理想的ではなかったけれど、ブレーキは、少なくともコーナーで減速するには十分だった。残念ながら、多くの時間をロスすることになったし、攻めることもできなかったうえ、ピットストップでも数秒ロスしてしまい、それが明らかに不利となった。レースのほとんどは、ただ前の車の後ろを追いかけ、後方からの車に対して防戦するばかりだったから、あまり楽しい日とならなかったし、嬉しい結果にもならなかった。悪い週末だったが、少なくとも数ポイントは獲得できた。」

ロメイン・グロージャン 13位 E21-02
「.最後尾からのレースは常に厳しいものだけど、ポイントが獲れなかったのはさらに残念だ。オプションタイヤに交換するまで、うまく行っているみたいだったけれど、予想以上に早くタイヤが悪くなり、もう一度ピットストップせざるを得なかった。悲しいけど、そのせいで実質的に僕らのレースは終わってしまい、その時にはもう挽回のしようがなかった。金曜日には期待できそうなスタートだったのに、最高の週末とはならなかった。昨年、僕らはシルバーストンでいいペースを発揮したから、正常な状態に戻したいね。」

エリック・ブーリエ チーム代表
「今日は実に人格形成の日となった。プラスの面としては、ロメインは、全体を通して計算したうえで、成熟したレースを行った。二度目のピットストップがなければ、ポイント圏内でフィニッシュできたはずだった。あれは、われわれのもともとのプランにはなかったことだ。キミにとってはフラストレーションの溜まる一日だったが、数ポイント獲得できた。今週末は望んでいた速さを示すことができなかった。われわれは、チャンピオンシップへの挑戦を再び軌道に乗せることに懸命になっている。シルバーストンへ赴く際は、より一層集中していきたい。」

第8戦は、2013年6月30日、シルバーストンで開催される。

2013.06.011