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F1 2013 ドイツGP プレビュー

2013/07/04

先週のシルバーストンでの失望の後、キミとロメインは、ニュルブルクリンクに狙いを定めている。



キミ・ライコネンは、ヨーロッパグランプリにしろ、ドイツグランプリにしろ、まだドイツで一勝も挙げていない。ドイツグランプリにいたっては、6度のリタイヤを喫している。昨シーズン、ロータスF1チームはトップスリー入賞を果たした。今年、キミは終に、ニュルブルクリンクで、勝利を勝ち得ることができるのか?

キミ、過去、ドイツはあなたに対しあまり優しくなかったのは何故でしょう?
さあね、多分、前世で何か悪いことでもしたんじゃないかな?ドイツで走るのはいつも楽しいけれど、問題は、運に恵まれなかったことと、いつも勝利を阻む何かが起きてしまうことだ。ドイツ国内では4回もポールポジションを獲得して、速さを証明してきたけれど、このレースで6回のリタイヤなんて、望んでいたものじゃない。

ドイツでは16回、F1レースを走っていますが、一度も勝っていません、そのことがあなたに一層困難をもたらしているのではないですか?
それほどでもないよ。レースはレースでしかないし、常にベストを尽くすだけだ。確かに、過去にこの二つのサーキット、ニュルブルクリンクとホッケンハイムは、僕に対して優しくはなかったけれど、僕はこの二つのサーキットが好きだし、常に競争力もあった。結果にはなっていないけれど、ペースの点ではね。以前、ニュルブルクリンクではすごくうまく行った。でも勝てなかった。レースをリードしても、ストップせざるを得なかったことも何度かある。そのせいで、いつも嫌な気分を抱えて帰ることになる。今回こそは、何もかもがうまく行けばいいね。昨年はホッケンハイムでトップスリーに入ったから、このチームで初めてのニュルブルクリンクがどうなるか見てみよう。

シルバーストンでは、終了間際まで、非常に期待できそうに見えました。あなたの考えを聞かせてください。
あの週末は、本当に残念な結末だった。レースではかなりうまく行っていたけれど、セーフティカーが出て来たときに、新しいタイヤに交換しなかったのはミスだ。何とか持ちこたえようとしたけれど、他の車よりも20周も長く走っているタイヤでは、最終的に彼らを抑えることは不可能だった。ペースはあったし、かなり楽に2位を獲得できそうだったのだから残念だったよ。でもレースにはそんな時もある。

プラスの面を言えば、終にミハエル・シューマッハの連続ポイント記録を塗り替えましたね…
そんなのチャンピオンシップには重要じゃないから、僕は全く興味ないよ。

ジャン-エリック・ヴェルニュの後ろで、かなりひやっとする瞬間がありましたが、緊張しましたか?
確かに、ヘルメットにラバーが飛んでくるのは理想的とはいえないけれど、リスクはゲームの一部だ。彼の責任でもタイヤの欠陥でもない。先週末のように縁石に鋭いエッジがあれば、どんなタイヤを使ってもこうした事が起きてしまう可能性がある。いずれにしろ、僕らのレースには影響しなかった。

最近は、簡単なレースではなかったですね、それがあなたの考え方に影響していますか?
いや。期待した結果が得られなかったレースが3つになったけれど、もう少し運があってミスを取り除けたら、トップに返り咲けるだろう。

ニュルブルクリンクでレースするのはどうですか?
かなり良いよ、でも昔のサーキットほど楽しくないだろうね。ニュルブルクリンクは僕らに合っているはずだけれど、あそこで競争力があるためには、本当に優れた車が必要なのも事実だ。とりわけコーナー出口では強いトラクションが、ブレーキング時には安定した車が必要だ。この二つの分野で僕らはかなり良いと思うよ。僕らは涼しい天候では問題を抱えているし、残念なことにニュルブルクリンクではいつもあまり暖かくない。でもあそこで何を得られるか、どううまく出来るか見てみよう。

今週末の目標は何ですか?

予め約束できることはない。表彰台なら良い結果だし、正しい目標への一歩になるだろう。シルバーストンでは失敗した。再び上位に戻れればいいね。シーズンはまだ長いし、チャンピオンシップリーダーは僕らより前にいる。現実的に、僕にできるのは、毎レース、ベストを尽くすだけだ。

ヘアスタイルについて話してくれますか?
だめだよ、でもドイツで表彰台に上がったら見られるよ。

 



フラストレーションの溜まるイギリスグランプリの後、ロメイン・グロージャンはニュルブルクリンクに狙いを定めた。そのシーンは、ダブル表彰台であり、自身が最後にそのトラックを訪れたときのように、優勝も含まれている。

ロメイン、ニュルブルクリンクはどうですか?
かなり多彩で素晴らしいトラックだ。様々なコーナーがミックスされていて、本当に面白い。つまり、1周の間で考えることがたくさんあるってことだ。ニュルブルクリンクでは常に忙しいんだ!第1セクションはメカニカルグリップに頼ることになるし、レースのスタート時に、皆がコーナーに切り込んでいくから、ターン1はとても面白いよ。レース中にも、うってつけのオーバーテイクチャンスがある。その後は、ヘアピンを過ぎたところに幾つか高速コーナーがある。ここもオーバーテイクポイントの一つだ。そこから残りのラップは、素晴らしい高速部分になる。バランスの優れた車が必要になるし、僕らはかなりうまくやれると思う。

過去、このサーキットではどうでしたか?
ニュルブルクリンクでF1レースを走るのは初めてになるけれど、過去、F3とGP2では、このトラックでレースしてきた。最後にあそこでレースをしたのは、2011年のGP2シリーズだった。表彰台を獲得して優勝したから、サーキットでの一番新しい思い出は実に良いね。

昔のニュルベルクリンクでレースしたかったですか?
相当なサーキットだし、あそこでレースをできていれば素晴らしかっただろうね。もしあそこで今のF1マシンを使ってレースしたらどうなるか想像がつかないよ。まず、あれだけのコーナーについて話し合うには、どれだけ長い時間セットアップミーティングをしなくちゃいけないか、想像できるかい?!木曜午前中のトラックウォークも相当大規模になるだろうね!

イギリスグランプリはどうでしたか?
ベストレースではなかったね。実際、かなりフラストレーションの溜まるレースだった。フロントウィングに問題を抱えて、そのせいでレースの成り行きが悪くなり、最終的にフロントウィングの大部分を失ってしまった。バイブレーションもひどく、運転するのが非常に難しくなったから、最後には、安全を考えてリタイヤするのがベストだということになった。それ以前から、プラン通りに物事が運んでいなかったし、フロントウィングが原因で、タイヤパフォーマンスに苦しんでいた。セーフティカーも僕らの助けにはならなかった。忘れたいレースだ。

今シーズン初めてキミよりも予選で上回りましたね?
勿論、いつもチームメイトよりも速く走りたい。だから、グリッドで彼より前に立てたのは良かった。僕らはそれぞれ異なるアップグレードパッケージを積んでいたから、そこから同じようなスピードが得られたのが分かったて良かったよ。勿論、もっとスピードが欲しいけれど、まだこれから導入するパーツもあるし、最新のアップグレードについてまだ学んでいるところだから、まだまだポテンシャルはある。

今後数戦で何を成し遂げられそうですか?
車に新しいパーツを投入したから、きっと良い結果を得るだけのペースがあるだろう。ここ数戦は、様々な理由でフラストレーションの溜まるものだったから、何レースか着実な週末を過ごせたら、良い結果が得られるだろうし、多くのポイントも獲得できるだろう。

現在のタイヤの状況についてはどう考えていますか?
レースドライバーが若手ドライバーテストに参加できるなら、何週間か忙しくなるだろうね。確かに、シルバーストンは非常に珍しい状況だったし、僕自身もキミも縁石を使わないように指示されていた。特定のコーナーでは、縁石を使っても、状況を改善することにならないと思われていたからね。誰もタイヤの不具合は望んでいないし、全チームとこのスポーツが、この件を解決するためにピレリと頑張っている。直に満足の行く解決策が見つかると確信しているよ。

2013.07.04