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F1 2013 カナダGP プレビュー

2013/06/07

キミ・ライコネン、ロメイン・グロージャン、モナコグランプリに向けて

キミは、戦線復帰に焦点を当て、モントリオールを目指す。一方、忘れたいモナコの週末の後、われらがフランス人は、まったく違った幸運に期待をかけて、もう一つのフランス語圏の国へ向かう。



キミ、モナコグランプリを終えてどんな気分ですか?
モナコの日曜はひどい結果だった。それは誰の目にも明らかだ。もっとひどい結果になる可能性もあったと同時に、もっと良い結果が出せる可能性もあった。堅実な5位の順位を失った後、どうにか少なくとも1ポイントは取り戻せたけれど、そんなことは大した慰めにならない。望んでいたものに近い車が手に入って、予選でもレースでも車の感触は良かったし、難しいサーキットだけれど、レースでは他のサーキット同様ポジティブだった。まだ予選で速さが少し足りない時もあったけれど、今度もまたレースペースは良かった。モナコで見たように、遅い車の後ろで身動きが取れないときは、それを示すことができない。モントリオールで車がどうなるかは分からないが、すぐにその答えは得られるだろう。だが、僕らがまた競争力がないという理由は全くない。

レース終盤では、見事な追い上げでしたね。
まあ、新品のタイヤを履いていたから、それは少し違うけれど。第一、僕らは決してあんな順位にいるべきではなかった。でも、最終的に1ポイント獲得できたのは良かった。ある意味では、ピットストップを終えてクリーンエアーを得て初めて、自分たちの車が本当にいかに速いかを知って、さらに苛立ちを感じるよ。

レース後もかなり苛立っていましたね?
誰も、他のドライバーの行為のせいで、多くのポイントを失いたくはない。でもあのレースは終わったことだ。モナコはすでに遠い記憶になっているし、カナダに向けて準備が整っている。

カナダについてはどんな意見ですか?
あそこでは優勝しているし、それはかなり良かったが、何度か敗北も経験している。様々なものがレースに影響を与えるので、レースがまったく運次第なことも幾度となくあった。天候が大きく変化することもあり得るし、タイヤやトラックがうまく行かない時やセーフティーカーが何度も導入される時、赤信号を待っているときに、後ろから他のドライバーに突っ込まれる時もある。場所そのものについて言えば、 モントリオールはいつも好きだ。一年で訪れる中でも、最高の都市の一つだ。

カナダで良い結果を出すには何が必要ですか?
良い車。すべてのサーキット同様に、正確にセットアップする必要がある。ミディアムダウンフォース仕様でバランスの取れたシャーシが必要だし、アグレッシブなブレーキングが多いから、ブレーキに負担をかけすぎたくはない。ストップ・アンド・ゴー・スタイルのサーキットでかなり楽しめる。

モントリオールもまた、予選が重要なサーキットですか?
どこのサーキットでも、予選は大切だけど、良い結果を出すうえで、モナコほど重要じゃない。追い越しは簡単ではないけれど、1、2か所は、オーバーテイクできる場所がある。

セバスチャン・ベッテルとの差が開いてしまいましたが、チャンピオンシップについてはどう考えていますか?
確かに、モナコで首位に離されてしまったけれど、まだ終わったわけじゃない。まだシーズン序盤だし、21ポイント差は追いつけないほどの差じゃない。特に、セバスチャンにもどこかの時点でまずい週末を迎えることでもあればね。出来るだけ早く物事を自分たちの道へ進めるためにも、一番重要なことは、モナコ以前のレースレベルに戻すことだ。

 



 

ロメイン、モナコはあなたにとって、波乱の多い週末となりましたね。今振り返ってどんな気持ちですか?
確かに、ジェットコースターみたいだったし、車のペースからすると、僕らはもっと多くを成し遂げられるはずだった。誰もモナコでバリアに接触したくはないし、速く走ることと速く走りすぎることの間が良いバランスだ。僕が思い知ったように、ミスの入り込む余地は僅かしかない。ポジティブな点は、車をまた大きく改善して、週末を通してさらに予測を立てやすくなり、それが大いに役立った。僕らにはトップスリーに立てるだけのペースがあると思うけれど、残念ながら、望んでいた予選順位は得られなかった。それにモナコで順位を上げるのはほぼ不可能だ。僕はダニエル(リッカルド)の後ろに突っ込んでしまい、モントリオールでは、10グリッドダウンの非常に厳しいペナルティを受けることになったけれど、順位を取り戻せるよう、ベストな戦略を編み出そうとしている。

モナコの週末中にクルーたちがしてくれたすべての仕事に対してドリンクをおごると言っていましたが、その機会はありましたか?
まだなんだけど、今後、今年中に特別なディナーをご馳走しようと思っている。お祝いできる何か良いことでもあったときにね。
昨年、モントリオールでは予選7位から2位になりましたね。2013年もそうしたパフォーマンスを繰り返すことができそうですか?
そうだね、昨年、このレースでは素晴らしい結果が得られたし、もう一度最高の結果を得ようと頑張っている。確かに、ペナルティがあるから少し難しくなるだろうけれど、僕らは困難に挑み、可能な限り最高のことを果たすよ。

2012年はあなたにとって、モントリオールでの初めてのレースでしたが、あのトラックについては十分に学びましたか?
あのトラックは面白いよ、よく言うように、学ぶのは簡単じゃないけれど、たいていの場合、良い結果が出せたら、そのトラックが好きになるものさ!本当に、今年のレースもまた表彰台で終わりたいね、維持するには良い記録になると思う。街も素晴らしいし、フランス語を話してくれるし、活き活きしたところだ。素晴らしいレストランもあるし、皆が本当に歓迎してくれる。

他の形で、このサーキットでレースをしたことがありますか?
Xboxではお気に入りのサーキットだね。確かに、家でソファに座っているのに比べたら、現実はずっとバンピーだけれどね。

あなたはストリートサーキットが好きですし、モナコでも速かったですね。ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでも同じように速いペースがまた期待できますか?
壁が近いという興奮が楽しいんだ。今年はモナコで学んだように、壁に近すぎるという興奮は楽しくはないけれどね!モントリオールは長いストレートやビッグブレーキングの場所もあるから、モナコとは違う。過去のシーズンで見てきたように、トラック表面も、課題となるから、今年はグリップレベルがどんなものか確認するのも興味深いね。最後に、何度も見てきたように、モントリオールの天候は、とても変わりやすい。きっと、チャレンジングでエキサイティングなグランプリになるだろうね。

ヨーロッパシーズンの真っただ中での長距離移動ですが、カナダグランプリに、特別な課題ありますか?
時差ぼけを克服するために少し早めに着く予定だ。時差ぼけを克服して良い睡眠をとるのは、車に適切なセットアップを見つけるのと同じくらい解決し難い課題になる時もある!十分な運動をして、適切な時に良い睡眠もとるようにしたいね。
これまでのところ、あなたにとっては複雑なシーズンでしたね、どのように評価しますか?
紙上では望んでいたほど良くはないけれど、モナコを除けば、これまでのパフォーマンスすべてに満足しているよ。毎回ベストを尽くしてきたし、ペースもあるし、毎回車を改善している。僕はベストを尽くし続けるだけだし、そこからどう進んで行くのか楽しみにしている。

2013.06.07