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F1 ハンガリーGP レースレポート

2012/07/30

 

ハンガリー・グランプリでは、キミ・ライコネンとロメイン・グロージャンの双方が表彰台に着き、勝利をかけてルイス・ハミルトンに挑み続けた。これはロータスにとっては今季2度目のダブル表彰台であり、両ドライバーはバーレーンでのラウンドも同様の結果で終了している。
キミは5番手からスタートしたが、チャンピオンシップ・リーダーのフェルナンド・アロンソにポジションを奪われ、結果、第1スティントでフェラーリより1ラップ多く周回し、タイヤを維持せざるをえなくなった。ライコネンはレースのスタート時にKERSが故障するというトラブルに見舞われ、その後出力は50%にまでしか戻らなかった。2番手でスタートしたチームメイトのロマンは、LAP19でピットインする前、ハミルトンに最初のプレッシャーをかけたが、ピットストップ中、リアタイヤを合わせるのが遅かったためにタイムをロスした。ライコネンはピットストップの結果が功を奏し、ソフトタイヤでの26周の長いスティントで4番手にまで上がり、最後の猛チャージの準備を整え、グロージャンの6周後、ハミルトンの5周後のLap46でミディアムタイヤに交換するため再ピットインした。ライコネンは、周回遅れのマシーンに足止めされていたロメインと全く同様にピットを出て、メインストレートを一気に突き進み、第1コーナーを並んで通過した際にはエンジニアをやきもきさせたが、グロージャンを脇へ退け、レースラインを奪って、ハミルトンを追った。
彼は間もなくハミルトンから1秒以内にせまったが、そのマクラーレンのドライバーはセクター3をより速く進むことができ、メインストリートでは自分の走りを守り通した。ロータス勢が追い抜く機会は訪れなかった。ベッテルは3度目のピットストップで順位を落とさずに、ソフトのフレッシュタイヤでロータス勢の後ろを追撃したが及ばず、グロージャンがベッテルの一歩先を行き、3位を維持した。

キミ・ライコネン:

僕は2位を獲得したが、それに満足はしていない。マクラーレンはかなりのスピードが出ていた。オーバーテイクするのはとても難しく、僕の唯一のチャンスは、彼がタイヤを使い切ってしまう場合のみだった。我々はかなりのスピードを出せたが、それを有効的に使うことができなかっただけだ。それでも、ダブル表彰台はチャンピオンシップにとってはよいことだし、僕は2位を獲得できた。僕たちは予選で非常に苦戦してしまっている。しかし長いシーズンだし、また次のチャンスもある。僕は長年この業界にいるし、あまり心配はしていない。

ロメイン・グロージャン:

我々はレースの間中、勝つために戦ってきたし、ドイツでのあれほど難しいレースの後で、すべてが僕の思い通りに運んだわけではないが、とても素晴らしい結果だった。最初のピットストップは最悪で、他の車の後ろで動けなくなって1.5秒ロスしてしまい、キミに先に行かれてしまった。キミは彼がするべきことをして、僕は外へ押し出された。 チームにとってはよい結果だけど、正直ちょっとガッカリしている。僕等はもう少しで勝てたと思う 。

2012.07.30