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F1 2014 ハンガリーGP レースレポート

2014/07/28

UNLUCKY FOR SOME

ハンガロリンクでは、ロメイン・グロージャンがスピンの末リタイヤし、パストール・マルドナドが13位フィニッシュとなり、運不運が相並ぶ結果となった。 

2014年ハンガリーGPは、スタート前の雨により、レース序盤のトラックはウェットコンディションで、レースはかなり難しいものとなった。非常に滑りやすいコンディションに、多くのドライバーが悩まされるなか、14位から新品インターミディエイトタイヤでスタートしたロータスF1チームドライバー、ロメイン・グロージャンも同様に、少なからずこのコンディションに苦しめられる。8周目で新品ソフトタイヤに交換したものの、ロメインは運悪く11周目でスリップ、コースアウトして、リタイヤを喫した。

パストール・マルドナドは新品インターミディエイトタイヤで20位からスタートした。3ストップ作戦を採用したパストールは、ピットストップごとに新品ソフトタイヤに交換し、ジュール・ビアンキと接触した後のミドルストップではフロントウィングを交換した。

レース中盤にはマルドナドは7位にまで攻め上がったが、その後14位に転落し、最終的に13位でレースを終えた。13はちょうど彼自身の「ラッキーナンバー」でありカーナンバーである。

 ロメイン・グロージャン リタイヤ E22-03:
「今日はレースを完走できず、とても残念だった。今日の午後のサーキットのコンディションはとてもトリッキーだったし、タイヤのベストを引き出すことができなかった。セーフティーカーが出たとき、僕らはスリックに換えるという正しい決断を行った。ほとんどのグリッドが行っているみたいにね。でも、タイヤを温めようとしてミスをしてしまった。運悪くラインに乗ってスピンし、あんな結果になってしまった。可能な限りベストな車を作るために全力を尽くしてくれたチームの皆に対し、申し訳なく思っている。ここ2週でやってきた仕事とこれからの夏休みが、僕らの前進の後押しとなって、スパで開催される次のレースにはこれまでより強い姿で戻って来られることを願っている。」

パストール・マルドナド 13位 E22-01:
「僕らにとっては厳しいレースだった。十分なグリップを見つけるのに苦労したし、トラック表面は非常に滑りやすかった。僕らは必ずしもフルパワーというわけではなかった。そのため、変わりやすい状況のせいですでにかなり難しいものになっていたレースに、さらなる困難が加わることになってしまった。ストレートでは前を走る車に接近することもできなかったから、オーバーテイクも難しかった。それにここはオーバーテイクできる場所が多くないからね。重要なのは、70周すべてを完走できたことだ。車をさらに改善するために、多くの情報が得られたよ。」

フェデリコ・ガスタルディ 副チーム代表:
「我々にとっても、多くのチームにとっても、相当なレースだった。レースにおいて非常に高いポテンシャルがあったのに、ロメインは運悪くコンディションに振り回されてしまった。だが、今日は多くのドライバーがコースオフしていた。様々なことが起きたグランプリだったが、その中でパストールがチェッカーフラッグを受けることができて良かった。週末中、チームは力を合わせて良く働いてくれた。待ちに待った夏休みの前に、今週はここ2戦での経験から学んだことすべてを活かすのに費やしたい。」

ドライバーたちがプライベート休暇に入る間、チームは車の改善を図り続けることとなる。1か月の休暇を挟んで、ベルギーグランプリは、2014年8月22日から24日にかけて、スパ・フランコルシャンで開催される。

2014.07.28