Lotus logo

F1 ドイツGP レースレポート

2012/07/24

キミ・ライコネン、ペナルティを受けたセバスチャン・ベッテルに代わり、表彰台を手にする。

ホッケンハイムでは、10番手という後方スタートから、キミ・ライコネンが第3位を獲得した。フィニッシュラインを4位で通過したキミだったが、セバスチャン・ベッテルがコース外からジェンソン・バトンをオーバーテイクしたとして、スチュワードから20秒のペナルティをレース後に課されたため、表彰台でのシャンパンファイトに加わることは出来なかったものの、表彰台の順位(3位)に繰り上がることとなった。

雨の影響を受けた予選のセッションでは、10位という不本意な結果に終わったキミだったが、日曜のレースではアグレッシブなスタートを切り、1周目で順位を2つ上げ、その後、ターン7と8ではフォース・インディアのポール・ディ・レスタとの間で、手に汗握るバトルを繰り広げた。ソフトタイヤを履いてスタートし、11周目のタイヤ交換でも同様にソフトタイヤを装着したものの、ミドルスティントは、今一つ物足りない展開となった。38周目でミディアムタイヤに交換するまでキミはコース上に留まったが、その後、ミハエル・シューマッハをパスし、マクラーレンのジェンソン・バトンに続いてフィニッシュした。ロメイン・グロージャンのレースは、それ以上に報われない結果となった。1周目のヘアピンカーブの立ち上がりで、ブルーノ・セナのマシンと接触し、フロントウィングを損傷した。その交換のため、ロメインはピットに入り、順位を後方に落とすことになり、その後二度、新品タイヤに交換し、ソフト‐ミディアム‐ミディアムという戦略を採った。ロメインは18位でレースを終えた。

ロメインは、ドライバーズチャンピオンシップで61ポイント、8位と順位を落としたものの、キミは98ポイントとなり4位に浮上した。優勝したフェルナンド・アロンソは、チャンピオンシップでのリードをさらに広げ、154ポイントに達した。ロータスはコンストラクターズ・チャンピオンシップでマクラーレンに1ポイント差の4位に順位を落としている。

キミ・ライコネン:

「スタート位置からすると、僕らはベストを尽くしたけれど、優勝の可能性は、土曜の時点で失われていた。こうした状況は今回が初めてではない。残念ながら、ウェットコンディションでは、十分なグリップが得られなかった。そのことからすると、今日の結果は十分満足のいくものだったといえる。スタートは良かったけれど、ルイス・ハミルトンに接触しないようにスローダウンしなければならなかった。その結果、ポール・ディ・レスタに追い越され、彼を追いかけることになった。今日は車の調子が良かったし、もしより上位からスタートできていれば、もう少しうまくやれたと思うけれど、次のレースに向けてポジティブな要素もいくつかあったよ。」

ロメイン・グロージャン:

「今週末は、ギアボックス交換のため5グリッドダウンのペナルティを受けて、出遅れてしまった。今日は何もかもうまくいかなかった。スタートは良かったし、ターン1で順位をいくつか上げられたことを思うと、残念だ。その後ストレートで接触があり、レースはボロボロだった。正確には何が起きたのかわからない。オンボード映像を確認しなければならない。フロントウィングが壊れ、パンクして、マシンはひどくダメージを受けていた。ハンガリーではもっと良い週末になるのを祈ってるよ。」

2012.07.24