Lotus logo

F1 2014 ドイツGP レースレポート

2014/07/22

ドイツGPで、パストール・マルドナド、今季最高の結果を出す。

 

 先週末、ドイツ、ホッケンハイムGPサーキットで開催された2014年F1グランプリ選手権第10戦では、ロータスF1チームドライバー、パストール・マルドナドが目覚ましい前進を遂げ、シーズン最高の結果を出した。

スーパーソフトタイヤを装着して18位からスタートしたパストール・マルドナドは、レースを通してゆっくりではあるが着実に前進していった。予想された3ストップではなく、2ストップ戦略に拘ったベネズエラ人ドライバーは、不屈の闘志でグリッド中団へと攻め上がった。最終ラップで10位から2位転落したことで、ポイントには僅かに及ばず、12位でレースを終えた。

一方、ソフトタイヤを装着して14位からスタートしたロータスF1チームドライバー、ロメイン・グロージャンにとっては、残念なレースとなった。シグナル消灯後、滑り出しの良いスタートですぐさま順位を2位上げて、ロメインは12位に躍り出たが、E22のクーリングトラブルによりレースペースを落とし、早々に攻撃を終わらせることとなり、リタイヤを余儀なくされた。

ロメイン・グロージャン リタイヤ E22-03:
「ソフトタイヤでのスタートは容易じゃなかったし、セーフティカー後もタイヤを温めるのに苦労した。それでも今日は全体としてかなり良いペースだった。冷却システムに問題を抱えてパワーを失って苦戦し、スイッチを切るように言われた。ライバルたちとは異なる戦略を採用することでポイントを稼げそうだっただけに残念だ。モーターレースにはこんな日もある。」

パストール・マルドナド 12位  E22-01:
「スタートから厳しいレースだった。ターン1での事故を回避するのはすごく難しかったけれど、その後もペースは一貫していたようだ。タイヤのデグラデーションがかなり高かったけれど、ベストを尽くしてマネジメントし、2ストップで走りきることができた。今日の気温の低さにも救われた。当初のプランでは3ストップだったけれど、ファーストスティントでかなり競争力があったから、プランBに切り替えた。今日はそれがうまく行った。 」

フェデリコ・ガスタルディ 副チーム代表:
「ホッケンハイムでの週末全体で、我がチームのスピリットを証明することができた。サスペンションシステムを失ったことで、新たな挑戦が生まれ、新しい構造に車を合わせるのに長くかかった。それにも関わらず、我々には優れたレース戦略があったし、レース中はピットストップクルーが見事なまでに素早いタイヤ交換をしてくれたこともあり、タイヤマネジメントもうまく行った。パストールはレース全体で、非の打ちどころのないほど素晴らしい走りを見せてくれたが、残念ながらポイントに手が届かなかった。ロメインも素晴らしい走りだったが、今日は彼に信頼性のある車を与えることができなかった。ブダペストに向けて改善し、さらに良いパフォーマンスが出来ることを願っている。」
ハンガリーグランプリは、7月27日、ブダペストにて開催される。

2014.07.22