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F1 ブリティッシュGP レースレポート

2012/07/12



BRITISH GP RACE REPORT

More points, but no podium. KIMI: P5; ROMAIN: P6


ロータスは、シルバーストーンにおける本拠地レースを通して、また強いペースを見せつけ、5位と6位でフィニッシュしたが、土曜日の苦戦が、最終的には表彰台から遠ざけることとなった。
日曜は太陽に恵まれたものの、金曜と土曜の走行は、ウェットコンディションで滑りやすかった。予選中、ロメイン・グロージャンは、Q2で5番目となるタイムを出したが、彼の乗っていたLOTUS E20をグラベルに乗り上げ、Q3で車を走らせることが出来なかった。ニコ・ヒュルケンベルクがギアボックスを交換したことにより5グリッドダウンのペナルティを受けたおかげで、ロメインは決勝を9番手からスタートした。予選すべてのセッションでKERSが使用できなかったものの、キミ・ライコネンはQ3で走ることができた。キミは6位でセッションを終えたが、高速のノーザンプトンシャーサーキットでのホースパワーブーストのアドバンテージを考えれば、これは素晴らしい結果だったと言える。
スタート直後、キミはターン4でセバスチャン・ベッテルの外側からアグレッシブな動きを見せたが、フェラーリ、フェリペ・マッサを避けるため内側の縁石に乗り上げてしまった。ロメインは、スタート直後にフォースインディアのポール・ディ・レスタにぶつかり、フロントウィングに損傷を受けたため、2周目で早々とピットストップを行わざるを得なかった。ダメージを受け、続いてノーズ交換を行ったことで、ロメインは20位に沈み、そこからレースを闘うこととなった。キミは、13周目でピットに入り、7位を走行中のグロージャンの一つ前に出た。ソフトタイヤを外して、ロータスの両ドライバーは、第二第三スティントをハードタイヤで走った。
両ドライバーはそこから前を走行する車を片付けにかかった。キミはミハエル・シューマッハをパスし、ロメインはニコ・ロズベルグ、ルイス・ハミルトンに対しスリリングなバトルを見せた。終盤では、キミはフェリペ・マッサを追い込み、4位争いを繰り広げたが、順位を上げることは出来なかった。一方、ロメインは、チームメイトに7秒差で続き6位に入賞した。
ロータスは、コンストラクターズチャンピオンシップで、144ポイントを挙げ3位を維持した。フェラーリは現在152ポイントでレッドブルに次ぐ2位に順位を上げ、マクラーレンは、ロータスに2ポイント差の4位に転落した。キミは、ドライバーズチャンピオンシップで83ポイント、5位に順位を上げ、一方、ロメインは61ポイントで7位に留まっている。

キミ・ライコネン :

「最初のいくつかのコーナーはかなり良かったけれど、前の車を避けてコーナーの内側の縁石の上を走らなければならなかった。そうしているうちに、順位を落として、外へと押し出されてしまった。スタートでマーク・ウェバーの前に留まっていられたら、彼がフィニッシュしたところに立てたかもしれないけれど。その後、ルイス・ハミルトンにも追い抜かれてしまった。僕は反撃したし、特にハードタイヤでは車も強かった。良いスタートが切れていたら、もっと上位でフィニッシュできただろう。でもこれがレースだし、1周目で予想以上の代償を払うこともある。」

ロメイン・グロージャン:

「ターン3とターン4では、少し混乱があったし、ターン3で僕は外側にいた。フォースインディアがインから現れて、僕のフロントウィングに彼のリアホイールが当たったんだ。残念だったけれど、こういう状況では、本当にどうすることもできない。大切なのは、ポールポジションやセカンドポジションを予選で手に入れることで、そうすれば、1コーナーがもっと楽になる。結果そのものは、最高とは言い難いけれど、レースがこうなったのだから、22位から6位というのは上々だと思う。ノーズ交換の後については、信じられないほどだったけれど、チームは僕に車を与えてくれるという素晴らしい仕事をしてくれた。それこそ素晴らしいことだ。中盤で一度しかピットストップがないという戦略はすごくリスクが高いけれど、うまく行ったし、ジェンソン・バトンやルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグとコース上で何度かいいバトルができた。とても楽しかったよ。」

2012.07.12