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F1 2013 アメリカGP レースレポート

2013/11/19

イヤッホー! ロータスF1チーム、一流の走りを披露し、テキサスで牛を手なずける

ロメイン・グロージャンが手堅い走りで2位フィニッシュ、5戦連続上位入賞を果たす一方、ヘイキ・コバライネンは戦いのすえ、15位でチェッカーフラッグを受ける。

ロータスF1チームとかつての盟友ヘイキ・コバライネンは、今日、テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカで開催された2013年F1ワールドチャンピオンシップ戦の最終戦から二つ目のレースに出場した。フィンランド人元ロータスドライバー、ヘイキ・コバライネンは、背中の手術を受けて病院で回復中のキミ・ライコネンの代役として出場した。
ロータスレギュラードライバー、ロメイン・グロージャンは、3番グリッドから電光石火の勢いでレースをスタート、1周目で2番手に浮上し、早々と喜びに沸かせた。成し得るすべてをもって見事獲得した順位をレース中保ちながら、フランス人ドライバー、ロメインはその後も最高の走りを披露した。世界中のロータスファンの期待を受けながら、一貫して最高の走りを示したロメインは、まさに表彰台に値するといえよう。彼は5戦連続トップ4フィニッシュを記録し、今季6度目の表彰台に立った。
しかし、ヘイキ・コバライネンにとってはいささか残念な結果となった。予選で8位になったものの、中段でトラフィックに巻き込まれ、その後、技術的な問題により奮闘実らず、15位でフィニッシュすることとなった。

ロメイン・グロージャン 2位 E21-04
「すごく厳しいレースだった。マーク(ウェバー)の前を走り続けるため、人生で最高の走りをしなければならなかったし、テキサスで少なくともブルの一頭を手なずけることができ、最高の気分だ。彼らは明らかに今日最速のパッケージだったからね。スタートの成功が鍵になるのはわかっていたので、1コーナーで順位を一つ上げることが本当に重要だったし、車は最高に素晴らしかった。ここにいるチームとエンストンの皆が驚異的な仕事をしてくれた。僕らが先頭争いできるよう、彼らが日々力を合わせて必死に働いているのを知っている。一番近い挑戦者との差を見れば、もはや僕らこそが、レッドブルに次ぐ2番目に優秀なチームだということは明白だ。ここは僕にとって幸運の場所だ。昨年の今頃、妻の妊娠が分かったし、今回は、F1で自己ベストのフィニッシュだった。だから来年再びここへ来たとき何が起こるか待ちきれないよ。」

ヘイキ・コバライネン  15位 E21-05
「スタートはあまり良くなかったけれど、1回目のピットストップまではうまく行って、集団とレースが出来ていたし車の感触も良かった。ピットストップ後、問題がいくつか発生し始めたが、何が起こっているのか正確には把握できなかった。ダウンフォースに問題があったから、フロントウィングを交換し、その後は随分良くなったけれど、今週末のそれ以前ほどは良くならなかった。KERSの問題もあったけれど、レースペースの欠如を説明できるほどではなかった。データをよく確認して、ブラジルでのレースではさらに良くなるよう期待している。」

エリック・ブーリエ チーム代表
「チームにとってまたポジティブな週末となった。ロメインのパーフェクトな走りのおかげで、チャンピオンシップのライバルたちより多くのポイントを獲得できた。今回はロメインのこれまでで最高のグランプリだったし、最近の彼の優れた走りに加えるべき素晴らしいパフォーマンスだった。レッドブルと戦う唯一の方法は、ロメインが素晴らしいスタートを切ることだったが、彼はまさにそれをやってのけた。ヘイキが8番グリッドからポイント獲得に至らなかったのは残念だが、フロントウィングとKERSに問題があったので、ブラジルグランプリ前に調査したい。」
ロータスF1チームは315ポイントで、コンストラクターズチャンピオンシップ4位のままだが、3位との差を僅か18ポイントに追い上げている。キミはドライバーズチャンピオンシップの順位を4位に落としたものの、チームメイト、ロメイン・グロージャンは132ポイントで7位を占めている。
2013年F1ワールドチャンピオンシップ最終戦、ブラジルグランプリは、11月24日、ブラジルサンパウロで開催される。

2013.11.19