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F1 2014 モナコGP プレビュー

2014/05/21

 MEAN STREETS





ポイントを手に、地元の応援を受けて、ロメイン・グロージャン、モナコグランプリへ。

スペインでは、今季初のポイントをチームにもたらしましたが、どんな気分ですか?
チーム皆にとって嬉しいことだし、実際、誰もがポイントに値する働きをしてきた。エンストンでもトラックでも、懸命に努力を重ねてきたんだ。オーストラリアでの状況と現在の僕らの状況を見れば、大躍進といえる。だから、彼らを誇りに思うし、僕らの行っていることを嬉しく思うよ。僕ら皆にとって、良いご褒美だったね。

モナコはあなたにとってどんな意味がありますか?
まず、非公式ではあるけれどフランスグランプリみたいなものだね。昨年は、旗やバナーを掲げた多くのフランス人サポーターに会えて嬉しかった。それに、特別なサーキットだから、独特のチャレンジもある。ドライバーとして、ミスを犯さないよう、トラックでは冷静かつリラックスしていなければならない。過去にものすごく速かったこともあるけど、壁に激突してしまった。あそこでは各車がどれだけ調子が良いか予測困難だから、エキサイティングで魅力溢れるグランプリだし、いつも未知のことが待ち受けている。ありとあらゆる注目を集めるクレイジーな週になるけれど、皆モナコが大好きなんだ。

トラックの中ではどの部分がお気に入りですか?
絶対、壁ではないね!少し傾斜したカジノコーナーは、楽しいし高速だから好きだよ。最も難しいのは次のセクション、ミラボー、ロウズ、それから二つのポルティエコーナーだろうね。スピードを出さなくちゃいけないから。

新世代のF1マシンをモナコで走らせるのはどのくらいチャレンジングですか?
チャレンジになるだろうね。過去に比べてグリップ力が低下しているから、右足には注意しなければいけない。レース距離は短くなるので、マッピングやトルク、燃料の節約については、他のほとんどのトラックよりは簡単だろうから、それほど心配する必要はないだろう。勿論、トリッキーなセクションでは、可能な限り最高のドライブ能力を発揮しなければならないけれど、モナコでは車を信じて、自信を持つことが一番重要だ。

モナコですべてをうまくまとめて良いラップを走れたら、満足ですか?
すべてやり終えて1ラップ走り終わったとき、速いって感じるだろうね。どのコーナーも壁に接近しているし、特別なサーキットだからね。激しくプッシュしすぎるのと十分にプッシュすることのバランスを取ることが、モナコでは大きな違いになる。

それほど忙しいなかで、集中を保つのは難しいのでは?
実際、やるべきことが多すぎるくらいだ。自室で自分のために時間を取って、何をすべきか集中するつもりだ。スポンサーにとってもホームグランプリだから、彼らにとっても僕らにとっても非常に重要なレースだ。

このところのE22の改善は、モンテカルロで報われると思いますか?
モナコで重要なのは低速コーナーだ。僕らの最も得意とするところじゃないけれど、チームはバルセロナテストの間中、モナコを念頭に置いていた。もう一つのモナコの大きな特徴は、バンピーなストレートとグリップ力の低い路面だ。それにどう合わせていけるかで、週末の良し悪しが決まる。ベストを尽くしてセットアップするし、モナコは他のほとんどのサーキットに比べてエンジンの影響を受けない。そこが僕らに有利になるだろう。バルセロナでポイントを獲得できただけでなく、予選で5位につけられたのは良かった。モナコでも同じようにできれば、非常に良いだろうね。

 

THE SPECIAL ONE




バルセロナのレース後テストでのペース設定後、パストール・マルドナドは、モナコグランプリに向けて準備万端。


バルセロナテストは見かけ通りうまく行きましたか?
そうだね。初めて問題なく終えられた「普通の」テストだったし、全スケジュールをこなすことができた。車に関して実に多くのことを学ぶことができたから、非常に重要かつポジティブなテストだった。僕の考えでは、すべてがどんどん良くなっている。勿論、結果にも満足している。

車を走らせているとき、進歩していると感じますか?
車はこれまでに比べて大幅に前進したよ。テストでは、セッティングを開発することと新しいアイデアを試すことに重点を置いた。正直、忙しいプログラムだったけれど、残りのシーズンはもっと良くなって欲しいね。データがたくさん集まったし、エンジニアたちがファクトリーに持ち帰って細かく分析してくれたよ。

チームにとって、今回のようなポジティブなテストはどう重要になりますか?
エンストンの皆にとって大きな後押しとなるだろう。勿論、ドライバーとして、僕も車にさらに自信がもてたから、より良い結果を目指すことができるね。これまでと現在の状況を比較すれば、目覚ましい進歩だよ。特に、他のチームも開発を加えてさらに前進しているような状況だからね。これは、チームの能力の真の証だし、僕らが自分たちに見合った結果を得られるようになったことを願っている。

モナコを見据えて、あなたにとって何が特別ですか?
まず、モナコグランプリは非常に歴史あるグランプリだし、F1の象徴的なレースだ。モナコグランプリは大好きさ。過去にすごく速く走ったことがあるし、その年最高の週末の一つになったと思っている。雰囲気も独特だ。トラックは本当にチャレンジングだし、セッションを重ねる間に様々な変化があるから、それを予測しなければならない。壁が迫っているから速く走るのは難しいし、全体として非常にタフなレースで、集中力を要するうえ、心身ともに大きくストレスがかかってくる。唯一の欠点は、オーバーテイクが非常に難しいことだけれど、不可能ではない。

サーキットのどの部分がお気に入りですか?
カジノとスイミングプールのセクションが好きだね。モナコはどのコーナーも独特の難しさがあり、独自のアプローチ法が必要だ。多分、それがこのサーキットの美しさでもあるだろうね。僕は今モナコに住んでいるから偏見があるかもしれないけれど、本当に特別な場所なんだ。

モナコでの昔の記憶にはどんなものがありますか?
子供の頃、テレビでF1を見ていたときから、モナコはずっと大好きなトラックだ。そして、2003年に初めてグランプリに行ったのもモナコだった。フォーミュラ・ルノーでの1年目だったよ。ファン・パブロ・モントーヤが優勝したんだ。あの当時はV10エンジンだったから、彼らが壁際のどこまで接近するのか、車がどのくらい速いのかを知って驚いたよ。モナコでのもう一つの良い思い出は、2007年と2009年にGP2で優勝したことだね。

モナコで、新しいスウィッチと新しいセッティングの、新F1マシンを走らせるのは難しいと思いますか?
コックピットでは、常にスウィッチと切り替えばかりで、非常に忙しくなるだろう。そのうえ、過去にモナコで使用したタイヤよりもハードになっているから、大きなチャレンジに立ち向かうことになるだろうね。バルセロナでは、スーパーソフトで走ったし、タイヤの問題を引き起こすことなくラップを走り終えたけど、これは過去のケースとは異なっている。だから、大いに疑問だね。確かに、メルセデスは今のところ最強のチームだけれど、僕らは集中して彼らに追いつこうと懸命にプッシュしている。

F1を改善するための変化に関して多くの意見がありますが、あなたはどんな意見ですか?
究極的には、ルールは誰にとっても同一だから難しい。でも、車のパフォーマンスは近いほうが望ましいね。それが重要なことだから。どんな車でも、どんなチームでも、より良い競争が必要だ。上位により近づくことこそが、チームとして僕らが求めているものだ。

 

2014.05.21