Lotus logo

LOTUS F1 TEAM 2012 REPORT

2012/11/28

ロータスF1チーム、ブラジルでの素晴らしいレースとシーズンの安定した実績を祝福。

 

2012 FIA フォーミュラ 1チャンピオンシップが昨日ブラジルで終結し、スリリングな戦いの中、しびれるような、そして予測不可能なF1シーズンがまた1つ終わりを告げた。多種多様なモータースポーツ関係者が帰国の準備をするなかで、ロータスは実りの多かった今季のチームを祝福した。


 

サンパウロのインテルラゴス・サーキットは、気骨があってハラハラさせられる前回のレースを背景として、目を見張るほど劇的な展開となった。雨によってレースの戦略に大混乱が生じたにもかかわらず、ロータスのエース、キミ・ライコネンはブラジルのトラックでまた勇敢な走りを見せた。そこはキミが5年前の2007年にマクラーレンのドライバーとしてワールドチャンピオンに輝いた場所であり、2008年にはドライバーズチャンピオンシップ3位の座をめぐって熾烈な争いをしていたルイス・ハミルトンと、大接戦を演じた場所でもある。雨がしみ込んでものすごく滑りやすくなったサーキットではフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグと衝突したハミルトンが早くも55周目でリタイアし、キミは誰もが欲しがる位置を確保した。同じくロータスのロメイン・グロージャンもベトベトに濡れたトラックに屈して失意のうちに6周目でリタイアとなった。

両方の結果ともロータスの今季の成果を示すもので、キミのアブ・ダビでの優勝でロータスとしては80回目、エンストンに本拠地を置いてからは初めての勝利を飾った。コンストラクターズチャンピオンシップのタイトルにむけたチームのプランがかなり軌道に乗っていることの証しであり、2011年から順位を1つ上げて今季を4位で終えたロータスF1チームは、首位にだんだんと近づいている。

エリック・ブイユ、 チーム代表

「明らかに、シーズンを締めくくるとてもドラマティックなレースだった。われわれの誰も予想しなかった、そして望みもしなかったレースだったけれど。チャンピオンシップの結末としてはいい。4位はわれわれの目標だったし、十分なポイント差をつけてそれを達成できた。そのうえに、シーズン最後まで上位チームと戦うこともできた。キミが2年のブランクを経てドライバーズチャンピオンシップ3位の結果を残せたのは本当に素晴らしい偉業であり、われわれが彼に与えたマシンだけでなく、チームのサポートの証でもある。ロータスの名での初勝利も納め、今年は何度も表彰台に上ったので、全体としては本当に素晴らしいシー ズンだったと思っている。エンストンとルノーのみなさんには感謝以外に言葉がない。その一員でいられることを心から誇りに思う。来年に向けてのわれわれの進展はとても有望だ。われわれの継続性と安定性を考えれば、2013年も再び表彰台に上れるだろう。」

アラン・パーメイン(トラックサイドオペレーションディレクター

「シーズンからすると、キミのドライバーズチャンピオンシップ3位とチームのコンストラクターズチャンピオンシップ4位という成績に満足している。目標の4位は容易に達成できたが、それよりももっと心強いのは、まるでわれわれが3位、いやもっと上へも挑戦できそうな時があったということかもしれない。キミはもちろんチャンピオンシップで優勝したかったと思うが、それでも彼は間違いなくとても立派な復帰を果たしたよ。」

キミ・ライコネン

「今季はほんとうに何も期待していなかったから、それにしてはかなりいいシーズンだったと思うよ。いい結果もいくつか残せたし、全レースを完走できたしね。レースの信頼性という観点ではもちろん素晴らしいことだよ。ベストを尽くしてポイントを獲得しようとしたから、そのためにはレースを完走しないとね。いいマシンに恵まれ、他のレーサーとの事故にもあまり巻き込まれなかった。結果に関しては、もっと上の順位にいけたかもしれないけれど、恐ろしくひどい結果になったかもしれないからね。全体的にみれば、かなり満足しているよ。」

「忙しいレースだったし、ずっと自分たちが思うようなペースを出せなかった。いろいろなことがあったしね。バイザーが汚れて曇っていたから視界が悪く、52周目の最終コーナーでコースを飛び出してしまった。僕がコースオフしたところはサポートレースのピットレーンを通ってコースに戻れるんだけど、ゲートを通らないといけない。2001年にも同じことをしていたからそれを知っていたんだけど、あの時はゲートが開いていたんだ。今回は誰かが閉めてしまったみたい。来年はまた開けてくれているように確認するよ。」

ロメイン・グロージャン

「シーズンのスタートは、スピードという観点からはとても良かったと思うけど、明らかにインシデントが多過ぎたね。いくつかは運が悪かったからだけれど、その他は僕のほうがちょっと攻撃的過ぎたからだ。それに関しては、今季の終わりに修正に向けて一生懸命に取り組んだことがかなり大きな違いを生み出した。このシーズンで多くの事を学んだよ。たぶん、僕が予想していたよりも多くの事を。そのおかげで、僕は間違いなくもっと強いドライバーになって戻ってきた。全体的には波乱万丈の1年だったけど、いい1年だったことは確かだ。これから先はもっといい日になることを願っている。」

「僕のキャリアの中で一番大きな衝突事故の1つだった。9.5Gくらいだったってエンジニアが言ってたよ。ちょっと衝撃を受けたけどそれ以外は特に問題ない。レースのスタートはすべてが上手くコントロールできていたのに、突然ターン11で終わってしまった。変な感じで、少し雨が増えていたことは確認できていたから、その前のラップよりももっと無理をしないで走っていたんだけど、突然マシンが僕の手を離れていく感じになって、それでおしまい。今週末はあまり運が良くなかったし、シーズンをこんな形で終えるなんてまったく望んでいなかった。」

2012.11.28