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F1 2014 イギリスGP レースレポート

2014/07/08

F1の開催地となって50周年を迎えた英国シルバーストンサーキットで、昨日、2014年グランプリ選手権の第9戦が開催された。わがブラック&ゴールドチームに対する英国のファンからの温かい応援にも関わらず、ロータスにとってはまたも厳しい一戦となった。



レースウィークエンドは、好スタートとはならなかった。パストール・マルドナドが予選後の燃料検査で燃料不足により、予選除外となったのだ。この結果、マルドナドは後方グリッド20番手からのスタートとなった。ロメインは14番手とまずまずのスタートとなった。

前ロータスF1チームドライバー、キミ・ライコネンによる危険なアクシデントで、レースは2周短縮された。赤旗の下で全ドライバーが待機するなか、ガードレールの修理とトラック上のデブリの撤去が行われた。セーフティカーに先導されて再スタートしたとき、ロメインは16番手、パストールは14番手に位置していた。数周の後、パストール・マルドナドは衝突により数秒宙を舞ったものの、どうやら無傷でレースを継続することとなった。しかし、ラスト2周というところで、エギゾーストトラブルに見舞われ、レースが困難になりリタイヤし、最終的に17位となった。

一方ロメインは激しいバトルを繰り広げ、12位まで順位を上げ、そのままの順位でチェッカーを受けた。スタート時、両ドライバーはミディアムタイヤを装着し、その後ハードタイヤに交換した。   

ロメイン・グロージャン  14位  E22-03
「1回目のスタートは厳しかった。スイッチに問題があり、パワーが不十分だったけれど、それでもまずまずの1周目だった。キミとのクラッシュは避けられたけれど、バイザーがデブリで傷ついてしまった。リスタートはかなり上手く行って、車の調子も上々だった。ミディアムタイヤを履いたレース終盤は、ペースは随分良くなっていた。ポイント圏内に近づいたけれど、スタートしたグリッドがあまりに後方過ぎた。今日は車について多くのことが理解できたし、それが今後の進歩に役立つだろう。」  

パストール・マルドナド リタイヤ(17位完走扱い)  E22-01
「1回目のスタートは良かったけれど、リスタートしてからパワーに苦しみ、周りの車と戦うことができなかった。最大限プッシュしたけれど、順位を上げるのは難しかった。エステバン・グティエレスに接触されて、僕は随分派手なことになっていたらしいけど、車の中では一瞬だったし、レースを続けることができた。この接触がリタイヤの原因となったかどうかはわからないけれど、リアウィングがいつも以上に動いていた。他のダメージがあったのかは、どうかまだ分かっていない。今は火曜日にここで行われるテストを待ち望んでいる。」  

フェデリコ・ガスタルディ 副チーム代表
「厳しい週末だったが、チームはまた素晴らしいチームワークを見せてくれた。雨天用のパフォーマンスのほうがより競争力があったけれど、今日は天気が良かったので、残念ながら活かすことができなかった。イベントフルなレースだったけれど、スタート時の事故で負傷者がなくて良かった。我々のパフォーマンスは望んでいるものには及ばないが、両ドライバーは全力を尽くしていた地元レースだったので、エンストンからここへ来た多くの仲間に会えてとても嬉しかった。 骨身を惜しまず努力を続けている彼らに感謝したい。」 

チームはもう、7月20日にホッケンハイムで次戦が開催されるドイツを目指している。

 2014.07.08