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F1 2013 日本GP プレビュー

2013/10/11

キミ&ロメイン、日本グランプリに期待

キミ・ライコネンとロメイン・グロージャンの両名は、シーズンでお気に入りのサーキット、鈴鹿への挑戦を満喫している。


韓国での奮闘を2位で終えたわれらがフィンランド人は、大のお気に入りのサーキットの一つ、鈴鹿へ向けて絶好調だ。

次戦は鈴鹿ですね、サーキットについてはどう思いますか?

普段、どこでレースをするかは、僕にとってそれほど重大ではない。良い結果が残せれば楽しめる。だが、鈴鹿は僕が毎シーズン楽しみにしているトラックだ。長年続いている本格的なサーキットだし、ドライバーにとって挑戦である理由も、いつも素晴らしいレースになる理由も分かるだろう。鈴鹿は高速でテクニカルだし、オーバーテイクに適した場所は幾つかある。僕にとって、それこそがレースのあるべき姿だ。

鈴鹿を挑戦と言いましたが、コックピット内であなたを駆り立てるものは何ですか?

まさに全てだよ。全速で行けるコーナーやほぼ全速で行けるコーナーもあるけれど、最適なスピードを維持するために、慎重にブレーキングやスロットルのバランスを取らなければならないところもある。昨年の予選Q3でベストラップを走っていたときのように、強くプッシュしすぎると簡単に痛い目を見る。今回は何もかも順調に行って前列で戦えることを願っているよ。鈴鹿のようなサーキットは最も楽しめる場所だからね。

ドライバーのあなたにとって、鈴鹿は特別な場所といいましたね?

レーシングサーキットとして、鈴鹿は特殊だし、スパやモナコとともに、世界でトップ3に入る。こうした場所でレースに勝利するのは何より楽しい。僕にとって鈴鹿に来ることは長旅になるからそれほど楽しいことじゃないけれど、毎回トラックでF1マシンを走らせると、素晴らしい気分だ。富士でも良いレースをした。あれは、2007年のウェットレースで、かなり後方から表彰台を獲得した。だが、2005年の鈴鹿が、日本での僕の最高の思い出だ。ベストレースを決めるのはすごく難しい。特に何度も優勝している場合はね。でもこのような場所で最後尾のグリッドから優勝できたことは、本当に良く覚えているよ。

国として日本のどんなところが好きですか?

東京は特に好きだし、訪れたときはいつも楽しい時を過ごしている。楽しい場所だし、行くところもたくさんある。寿司も好きだよ。

日本のファンはどうですか?

ザウバーで2001年に初めて日本に行ったときから、日本のファンの熱い応援はいつも嬉しいよ。何位を争っていても、彼らはすごく応援してくれる。多分あの鈴鹿での優勝は、彼らにとっても最高の思い出じゃないかな。昨年でさえ、2シーズンもF1から離れていたというのに、世界中に日本のファンがいてくれた。良い気分なのは確かだね!レースのときでも、ラリーのときでも、いつも日本人サポーターがいてくれる。応援に感謝しているよ。

韓国ではまた力強い結果が残せましたね、ロメインと接戦を繰り広げましたが。

かなり接戦だったと思うけれど、二人ともそれについてはオーケーだよ。簡単に言うと、彼が再スタート後のラップの最後で小さなミスをして、僕に2位を明け渡した。ターン3でイエローフラッグが出ているのはすでに知っていたし、ターン1でオーバーテイクしたら、彼が抜き返すことができないのは分かっていた。それほど難しいことじゃなかった。彼はかなり激しく防戦していたけれど、なんとか抜くことができた。

予選の結果がもっと良かったら、より良い結果が出せたと思いますか?

韓国での予選はかなりひどかったけれど、より上位のグリッド位置だったら結果が違っていたかどうかなんて、難しくて言えない。結局、セバスチャン(ベッテル)は僕らよりも速かった。もの凄く速かったわけじゃないけれど、ほんの少し速かったのは確かだし、彼のタイヤも新しかったから、いずれにしろ、彼に追いつくのは非常に難しかったと思う。韓国では、ここ何レースと比べて、レッドブルにより近づけたけれど、十分に近づけなかった。

シーズンが終了する前に、勝利数を重ねる可能性があると思いますか?

土曜日のパフォーマンスを改善できれば、チャンスは常にある。だから確実に努力して何とかしていきたい。

 

 



非常に良い結果を残した韓国グランプリを終えて、そのまま日本、鈴鹿へ向かったロメイン・グロージャンは、士気を高めている。
さあ、かかって来い。

鈴鹿についてはどう思いますか?

こんなことを言うのは僕が初めてじゃないのは分かっているけれど、鈴鹿は、シーズンを通して僕の本当にお気に入りのサーキットだ。どのドライバーにも、どういうわけか自分にとって特別なレースレースがある。多分、母国グランプリだとか初勝利の場所だとかね。でも、ほとんどのレーサーに尋ねたら、鈴鹿は他と何か少し違うと答えるだろう。僕が鈴鹿を走るのはまだ3度目だけれど、韓国でチェッカーフラッグが振られて以来、鈴鹿で走るのをずっと楽しみにしている。

誰もがこのサーキットを絶賛するのは何故だと思いますか?

ドライバーが車の感覚を本当に披露することができるトラックだからだ。一瞬の気の緩みも許されない過酷なコーナーが連なるだけじゃなく、流れるようなレイアウトのせいで、僅かなミスがタイムに大きく響きかねない。うまく決まったら、最高の気分だ。うまく行かなければ、確実にできるまで何度も何度もトライし続けたくなる。どの連続コーナーにも特有の難しさがあって、1周をうまくまとめるには完璧なバランスを見つけなければならない。どこのトラックも、それぞれ難しいけれど、鈴鹿ではドライバーのスキルが絶えず問われるし、だからこそ、そこで走るのが素晴らしいんだと思う。

日本についてはどうですか?

鈴鹿じたいは、日本の賑やかな場所から随分離れているけれど、人も文化も、それに勿論食べ物も、僕にとってはすごく魅力的だ。だから本当に、いつかもっと探索してみたいと思っている場所だ。日本のファンについても言わなければならないね。彼らは本当にユニークだ!どこを見ても、F1のシャツを着て旗を持っておかしな帽子をかぶっている人ばかり。一年のうちたった一度の週末のために、手作りグッズをたくさん持ってドライバーを応援している。僕らの誰も、昨年、小林(可夢偉)が母国の観衆の前で初のF1表彰台に立ったときの歓声は忘れることができないだろうね。僕は韓国へ行く間もずっと耳鳴りがしていたよ。信じられないだろう!

あなたのレースエンジニア、小松礼雄は日本人ですね。母国に関する彼の何らかの知識は、鈴鹿であなたの役にたつと思いますか?

礼雄には、何か秘訣を聞かないといけないね!実際、僕は鈴鹿がすごく好きだ。今は車もすごく調子が良いし、礼雄にも何か地元の知識があるかもしれない。彼はきっと母国ならではの応援も受けるだろうから、それがトラックで僕の役にも立つだろう。

韓国グランプリでは大活躍でしたね。自分のパフォーマンスにかなり満足しているのではないですか?

あれは素晴らしい結果だった。勿論、表彰台のもう一段上だったらもっと良かったし、もう二段上だったら最高だったろうね。ルイス(ハミルトン)とのバトルは楽しかったし、ペースも良かったけど、セーフティーカーのせいで優勝の芽が断たれてしまった。再スタートしてから、僕はキミの前にいるはずだったけど、ミスのせいで彼に抜かれてしまい、2位ではなく3位になった。

トラックでのチームメートとの勝負はどうでしたか、今年の残りのレースで同じことがまた起こると思いますか?

トラック上の同じ位置や同じポジションを争っている場合、どちらも車から最大限の力を引き出そうとしている。どう思われようと、それは良いことだ。僕らは二人とも明らかに競争力があったけれど、僕らのレースは常に公平だ。僕は韓国でミスをして彼に抜かれたけど、こんなこと二度とあって欲しくないね。一方のドライバーが他方を支えるような互いに異なる戦略を採っていない限り、チームの理念は、常に二人にレースをさせることだ。だからこれは正しいアプローチだ。僕らがまた表彰台を争うようなことになって、僕が彼の前に出られたらいいね。

セバスチャン(ベッテル)に対して善戦していましたね、勝てたと思いますか?

セーフティーカーが入る前は、セバスチャンに対してプッシュする戦略を採っていた。でも、彼にどれほど余裕があるかは分からなかった。多分、韓国で初勝利の可能性はとても高かっただろうけど、こういうことに期限を設けることはできない。いつ勝利を手にするかなんて、まったく分からないよ。