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F1 2013 イギリスGP レースレポート

2013/07/01

IT’S THE PIT

タイヤ劇と終盤でのピットストップ無しが、2013年イギリスグランプリでのロータスF1チームの期待を打ち砕く。

今日シルバーストンで開催された2013年イギリスグランプリで、キミ・ライコネンは大いに苦い思いを味わった。終盤にピットストップを行わなかったことにより、上位フィニッシュの望みが断たれたからである。多くのチームが、リアタイヤの不具合に苦しみ、大幅に順位が入れ替わり、ロータスの前に、輝かしいチャンスが到来した。チームドライバー、キミは、危機とタイヤ劇を回避し、10数周を残して、先頭を走る車がギアボックス故障と思われるトラブルに見舞われたとき、キミは待ちかねたように2位に躍り出た。
この時点で、サーキット中の破片が原因となり、セーフティカーの導入が決定され、何チームかはこの機を捉えて新品タイヤに交換した。新品タイヤは、キミには太刀打ちできないことが判明し、悲しいかな、ラスト7周の間に、キミは順位を3つ落とすこととなった。キミはレースを5位で終了し、チームに10ポイントもたらした。今回ミハエル・シューマッハの輝かしい25レース連続ポイント記録を更新したことも、キミにはほとんど慰めとならなかった。
チームメイトのロメイン・グロージャンも、さらにうまく行かなかった。レース序盤の軽い衝突で、フロントウィングにダメージを負い、早めのリタイヤを余儀なくされた。

キミ・ライコネン 5位 E21-03
「レース終盤、何とか持ちこたえようとしたけれど、多分、他の車よりも20周は長く走っているタイヤだったから、彼らを抑えることは出来なかった。それまでにレースはかなりうまく行っていたから残念だ。僕らにはペースがあったし、かなり楽に2位を守れそうだったけれど、レースにはこんな時もある。これで3レース、期待した結果が得られなかったけれど、もう少し運に恵まれて、ミスのないようにしていければ、また上位に返り咲けるだろう。」

ロメイン・グロージャン リタイヤ E21-03
「レース終盤に入って、フロントウィングの大半を失ってしまった。これで、走っていることが非常に難しくなり、安全を考えて、最終的にはリタイヤするのがベストということになった。これが破片によるものなのか、新しいパーツに関するものによるのかわからない。問題の根本を解明するため、調査していきたい。それ以前にも、僕のレースは全くプラン通りには行かなかったし、タイヤのパフォーマンスに苦しんでいた。これはレース序盤から始まったフロントウィングの問題に関係していた。セーフティカーは僕らに有利にならなかったし、このレースは忘れてしまいたいね。ドイツに行って、もっと良い週末を過ごしたい。」

エリック・ブーリエ チーム代表
「レースの結果は、チームがここ最近積み上げてきた仕事に見合うものではなかった。今回我々が持ち込んだアップグレードの大半は、うまく行ったようだったし、それは良い兆候だが、予選ではタイヤのグリップを得るのに少し苦戦した。最後のセーフティカーの前まで、今日の戦略は素晴らしかった。あのとき、少なくとも一つ順位を守って、表彰台を獲得するために、われわれはキミに声を掛けてピットに入れるべきだった。残念ながら、われわれは誤った呼びかけをした。キミにもチームにも済まないことをした。こうしたことは時々起きるし、何度もセーフティカーの入っている期間があると、対処するのも簡単ではない。あと数日でドイツ入りするが、われわれには競争力があると自負しているし、修正していきたい。」

2013.07.01