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F1 2013 モナコGP レースレポート

2013/05/27

DRAMA, DEBRIS, AND THE ICEMAN’S COMEBACK

赤旗、黄旗の散乱する難しいレースでの戦い

F1の走行のみにストリートが開放され、モナコ公国はFIA2013F1ワールドチャンピオンシップ第6戦を迎え、伝統の舞台で緊迫の78周のレースが開催された。陽光に恵まれたセレブの都市には、要人や華々しいセレブたちが、F1カレンダー中、最も権威があり、かつ最も難しいと認知されているレース、モナコ・グランプリのために集まった。

ホイールトゥホイールの接触に加え、赤旗や黄旗が数回掲示される超高速のスリリングなレースにおいて、ロータスF1チーム両ドライバー、ロメイン・グロージャンとキミ・ライコネンは、非常に混雑する車両や多重衝突に妨げられながらも、厳しいレースに耐え抜いた。ロメインは61周の間14位を守っていたものの、トロ・ロッソのダニエル・リカルドと衝突し、65周目には破損したシャーシフロアに別れを告げて、週末の幕を閉じた。一方、チームメイトのキミ・ライコネンは、レース序盤から鉄壁の防御を固め、5位のポジションを守り、後方集団を撃退しながら、粘り強い抵抗を見せた。不運にも、キミは、69周目でマクラーレンドライバー、セルジオ・ペレスと衝突したため、リアタイヤがパンクし、チェッカーフラッグまで7周を残してピットストップを余儀なくされた。キミはその後、16位でレースに戻った。それでも、われらの愛するアイスマンは、阻まれることなくフィニッシュまで猛追し、チャンピオンシップでの経歴に相応しいドライビングを見せ、22レース連続ポイント獲得の記録を伸ばした。真のF1精神で、彼は10位まで登りつめてレースを終え、チームに歓喜をもたらした。
キミはドライバーズチャンピオンシップの2位の地位を守り、ロータスF1チームはコンストラクターズタイトルで3位を走っている。

キミ・ライコネン 10位  E21-03

「まったく期待外れな日だった。セルジオ(ペレス)の馬鹿げた動きのせいで、チャンピオンシップでセバスチャン(ベッテル)に対し多くのポイントを失ってしまった。こんな風に形勢を不利にしている余裕はない。彼が後ろからぶつかってきた、それがすべてだ。彼がコーナーにあまりに速い速度で入って来たことで、僕に非があるというなら、彼は自分が何を言っているのかも全くわかっていないんだ。彼がレース中に誰かに衝突するのは初めてじゃない。彼は自分がしようとすることに、いつも誰もが注目してくれて、あんなに速いスピードでコーナーに侵入して、誰にも衝突せずにうまくやるように、相手が譲ってくれたり直進してくれたりすると思っているらしい。理想的な週末とはならなかったが、僕らにはどうしようもなかった。最後には、少なくとも1ポイントだけでも取り戻せた。」

ロメイン・グロージャン リタイヤ E21-02

「ダニエル(リカルド)はリアタイヤに本当に苦しんでいるようだったし、タイヤに多くのグレイニングあるのが分かった。61周の間ほとんどずっと、彼の後ろを走っていたけれど、サーキットの真ん中で、彼が早めにブレーキをかけたので、つかまってしまい、僕は行き場を失った。フラストレーションのたまる週末だったけれど、本当のダメージは予選でQ3に進出できなかったことだ。またダニエルに足止めされたけど、彼の後ろでレースを終えるつもりはなかった。リセットボタンを押して、もっと良い週末を期待して、カナダに向かうよ。」

エリック・ブーリエ チーム代表

 「われわれの望んでいた週末ではなかった。キミは週末ずっと、また非の打ちどころがなかった。彼のレースは、別のドライバーが起こした不必要な接触のせいで台無しにされた。おかげでタイヤがパンクし、彼のレースは根本から台無しになった。ロメインにとっては難しい週末だったが、前がクリアなときには、素晴らしいペースを見せてくれた。今週末は、コンストラクターズ、ドライバーズチャンピオンシップ双方で形勢が不利になってしまったので、カナダに向けて修正するため、さらに二倍の努力を重ねたい。」

チームは現在、2013年6月9日、カナダ、モントリオールで開催される第7戦に向けて、準備を進めている。

2013.05.27