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F1 2013 ブラジルGP レースレポート

2013/11/27

ブラジルでの劇的な終幕

サンパウロで不運に見舞われたロメイン・グロージャンは、僅か4周の後リタイヤを喫し、ゲスト・ドライバーのヘイキ・コバライネンは、ペースに苦しみ14位でレースを終えた。 2013年F1シーズンは、残念な形で幕を閉じた。

今日、FIA2013年F1ワールドチャンピオンシップ大会最終戦がサンパウロのインテルラゴス・サーキットで開催されたが、残念なことに、ロータスF1チームにとって今シーズン初のゼロポイントとなった。ヘイキ・コバライネンは、11番グリッドの位置から順位を3位落とし、チームメイトのロメイン・グロージャンは、6番手からレースをスタートしたものの、序盤でのエンジン故障により、僅か4周でリタイヤを余儀なくされた。
今シーズン終盤3分の1で見られたロメインの素晴らしい走りは、V8構造パワートレーンの最後の出番となったこのレースで、とんでもない形で、RS27-2013エンジンの故障により早過ぎる結末を迎えた。2ストップ戦略のレースのなかでの展開は、ヘイキがスタートの遅れを取り戻すうえで十分な助けとはならず、結局、ヘイキは14位でチェッカーを受けた。

キミ・ライコネンはラスト2レース欠場したことにより、ドライバーズチャンピオンシップの最終結果を183ポイントとし5位に順位を落とした。ロメインは、132ポイントで7位を獲得した。チームは、コンストラクターズチャンピオンシップで、最終合計315ポイントとなり、2年連続4位でシーズンを終了した。

ロメイン・グロージャン リタイヤ E21-04
「シーズンのこの時期には、誰にも休みが必要だと思うけれど、僕のエンジンは明らかに早々と休暇に入ることにしたらしい!もちろん、こんな形で今年を終えたくはなかったけれど、チームにとっては素晴らしいシーズンだったし、僕らが共に成し遂げたことを心から誇りに思うよ。僕らは今年、トップチームであることを証明できたし、僕はガレージの皆、そしてエンストンの仲間のことを本当に誇りに思っている。今日は誰にとっても残念な結果となった。彼らは最終戦でもっと報われるに値したからね。でも今は少し休んで、もう一度トップチームの一員として、2014年と新しいレギュレーションに向けて、集中していきたい。」

ヘイキ・コバライネン 14位 E21-05
「ロータスF1チームのためにドライブできたことは素晴らしいチャンスだったけれど、今日チームのためにポイントを獲得できず、苛立ちを覚えている。車は最高でも、ペースを解き放って最大限引き出すことができなかった。おそらくルーチンが不足していたせいか、何度かミスをした。復帰して競争力のあるレースをするのはもっと容易だと思っていた。こことオースティンでの僕のスタートは、いずれも手順の問題であまりにまずかったし、皆のペースについて行くことができなかった。それはレースの重要な部分だったから残念だったうえ、順位を取り戻すのは非常に難しかった。この2レースの間、サポートしてくれたロータスF1チームの皆に、お礼を述べたい。」

エリック・ブーリエ チーム代表
「幾度も難しい状況に陥りながらも、力強いシーズンを過ごしたチームにとって、残念な形での終幕となった。シーズン開幕時のわれわれの目標は、昨シーズンのコンストラクターズチャンピオンシップ4位を上回ることだった。その目標には僅かに及ばなかったが、努力が足りなかったわけでは全くない。14回の表彰台獲得と315ポイントは2012年の成績からすると賞賛すべき前進だ。過酷な競争の中で、そして今シーズンの最後の週末まで上位を保てるよう奮闘してくれた皆を心から誇りに思っている。キミとロメインは、グリッド上で最強のラインナップだったし、今年一年間の二人の素晴らしいパフォーマンスを讃えたい。開幕戦でのキミの思い出深い勝利に始まり、ロメインの最近の表彰台フィニッシュまで、彼らは二人とも卓越していた。2014年の挑戦に向けた準備で忙しい冬になるだろうが、今は皆に数日間良い休暇を過ごして欲しい。」

2013.11.27