ロータスE21 2013レーシングビーストが英国時間1月28日（月）19時15分にエンストンでベールを脱いだ。ロータスF1チームのファンが初めて見る、テクニカルディレクター、ジェームス・アリソンの新しいチャレンジャーだ。
車は2012年のノーズコーン形状を踏襲しつつ、FIAが容認したバニティーパネルを取り外したもので、アリソンが説明するように、それは車両に無用な重量の増加をもたらし、新型車両の性能向上を相殺してしまうものであった。さらに、チームが「パッシブ DRS」という、先シーズンに先駆けて開発した装置の使用を継続することを確認した。
「2013年のルールは2012年のものに非常に近く、2012年の車と多くの共通点を予想できる。これまでのF1のように、”悪魔”は細部に宿っている。この車の詳細は、結局大幅なパフォーマンスにつきるということだ。」と語った。
E21は、美的には潔癖なほどに切り詰められ、先代を凌いでいる。
スタイリッシュな赤い閃光が色彩デザインに取り入れ、エアーボックスとサイドポットの中央にあしらい、有名なブラックとゴールドのカラーリングと対比するようになっている。
形状への言及はさておき、車はチャンピオンシップ順位表の上位を支配するビッグチームの締め付けから自由になることを目的としている。ロータスは2013年に明確な目標をもっている。
「我々の目標は去年以上によくやることで、それは気の遠くなるほど高いものだが、それが我々の目指すところだ。」とジェラール・ロペスは宣言した。
エリック・ブーリエは続けて、「トップ3に入るため、我々ができるあらゆることで戦っていく。」と決意を示した。
決して楽ではないが、元F1チャンピオンのキミ・ライコネンと同僚のロメイン･グロジャン（2人はすばらしい2012年シーズンを送った）、彼らとともにチームは大きな波を起こせるという静かな確信がある。また昨夜、2012年のGP2チャンピオン、ダビデ・バルセッキがサードドライバーとして加わると発表された。一方、ジェローム・D・ダンブロジオはチームにリザーブとして残留する。
我々はE21が、ヘレスでその早さを達成するのを見るのが楽しみだ。最短で2月の5日から8日かけ、新しいシーズンに先駆けてテストが始まる見込みだ。
TECHNICAL SPECIFICATION OF THE NEW E21 FORMULA ONE CHALLENGER
シャシー
ロータスF1チーム製カーボン・アルミハニカム複合モノコック、最も軽量かつ強度を持つ設計
RS27-2012 V8エンジンをフルストレスメンバーに搭載。
フロントサスペンション
カーボンファイバー製上下ウィッシュボーン。プッシュロッドを介しインボードロッカーにより駆動する。モノコック前部に搭載されるトーションバーとダンパーユニットに接続。アルミ製アップライトとOZ社製削り出しマグネシウムホイール。
リア・サスペンション
カーボンファイバー製上下ウィッシュボーンと、プルロッドにより働くトーションスプリングが、ギアボックス・ケース上部に斜めにマウントされる。アルミ製アップライトとOZ社製削り出しマグネシウムホイール。
トランスミッション
7速セミオートマチック、リバース付きチタン製ギアボックス。ギアシフトのスピードを最大化するする「クイックシフト」システム搭載。
燃料システム
ATL社製、ケブラー強化ラバー製燃料タンク
冷却システム
オイル、冷却水分離ラジエータをサイドポットに搭載し、車の前進運動で生じる気流により冷却する。
電気
MES社製、マイクロスタンダード電子コントロールユニット
ブレーキシステム
カーボンディスク、及びパッド。キャリパー：APレーシング製。マスター・シリンダー：APレーシング及びブレンボ製。
コックピット
取り外し可能なドラーバーシート、解剖学的に形成されたカーボン複合材製。6点、または8点ハーネス式シートベルト。ステアリングホイールにギアチェンジ、クラッチ、リアウィングアジャスター機能を統合。
カーズ（KERS）
エネルギーを貯えるバッテリーを用いる電動発電ユニットをエンジン前方に搭載する。電動発電ユニットは、ルノースポーツF1が供給。
電子制御ユニットは、マネッティマレリ社製。
DIMENSIONS
Front Track: 1450 mm
Rear Track: 1400 mm
Overall Length: 5088 mm
Overall Height: 950 mm
Overall Width: 1800 mm
Overall Weight: 642kg, with driver, cameras and ballast
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