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F1 2013 韓国 GP レースレポート

2013/10/07

SEOULMATES: THE LOTUS F1 DREAM TEAM

歓喜の渦‐韓国GPでは、ロータスF1チーム両ドライバー、キミ・ライコネンとロメイン・グロージャンが猛攻の末、黒と金色に彩られたレーシングスターにダブル表彰台がもたらされた。

 

F1ワールドチャンピオンシップ第14戦は、バーレーンとドイツでのGPレースを彷彿とさせる2位と3位で幕を閉じ、ロータスF1チームは喜びに沸き、今日、一同祝賀ムードとなった。韓国首都ソウルの南400kmの地で開催されたレースは、ハラハラドキドキのすえ、黒と金色に彩られたわがドライバーが表彰台を獲得する見事なパフォーマンスを披露してくれた。

キミは、9番グリッドからスタートし、開始直後から攻めたててフィールドを駆け抜け、元ワールドチャンピオンらしい決然たるドライビングで、着実に順位を上げて行った。ロータスF1チームメイト、ロメイン・グロージャンは、予選から上々で、3番グリッドからのスタートとなった。そして1周目で果敢に攻めて順位を上げると、残りの周回の大部分で、悠々と2位を走行した。実際それは、アイスマンがこのフランス人のレースを脅かし、ワールドチャンピオンシップに相応しいやり方で、終盤にチャンスを捕えて追い抜いて、ロメインを3位に退けるまで続いていた。
両ドライバーによるワールドクラスのレースが終わり、キミは現在、ドライバーズチャンピオンシップで167ポイントに達し第3位に順位を上げ、ロメインは72ポイントに達し8位を維持している。またチームもコンストラクターズチャンピオンシップで4位を保っている。

キミ・ライコネン 2位 E21-05

「2位はOKだしチームにとっても良い結果だったけれど、僕らは勝つためにここにいるのだから、まずいスターティングポジションから前を目指して戦うのは理想的とはいえない。予選は僕にとってかなりひどかったけれど、もっと良いグリッド位置だったら、結果が違っていたかどうかを言うのは難しい。結局、セバスチャンは僕らよりも速かった。それほど大きな差ではないけれど、少し速いのは事実だ。それに彼のタイヤもこちらより新しかったから、いずれにしろ、彼に追いつくのは非常に難しかっただろう。今日はこれまでの数レースよりもレッドブルに近づくことができたけれど、十分に近づけなかった。セーフティカーがラッキーだったと言われるかもしれないけれど、有利になるときもあれば不利に働くこともある。セーフティカーが入る前でも僕らはいくらか順位を上げていたし、僕らに速さがなかったのなら、このアドバンテージを活かせるポジションにもいなかったはずだ。最終的には、他の車を引き離すだけの速さがあったのだから、これは相応しい結果だろう。」

ロメイン・グロージャン 3位 E21-04

「チームにとっては素晴らしい結果となった。勿論、表彰台のもう一段上だったら良かったし、もう二段上だったら最高だっただろうけど、そううまくいかなかった。ルイス(ハミルトン)とのバトルは良かったし、ペースも素晴らしかったけれど、二度のセーフティカーのせいで、僕らの勝利への挑戦は損なわれてしまった。再スタート後、僕はコース上でキミの前にいたけれど、ミスをして彼に追い抜かれてしまった。ターン15で少し大きく膨らんで人工芝に乗ってしまった。人工芝はとても滑りやすくて、そこで、キミが仕掛けて来た。その後は、ターン3でイエローフラッグが振られていたから、すぐに順位を奪い返すことができなかった。勿論、僕のほうが新しいタイヤを履いていたから、キミを抜かせてくれとチームに頼んだけれど、チームはそのままレースを続けさせた。フェアプレイが僕らの哲学だからね。セクター2とセクター3ではダウンフォースをかなり失うし、僕らの車はパフォーマンスの点で明らかにかなり接近していたから、追い越すのはかなり難しかった。でも、ダブル表彰台を獲得できてとても嬉しいよ。」

エリック・ブーリエ チーム代表

「またもダブル表彰台で、チームにとって素晴らしい結果となり、シーズン後半で優勝できたかのような気分だ。これもロングホイールベースの車からさらにパフォーマンスを引き出してくれたエンストンの皆のおかげだ。両チャンピオンシップを闘ううえで、シーズン終盤に向けて得られるものはなんであれ、非常に有益だ。レースチームは素晴らしい戦略とピットストップを成し遂げたし、両ドライバーは群を抜いて素晴らしい走りをしてくれた。残りのレースでも大いに見込みがあるし、われわれは表彰台を狙っていく。」
チームはもう、2013年10月13日に開催される日本GPに向けて、日本、そして鈴鹿に向かっている。