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F1 2014 モナコGP レースレポート

2014/05/28

モナコGPの波乱の恩恵も受けて、ロータスF1チームは、2014年F1選手権大会第6戦で、貴重なポイントを稼いだ。



 

F1レースサーキットの大御所モナコは、今日もまた、この誉れ高いレースが、F1カレンダーにおいて、間違いなく最もチャレンジングで、最も過酷なレースである所以を示す結果となった。

ロータスF1チームにとっては、幸運と不運が入り乱れるレースとなった。パストールは予選で15位を確保したが、スターティンググリッドで燃料ポンプの問題に見舞われ、レースを開始することが出来なかった。一方、予選14位からスタートしたロメインは、序盤の周回で、後続から追突され、ホイールリムに損傷を受けたため、ピットに入らざるを得なかった。その後、レースに復帰したが、順位は最後方だった。

他のドライバーのミスによって、さらに衝突が起こると、ロメインはこの機を利用して順位を幾つか上げた。その後ロメインは激しいバトルを繰り広げ、見事なドライビングで、荒れたレースのなかでも集中力を維持していた。トラブルを回避しつつ前進を続けると、ロメインは容易く11位まで進んだ。前方集団では競争が激化し、必然的にさらなるアクシデントを招くこととなった。続々とリタイヤ車両が現れて、ロメインは9位まで押し上げられ、ポイント圏内へ。ロメインは9位でチェッカーフラッグを受けたものの、8位のドライバーが5秒のペナルティを受けたため、さらにもう一つ順位を上げ、8位へ押し上げられ、チームに4ポイントをもたらした。


ロメイン・グロージャン 8位 E22-03
「僕のキャリアにおいて、初めてこのサーキットで完走できて嬉しいし、ポイントも獲得できて良かった。エイドリアン(スーティル)が突っ込んできて1周目でパンクしたせいで、初めはかなりひどい日曜日だった。ソフトタイヤに交換したが、このタイヤでオーバーテイクするのは不可能だったから、また戻ってスーパーソフトタイヤに交換した。新しいタイヤに交換したばかりだったから、セーフティカーのタイミングは僕らの助けにならなかったけれど、さすがにモナコ。レースは不運だらけだったけれど、最終的にポイントを獲得したんだ!」

パストール・マルドナド リタイヤ E22-01
「何が起きたのかいまだに正確には分かっていない。 30秒後にエンジンが切れた。グリッドに車を出したときは、パワーユニットはうまく機能していた。問題究明に努める必要がある。非常に残念なことだし、堅実なレースを期待していた。良い戦略も準備していた。かつてここで競争力を発揮できたこともあり、このサーキットはすごく気に入っている。パフォーマンスと信頼性については、既に懸命に努力しているが、今日はうまく行かなかった。今日の午後はハッピーではなかったけれど、改善できるよう集中していく。」

フェデリコ・ガスタルディ 副チーム代表
「我々にとって残念な週末となった。パストールの車は、おそらく燃料ポンプの問題により、レースを開始することが出来なかった。ロメインは1周目で後方から追突され、パンクしたため、残念なことに予定より早くピットに入らざるを得なかった。その後、集団の後方で長い午後を過ごしたが、最終的に、リタイヤする車のおかげで運が向いて、8位でレースを終えることとなり、なんとか4ポイント獲得できた。今はもう次のレースに焦点を当てているし、納得できるレベルのパフォーマンスを取り戻すため、ここで今週末起きた問題を正そうと努力している。」


チームは、2014年6月8日にモントリオールで開催される選手権第7戦に向けて、カナダを目指す。

2014.05.28