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F1 ドイツGP プレビュー

2012/07/18

GERMAN GP PREVIEW

LORDS OF THE RING

ドイツ、ホッケンハイムリンクで開催される第10戦は、このスリルに富んだ全く予測のつかない2012年F1ワールドチャンピオンシップの折り返し地点に当たる。

ホッケンハイムは、かつて、モンツァ以来二番目の高速サーキットだったが、その6.8kmのコースは、ロータスの伝説的ドライバー、ジム・クラークを含め多くのレーサーの命を奪ってきた。

2002年には、森へ続く長い不吉な走行が安全を名目に削られ、完全にサーキットの性質が変わった。それとともに、ホッケンハイムの特徴の多くが失われた。それにも関わらず、新しいコースレイアウトは、これまでになく素晴らしい現代的なレースを生んだ。
1速のヘアピンカーブは、最もターンが難しく、トラクションが最高となるので、ここでの適切なブレーキングは欠かせない。空中カメラが車に合わせて同時にコーナーから加速するため、その動きを捉えてくれる。
スタジアムセクションは、熱狂的で、何千人ものクラクションを鳴らすファンが溢れている。セクションの入口、ターン12は、時速205kmのスリリングな4速コーナーで、オーバーテイクも時折見られるが、それも大胆不敵なドライバーだけだ。
キミ・ライコネンは、ニュルベルクリンクでもこのホッケンハイムでも、ドイツGPの優勝経験はない。今年、彼は足掛かりを得ようと躍起になっている。だが、彼はチームメイトに勝たねばならないだろう。最近2ラウンドでは、チームメイトよりも多くのポイントを得ているが、ロメイン・グロージャンには速さがあり、バレンシアではエンジンが急に止まる前まで優勝の可能性を追っていた。さらには、シルバーストンでは、後ろの方から追い上げて、6位入賞という見事な結果を残している。
ヨーロッパGPがバレンシアに移って以来、ドイツは毎年レースを2会場交替で行っている。24ヶ月空けて、F1マシンの唸り声が、バーデン‐ヴュルテンベルクサーキットに帰ってくる。
イギリスGP後、ロータスは、グロージャンのマシンのギアボックスを交換せざるを得なかった。これにより、グロージャンは5グリッドダウンのペナルティを受けることになった。しかし、ここ数戦における彼のタイヤマネジメントと、オーバーテイクのスキルを見ていると、なおも強い結果が得られると思われる。

キミ・ライコネン :

僕らがまた表彰台を争ってはならない理由はまったく存在しない。ドイツで走るのはいつも楽しいけれど、問題は、これまで運に恵まれてなかったことと、いつも何かが優勝を妨げてきたことだ。ホッケンハイムでは、車が大きな違いを生む可能性があるし、幸いにも僕たちは車に恵まれている。コーナーの立ち上がりでは優れたトラクションが必要だ。多少暑い天候になればいいね。ホッケンハイムではいつもすごく暑いし、僕らの車はタイヤにも厳しくないから、それがうまく合うだろう。本当の夏の気候になってくれるのを祈ってるよ。

 

ロメイン・グロージャン:

ホッケンハイムは何度もレースをしているから、好きだよ。実際、あそこでの2003年のフォーミュラ・ルノー1.6が、シングルシーターでの初レースのひとつだった。そのあとのF3では8レースくらいしている。ユーロF3では1年に2回行っていたから、あそこにはいい思い出もあるし、また戻ることができるのが楽しみだ。車についてはいくつかアップデートしているし、ポールポジションを取り、優勝し、さらにはファステストラップを刻みたいよ!完璧な週末にしたい!

2012.07.18