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F1 日本GP レースレポート

2012/10/09

求めているものはまだ見つからない

鈴鹿での波乱に富んだ日本グランプリでキミ・ライコネンは6位で終了し、F1ドライバーズチャンピオンでのランキング3位を守った一方、ロメイン・グロージャンは15番手でリタイアし結局19位扱いとなった。チームはF1コンストラクターズ・ランキング4位を守り、メルセデスとの差をさらに103ポイント広げ、1つ先を行くフェラーリとは24ポイント差とした。

・両者ともピレリのソフトタイヤでスタートを切った。

・キミは13周目の最初のピットストップでハードタイヤに交換、30周目に2回目を行った。

・ロメインは1週目でハードタイヤと新しいフロントウィングに交換、7周目に10秒のストップ&ゴー・ペナルティを、22週目で2回目のハードタイヤ交換をした。



 

キミ・ライコネン:6位

「6位は僕らが望んでいた結果ではないが、残念ながら今日はそれより良い成績を上げる速さが僕らにはなかった。スタートはかなりタイトだった。いきなりフェルナンド(アロンソ)の横に並んだし、彼が詰めてきたから僕は行き場がなかった。そこでいくらかロスタイムしたし、2回目のピットストップも最高の出来ではなかったから全体的に見てかなり難しいレースだった。それでも、チャンピオンシップに手が届くポイントをどうにか獲得できたのは良かった。」

 

 

 

ロメイン・グロージャン:19位完走扱い

「シンガポールで復帰以来、スタート時に注意を払うことを最優先課題にしてきたから、左側のセルジオ(ペレス)と接触しないように気を付けていたんだ。最初のコーナーへ差し掛かった時、僕とマーク(ウェバー)の間にはかなり大きなスピード差があって、それが不意打ちとなって僕らは衝突してしまった。バカなミスだった。レース後マーク(ウェバー)が僕に会いにきて、明らかに不満そうだったけど、僕は謝罪したし、僕らは気持ちを切り替えて前へ進む必要がある。次のレースまでにこういう状況を改善するにはどうすればいいのか、腰を据えて物事を見直すつもりだ。今回のレースのラスト数周ではタイヤの寿命は限界状態だったし、ポイント圏外だったから、リタイヤが理にかなっていた。あまり良い日ではなかったが、韓国に向けて埋め合わせする機会を見据えないといけない。」

 

 

エリック・ブーリエ:チーム代表

「明らかに、期待通りにはいかなかった。シンガポールでロメインがトラックに戻った時、スタート時に他のドライバー達が彼にいくらかプレッシャーをかけていたのが見て取れた。今回はそれよりは少し楽だったが、彼はマークとのペース差の判断に小さなミスを犯し、実際より小さく見積もったんだ。彼は少し成長したと思っているが、この状況でまたこんな事が起きたことは残念だ。キミについては、マシンのペースが思っていたよりも良くなかった。7番手でスタートし、私達は望みを高く持っていたが、完全なペースがなければうまくいかないものだ。彼がもっと首尾よくレースが行えるようにすべてをうまくまとめられなかった。」

ジェームズ・アリソン:テクニカルディレクター

「今回の事故で一番良かったと言えることは、ポイントを獲得できたことだが、金曜や土曜に私達が期待していたような週末にはならなかったのは明らかだ。キミが前方へ攻めるのではなくミラーを覗いてレースをしなければならなかったのは残念だし、コンストラクターズチャンピオンシップで4位の座に安穏としているのではなくさらに上位を狙うためには、E20からもっとパフォーマンスを引き出す必要があるという現実を直視しなければならない。2台揃ってポイントを獲得できたらもっと良かったのだが、ロメインの1周目の事故の代償を払わなければならなかったのは残念だ。」

 

リカルド・ペンティアード:ルノーF1チーム・サポートリーダー

「エンジンに対する鈴鹿サーキットの難しさは、コーナーとスロットル全開の時間の組み合わせなので、2台のマシンにパワーとトルクを最大化できるような新しいユニットを導入しました。今回は問題がなかったので韓国でも同じエンジンを使う予定です。キミは1番の週末を過ごしていないから、8ポイントの追加はとてもプラスだし、彼はチャンピオンシップでは3位をキープできています。1週間後の韓国を心待ちにしています。」

 

2012.10.09