Lotus logo

F1 ハンガリーGP プレビュー

2012/07/26

HUNGARIAN GP PREVIEW

THE HUNGAR GAMES

ロータスのロメイン・グロージャンは、 ドイツで悪夢のような週末を過ごし、自身のシーズンを良い流れに乗せられないまま、ブダペストに乗り込む。幸いにもこの2戦は、2週連続となる。一方で、キミ・ライコネンは、10番手スタートからの堅実な走りで、4番手でフィニッシュし、セバスチャン・ベッテルのペナルティを受けて3位に繰り上がった。キミは現在、ドライバーズチャンピオンシップで4位に立っている。ロータスにとってなかなか手に出来ない初勝利が、今週末ハンガリーで手に入れば、大波乱を巻き起こすことになるだろう。



ON TRACK
東欧圏で初めて現れたF1サーキット、ハンガロリンクは、「建物のないモナコ」と呼ばれ、結果として、レースはプロフェッショナルなものになりがちだ。だが、1986年以来、このサーキットが、幾度かまさに見事な結果を、そして時には、驚異的なレースを生んできたのも事実だ。
ドライバーたちは、サーキットの面白さゆえに、ここを楽しんでもいる。コーナーが次から次へと現れ、休む間も息をつく暇もないのだ。
サーキットはアップダウンに富み、それがレースを面白くしている。そして、ラップの大部分をターンが占めているため、正確さが重要な鍵を握っている。このサーキットは、タイヤには厳しく、車にはメカニカルなグリップ力とトルクの優れたエンジンが必要だ。大方の場合、ダウンフォースを高め、チームはウィングを最大限立てることにするだろう。
サーキットは、片側が谷に沿っており、弧を描くターン1と2へと下り、そこから再び上って行く。オーバーテイクのチャンスは、この1コーナーだけだ。最終セクションのスプーンカーブでは車が一塊になり、そこからストレートを抜けるときにはまるで一気に飛び出すように見える。

WHAT THE DRIVERS SAY
キミ・ライコネン:
「1月の時点でシーズンの半分で、僕らが4位につけているだろうと言われていたら、かなり喜んでいただろうね。悪くない位置だけど、僕たちの車はもっとポイントが獲れると思っている。僕は勝ちたいし、チーム全体がそうなるよう懸命に後押ししてくれている。シーズン後半に何ができるか見てみよう。ハンガリーでは1勝しているし、3回2位でフィニッシュしている。とても暑いし厳しいレースだ。本当に速いラップを刻むのに大切なことが2つある。良く曲がることと優れたトラクションだ。その二つが揃えば、競争力があるだろう。ハンガロリンクは、オーバーテイクが非常に難しいサーキットの一つだから、予選でフロントロウに立つ必要があるし、グリッドの汚れた側を避けるのが理想だ。」

ロメイン・グロージャン:
「何もかもうまく行かないレースというのはあるし、ドイツがその一つだった。運が回ってきて、ブダペストでは何もかもずっとうまく行くよう願っているよ。あそこでは、2008年にGP2で初めてポールポジションを獲得したところだ。昨年は、優勝と3位フィニッシュしているし、前向きな気持ちでハンガリーに向かっているよ。」

 2012.07.26