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LOTUS CUP JAPAN 2015 第2戦 富士 レースレポート

2015/06/10



 

プロローグ

日本全国のロータスファンが集う「JAPAN LOTUS DAY 2015」。例年秋に開催されていた同イベントは、今年から装いも新たに春のイベントとして行われた。初夏を思わせる青空の下、今年は550台もの新旧ロータスが富士スピードウェイへと集まり、コースそしてパドックをロータス一色で埋め尽くした。

そんな多くのロータスファンが集うイベントの一環として、ロータス・カップジャパンの第2戦は開催された。今大会はエキシビションを兼ねた特別戦として行われたものの、レースはいつも通り各クラス共に予選から激しい戦いとなった。自由に往来の出来るピットとピットウォールには、いつにも増して多くの観衆が見守り、ドライバーもリラックスした表情でいつも以上に楽しげな雰囲気に包まれた。

予選
そんな多くのロータスファンが見守るなか、15分間の予選がスタート。一斉にピットを飛び出した16台のマシンがタイムアタックを繰り広げる。ゲストドライバーは今季スーパーGT300クラスに、ロータス・エヴォーラで参戦する加藤寬規選手がエキシージS  V6を駆り、2イレブンには高橋一穂選手も参戦。そして、今季からクラス3に参戦するキングログエリーゼには、スーパーGTなどで活躍する東徹次郎選手がスポット参戦するなど、豪華な顔ぶれが揃った。クラス1は前戦に引き続き激しいタイム合戦となる。早々にターゲットタイムをマークしたのは草野選手だったが、開始6分に順位が一気に動き出す。鳥羽選手がトップを奪うが、すぐに前戦の勝者遠藤選手が逆転。そして、加藤選手がさらにタイムを更新するという展開となった。以後、順位が入れ替わることなくクラス1は終了。どうやら、タイヤが一番いい状態で使えるのは1周だけ。この1周をミスなく攻めきれたものがトップとなる、まさにワンチャンスの戦い。1秒に3人がひしめく接近戦となった。クラス2は高橋選手、クラス3は東選手、クラス4は秋葉選手がそれぞれクラスポールポジションを獲得する結果となった。


決勝レース


決勝は25度を超える夏日のなかスタート。大きな混乱もなく16台のマシンが1コーナーへと流れ込む。トップを奪ったのは、ポールポジションからスタートした加藤選手。しかし、コカコーラコーナーで早くも2番手遠藤選手が加藤選手パスし、トップに躍り出る。それに続くのは3番手スタートの鳥羽選手、谷口選手、山田選手という順番に。上位3台がトップ集団を形成し、4番手以降を引き離しに掛かる。ここから最終ラップまで、この3台が激しいバトルを展開することになる。2周目の1コーナーではトップの遠藤選手も脅かす鋭い突っ込みで、3番手鳥羽選手が加藤選手をパスして2番手へと浮上。一方、2クラスは高橋選手がスタートからリードを保ちトップを快走。3クラスは東選手、4クラスは佐藤選手がトップという展開に。エキシージS V6は富士スピードウェイの1.5㎞の直線で237㎞/hというスピードをマーク。200㎞/hオーバーの攻防戦は、さらにヒートアップする。7周目も順位は変わらず、遠藤選手、鳥羽選手、加藤選手の順番。9周目の100Rで加藤選手が鳥羽選手をパスし再び2番手へ。しかし、翌週9周目のダンロップのブレーキングで、再び鳥羽選手が2番手へ。ファイナルラップもこの3台が1秒の間で激しく争う。加藤選手は2台のライバルより、若干トップスピードが劣るようで、やや苦戦の模様。ファイナルラップは遠藤、鳥羽、加藤の順で1コーナーへ。そのまま、チェッカーを迎えると思ったそのとき、プリウスコーナーで遠藤がスローダウン。そのままエスケープへクルマを止めるという波乱の展開に。ここで鳥羽選手がトップへ立つものの、最終コーナーで狙っていたかのように加藤選手がトップへ踊り立つ。そのままコントロールラインをくぐり、加藤選手がプロの意地を見せつけた。惜しくも2位となった鳥羽選手だったが、素晴らしい戦いぶりを披露。遠藤選手はミッショントラブルでタイヤと、惜しくも2連勝ならず。2クラスは高橋選手、3クラスは東選手、最終周まで激しく順位を入れ替えた4クラスは佐藤選手がトップでチェッカー。1、2、3クラスの1位は賞典外の為、1クラスは鳥羽選手、2クラスは大澤選手、3クラスは大森選手が優勝となった。

第2戦も激しい接近戦となったロータス・カップジャパン。第3戦は6月14日にツインリンクもてぎで開催される。シーズン途中からのエントリーも可能なので、気になる方は是非とも事務局へ問い合わせて欲しい。

2015.06.08

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