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F1 ヨーロピアンGP レースレポート

2012/07/02





A FLYING FINN AND A FRUSTRATED FRENCHIE

キミ・ライコネンが、バレンシアで今季二度目の2位、三度目となる表彰台を手に入れた。自己ベストを更新し、2012年シーズン初となる2勝を挙げたフェルナンド・アロンソに続いてフィニッシュした。
ライコネンは1位になれなかったことに落胆したが、ロータスE20が今シーズンすべてのレースで勝利に肉薄するほどの力がついてきたというバルセロナでの言葉を再び主張した。こうしたことにも関わらず、キミは、ドライバーズチャンピオンシップでは6位で、首位のフェルナンド・アロンソとは38ポイントの差をつけられている。
チームメイト、ロメイン・グロージャンに続いて三列目でスタートしたキミは、スタート直後にザウバーの小林可夢偉にオーバーテイクを許した。続く13周の間、キミはまず小林、それからパストール・マルドナードに前を塞がれてしまった。そして13周目でようやくマルドナードをオーバーテイクする。そして、次のラップでキミはピットインし、コースに9位で戻った。アウトラップで順位を一つ下げた後、キミは次の14周をコース上で猛チャージをかけ、セーフティーカーが入った28周目にピットインする前には4位まで上り詰めた。

ロータスドライバー、キミ・ライコネンは、タイヤを大事にしながら、41周目まで3位を走行していた。このタイヤを持たせる努力は、タイヤに苦しんでいたルイス・ハミルトンを54周目でオーバーテイクする形で報われた。緊迫の57周を終えたとき、キミはフェラーリの後方6.4秒差でフィニッシュラインを通過したのだった。

ロメイン・グロージャンは、オルタネーターの故障で電気系統への電源が断たれ、燃料の流れが止まり、40周目でリタイヤし、コースにE20を停めることとなった。リタイヤ前には、グロージャンはフェルナンド・アロンソから勝利を奪う可能性が最も高いドライバーだった。ロメインがファーストスティントで彼よりペースの遅かったマクラーレンのルイス・ハミルトンに足止めされていなければ、先頭からのリタイヤになっていただろう。
ロータスは、チームランキングで3位を維持することとなった。チームは現在、コンストラクターズチャンピオンシップで、首位のレッドブルレーシングに50ポイント差、2位のマクラーレンに9ポイント差に迫っている。

キミ・ライコネン:
2位はよかったけれど、僕が本当に望んでいるのは優勝だ。今日はそのためのペースがなかった。スタートは良かったけれど、最初の右コーナーでマルドナードにブロックされて、順位をかなり落とし、少し出遅れてしまった。そのポジションからうまくリカバリーできたし、何人かとオーバーテイクしたりされたりと厳しい戦いだった。セーフティカー後に、すぐにタイヤの温度を上げることができず、再開したラップでも小さなミスをした。再び良いレースペースを取り戻して、また反撃することができた。今日は接戦だったけれど、勝利までわずかに手が届かなかった。

ロメイン・グロージャン:
基本的に車がパワーを失って、スイッチが切れた。無線までダメになって、エンジニアに無線で連絡することもできなかった。レースはほぼ完璧だった。スタートも良かったし、戦略もうまくいった。初勝利は遠くなかったと思う。今週末のポジティブな点は、僕らが上位争いをして、良いペースを示せたことだ。セバスチャン・ベッテルはすごく強かったし、彼を捕まえることができたかどうかわからない。彼に問題が発生したとき、僕はフェルナンド・アロンソの後ろで2番手を走っていたし、僕たちのタイヤデグラデーションが彼よりも少ないことはわかっていたので、優勝にチャレンジできると思っていた。残念ながら、運命は違った決定をしたけれど・・・。

 

 

2012.06.25