ニュース

ニュース

ロータスカップ・ジャパン最終戦

今年から始まりました、ロータスカップジャパンもいよいよ最終戦を迎えました。最終戦は、ツインリンク茂木フルコースに舞台を戻し、決勝10周にて争われます。

今回のLCI号のゲストドライバーは、第1戦にも参戦致しました、我がLCI(株)代表取締役である、高橋 一穂選手。
高橋選手はスーパーGT300クラス・紫電を駆るドライバーでもあり、最終戦の富士でも、トイストーリーMR-Sとの、激しいチャンピオン争いを見せ、同ポイントながら優勝回数によって惜しくも、悲願のシリーズチャンピオンを果たせませんでした…。

ゼッケン25番、チームアドバンロータスのゲストドライバーは高橋選手と同じく、GT300クラスのドライバー、谷口 信輝選手です。

さて、今回もまた決勝前日の土曜日に練習走行枠が2本あるわけですが、
高橋選手は、超本気モード(初戦の時もそうでしたが)…。
エリーゼSカップカーのオンボードビデオ映像で研究したり、マシンのセッティングも、車高を規定ギリギリいっぱいまで下げるなど、出来るだけの事をし、土曜日を終えます。

土曜の走行で、各ドライバーのタイムを見てみると、第2戦のタイムに比べ、
全体的に1~2秒も縮まってきています。2戦の時よりも気温や路面温度が低く、ドライバーの体力に加え、エンジンやタイヤにかかる負担が軽い…とはいえ、やはり全体的に皆さんのレベルがアップしている事は事実でしょう。

そして当日、土曜と同じく晴天。これなら内圧のデータも昨日のものが参考になるかなぁ、なんて考えつつ、いつものように公式車検が始まったのですが…な・なんとっ!!車高があまりにもギリギリの為に、車検でチェックされてしまいました。

みなさんご存知の通り、ロータスカップジャパンはナンバー付のワンメイクレース。イコールコンディションを保つ以外にも、公道を走行できる状態であるかという点においても、L.C.J.Aによって厳しくチェック、管理されている訳です。

てなわけで、慌てて車高を調整し直し、無事車検をパス。 
フ~、いよいよ予選です。  

タイムアタックし易いよう、クリアラップをつくる為にできるだけトップでコースインを狙いますが、勿論それは、どのドライバーも同じ事を考えています。
もうレースは始まってるんだと、あらためて思い知らされます。

高橋選手はトップでコースインします。が、すぐ後ろにはピストン西沢選手が…両選手で引っ張り合い、いい時計が期待されるところです。

それとは逆に、谷口選手は殆どのマシンがコースインした後、ゆっくりとピットアウト。前車との間隔を空け、クリアラップをつくる作戦?のようです。

さあ、3週目に突入しタイヤも一番おいしい頃。そろそろカナ?と、ストップウォッチを握り締め、ホームストレートに帰ってくるのを待ちますが…  
ア・アレ??  先にコントロールラインを通過したのはピストン西沢選手。
待てども待てども、LCI号が帰ってこない……。 

アナウンスにもゼッケン1番のトラブルを知らせる内容は無く、ピットロードに設置された、各コーナーを映し出す大型スクリーンにも姿が見えず…

しばらくして、高橋選手が歩いてピットに戻ってきました。

話を聞くと、2コーナーを立ち上がった後のストレート、3コーナーを前にしたところでエンジンブロー…。それ以降、エンジンはかからなくなってしまいました。

その後、牽引されて戻ってきたLCI号を、すぐさまチェック。 バルブサージングを引き起こした為、3番ピストンがあわれもない姿に・・・

スペアエンジンなど持って来ているわけが無く、チームLCIの最終戦は、あっけなく幕を閉じたのでした。

チームLCIのレースは終わってしまいましたが、折角?なので、普段見ることの出来ない位置から、決勝レースを観戦。予選ベストラップを叩き出した谷口選手は、最後尾からスタート。2週目には4番手までポジションアップし、その後じわじわと2台をかわして、最終ラップでは先頭のピストン西沢選手と、激しいバトルを繰り広げ、1位でチェッカー!見事、全車追い抜きを成し遂げたのでした。うーん、さすがD-1チャンプ。

これで初年度のロータスカップジャパンは終了となりますが、ロータスでレースを、しかもJAF公認ワンメイクで、とご興味をお持ちの方には、このレース絶対オススメ致します。 クルマの限界を学ぶには丁度いいパッケージング、それに加え、豪華プロゲストドライバーが毎レース参加致しますので、ご自分のタイムとも比較できるので、いい目標となります。 走行会ならまだしも、プロと同じレースで走行できる事ってなかなか無いですし。 来年も更に盛り上がっていく事でしょう、きっと。

最後に、各エントラントの皆様、運営スタッフの方々、1年間大変お疲れ様でした。

チームLCIは、見事LCI号を復活?させ、また来年参加させていただきます! 

ロータスカップ・ジャパン第3戦

去る10月7日、日曜日にロータスカップジャパン第3戦が開催されました。
早いもので、このシリーズも第3戦を向かえ、我々東京ロータスセンター・サービスのメンバーもレースの雰囲気にだいぶ慣れてきた??? みたいな感じです。

第3戦は参加台数も14台と増え、1戦・2戦と、これまでのツインリンク茂木から舞台を変え、茨城県は筑波サーキット・コース2000で争われました。
コース2000は、テクニカルなコースに加えコース幅も狭く、ゲストドライバーとして参加していただくプロドライバーがどんなレース展開を見せてくれるのかが注目でした。

今回のゼッケン1番のLCI号をドライブするのは、GT500クラスで現在ランキングトップの伊藤 大輔選手です。(この後、第8戦オートポリスラウンドで優勝し、悲願のシリーズ優勝を果たしたのは記憶に新しいところです。)
ゼッケン25番チーム・アドバン・ロータス号には荒 聖治選手と、ゲストドライバーとはいえ、現役GTドライバー2名とレースが出来るなんて中々経験できないと思います。

ロータスカップジャパン第3戦は、第1・2戦と開催イベントが異なる為、レーススケジュールも異なり、前日の練習走行枠がありません。 
いずれも1dayレースですが、毎回ゲストとしてドライバーが変わるゼッケン1のLCI号としては、ドライバーにマシンの感触を掴んでいただく為に有効だったのですが今回はいきなり予選、決勝という流れであります。

爽やかな秋晴れの中、眠い目をこすりながら早朝から筑波入りし、早速準備にかかります。他のレースも目白押しですので、分刻みのタイトなタイムスケジュールですが、公式車検・ドライバーズ ブリーフィングと消化し、予選コースインまで残すところあと30分となりました。

此処、筑波サーキットではエリーゼS・Cup・Carを走らせた事が無い為、セッティングデータも無く、伊藤選手のドライビングスタイルもわかりません。毎戦ドライバーが変わることで気が付いたのは、マシンやコースが同じであったとしても、ドライバーのドライビングスタイルによって違うセッティング、いわゆる好みがあります。レースメカとして知識や経験が少ないのは言い訳にはなりませんが・・・ぶっつけ本番!後はもうプロドライバー・伊藤選手の腕にかけると致しましょうっ!

伊藤選手は予選走行前に、「1度ピットインするから、内圧とか見てもらえる? あ~、でも15分しかないんですよね?」 と、少し考えながらいよいよ予選コースイン、今回NEWタイヤを履かせた、エリーゼの感触を掴むかのようにラップを重ねていきます。

予選開始早々に、ピストン西沢選手が1′08″台に突入、他のドライバーも9秒台に入ってきました。2人のプロドライバーは、まだタイムアタックに突入しない様子…と思ったら、荒選手も8秒台に突入!トップに出ました。その直後に伊藤選手も8秒台を叩き出し、荒選手に続き2番手につけます。

これで予選は決まりかと思ったその時、またまたピストン西沢選手がベストタイムを更新!1′08″362をマークし、トップに躍り出ます。しかしながらまたもや荒選手がタイムを更新、伊藤選手も自己タイムを縮めてきますが
ここで予選終了のチェッカーフラッグが振られます。結果は荒、ピストン西沢選手に続く3番手となりました。結局、ピットインする時間はなかったようでした…。

予選終了後はロータスカップジャパンならではの光景となります。
アットホームな雰囲気で、各ドライバー同士の情報交換の場となり、荒選手、伊藤選手からドラテクを聞いたり、又、今回は多数のメディアが取材に入ってますので、ロータスカップジャパンのスペースはとても賑やかになりました。

また、伊藤選手もピストン西沢選手や、荒選手のタイヤ内圧のセッティングを聞いたりしてました。今回のLCI号のタイヤ内圧は、第2戦のデータを参考にセットしたのですが、どうやら此処、筑波では高めのほうがいいようで… 決勝では若干、内圧を上げる方向にしました。

予選から決勝までの空き時間は車両保管(マシンのメンテ禁止)解除から1時間30分と割りとあったのですが、今回は特に大きなメンテはせずに、決勝レースに挑みます。

予選は3位でしたが皆さんご存知の通り、荒選手と共に最後尾スタート、伊藤選手は14番グリッドからのスタートとなります。今回12周で争われるこの決勝レース、前車グリッドについたところで場内アナウンスが各ドライバーを紹介。筑波のような環境だとグリッドにもよく響き渡り、荒・伊藤、両選手、また他の参加者も両手を振ってこれに答えます。

いよいよ決勝シグナルが消え、全車スタート! 絶妙なロケットスタートを決め、最初に1コーナーに飛び込んだのは、ゼッケン11番ピストン西沢選手。以下、瀬川・遠藤・篠原選手と、これに続きます。

一方、伊藤選手はというと、これまたすばらしいスタートを決め、4台の車を抜いて1コーナーへ飛び込んでいきます。1台前方を走る荒選手と共に、順調にポジションを上げていきます。 

先頭のピストン西沢選手がじりじりと後続を引き離し、独走体制に入り始めたころ、伊藤選手は、ゼッケン15番・野崎選手を中々パスできない状態で、ポジションは9番手。先行する荒選手は5番手と、大きく離されてしまいます。

ようやく野崎選手をパスした伊藤選手はペースアップ! 倉田・大谷選手もパスして6番手まで順位を上げたその頃、荒選手は4台で形成される第2グループまで追いついていました。

伊藤選手はここから集中してタイムを出していきますが、前方を走る5台のマシンもハイペースで周回を重ねている為、中々追いつけません。上位のマシンとは大きなタイム差が無い事に加え、筑波のような中・低速コーナーの多いコースではプロとは言え、最後尾スタートはやはり厳しいようです。

やがてレースは周回を重ね、ファイナルラップに突入します。ピストン西沢選手が後続車を離し、堂々チェッカー! 第2グループの荒選手は最終コーナーからの立ち上がりでギリギリ篠原選手をかわし4位浮上! 瀬川・遠藤・荒・篠原選手の順にゴールし、若干遅れて伊藤選手も6番手にてコントロールラインを通過しました。

パワーを全て使い切って走る事の出来るエリーゼ Sで、しかもワンメイクのイコールコンディションとなれば、プロといえどもたやすく前には出られないようです。それに加えて、参加されているドライバーのレベルが上がってきている事も事実でしょうし…。

この後、正式表彰式が行われ、表彰式終了後にはなんと、伊藤選手による筑波サーキット攻略についての講習会?なるものが行われました。(時間の関係上、レース後になってしまいましたが・・・)
現役プロドライバー直々のお話なんて、そうめったに聞けませんから、みなさん真剣そのものでした。

次回、第4戦はツインリンク茂木にて開催予定です。12月と寒い季節になりますが、ロータスカップジャパンは茂木を熱く盛り上げてくれることでしょう。
皆さん、是非応援に来てくださいね。

ロータスカップ・ジャパン第2戦

またまた行ってきました、ロータスカップジャパン第2戦!

第2戦のコースはツインリンクモテギ、フルコースです。そして今回のLCI号のゲストドライバーは、「乗れて」「書ける」モータージャーナリスト兼、レーシンドライバーの桂 伸一さんです。桂さんは、ローバーエンジン時代からElise に注目し、まだ2台しか製作されていなかったExige 240Rも、現地イギリスにて試乗レポートをされた経験も持っており、つい先日、このElise S CUP Carも試乗レポートされたばかりでした。

さて、今回も,決勝前日の土曜日に練習走行があり、天気は曇天。桂選手もこの練習走行に参加、Elise.S の感触をつかみながら、ダンパーやタイヤの空気圧などのセッティングを出していきます。

1本目の走行を終えたところで、練習用から本番用のタイヤに交換し、2本目の走行。時折、小雨も落ち気温も上がりませんでしたが、一通りのセッティングを出し終了。この後、あちらこちらで各エントラント同士の情報交換で盛り上がります。プロドライバーにコース攻略法を伝授されるドライバーも居て、第1戦よりもいい雰囲気になってきた感じでした。

明けて翌日、朝は昨日の天気を引きずり曇天でしたが、車検、ブリーフィングを終え、予選が近づくにつれ、雲は徐々にとれ、気温も上がってきました。
3番手にてコースイン! アタックに入ります。なかなか25秒が切れず、結果は2′25″170で2位。予選1位はチーム・アドバン・ロータスのゲストドライバー、田中 哲也選手。さすがはスーパーGTドライバー、ぶっちぎりの24秒台は田中選手ただ1人でした。

予選からもどってきた桂選手は「やられたぁ」と苦笑い…。
先日の練習走行で、桂選手は田中選手に、LCI号のタイヤ空気圧をアドバイス。それをヒントに田中選手は、空気圧のベストセッティングを出したようで、そこから24秒台に入るようになったとか…。ですがそこはギブ・アンド・テイク、この空気圧を田中選手よりアドバイスして頂き、そしてブレーキのタッチがプアになった為、決勝前ですが思い切って新品のパットに交換し、決勝レースに挑みます。

決勝レース前のブリーフィングでは、各ドライバーの自己紹介や、田中選手のコース攻略法のお話があったりと、ロータスカップジャパンならではの演出がありました。

そして天気は晴天、まさに夏って感じです。せっかく田中選手に空気圧のアドバイスをいただいたのに、この気温では空気圧の上がり方が予選までとは全く変わってしまいます。気温や路面温度を想定し再セット、コースインします。

フロントローを形成した、田中選手・桂選手は章典外ドライバーの為、最後尾スタート。1番・2番グリッドは空席、しかも最後尾からさらに1グリッド空けられてしまい、16番グリッドからのスタートです。

「なんで最後尾スタートなんだよぉ~」ブツブツと、大人げない桂選手をよそに、いよいよ決勝シグナル・フラッグアウト! スタートから飛び出したピストン西澤選手を先頭に、桂選手は5台が接近する第2グループまで順位をあげます。

前半を折り返した6周目にレースは動きます。先頭のピストン西澤選手は、第2グループを大きく引き離し独走状態。見ているこちらは胃が痛くなるような接戦の末、瀬川選手を先頭に桂・田中選手の3台が第2グループを形成。最終ラップまでもつれ込む、ワンメイクならではの大接戦です。

最終ラップで桂・田中両選手が瀬川選手をパス、そのまま2位でチェッカー!
しかしながらお約束の章典外ドライバーの為、2位入賞は瀬川選手でした。

悪天候の第1戦に比べ、天気に恵まれた第2戦は、まさにワンメイクと呼べるに相応しいレース展開で、ギャラリーの皆様にも大いに楽しんでいただけたようでした。又、今回はLCI号のゲストドライバー、桂 伸一さんからもコメントをいただいております。


<桂さんコメント>

パドックではとてもアットホームな雰囲気という印象でしたが、レースになるとみんな人が変わった様でした。(笑)でもこれは、いわゆるレーシングモードということで、それはそれでいいと思います。
軽量のミッドシップということで、ともかくよく曲がる! それは、峠を走れば感じられることですが、サーキットだと速度が高いので、峠では起こらない様なドリフト状態も発生します。
そのドリフト状態をいかに抑えながら走るか、それがタイムアップのキーポイントになるようです。
F1ファンの一人として、ロータスと名の付く車でレースができるなんて、夢のようでした。


次回第3戦、LCI号のゲストドライバーはまだ決まっておりませんが、第1戦よりも第2戦、さらに第3戦と盛り上がっていくであろうロータスカップジャパンに期待しつつ、真っ赤に日焼けした痛みに耐えながら帰路につく、チームLCIでした。

ロータスカップ・ジャパン第1戦

いよいよ始まりました、ロータスカップジャパン開幕戦inツインリンクもてぎ!

レースの運営・管理は、L.C.J.A.が行っておりますが、
LCI?のデモカーであるカップカーサポートの為、
Tokyo Lotus Centre サービスも参加させていただきました。

記念すべき第1戦のドライバーは、LCI?の代表取締役、
GT300クラスのドライバーと、2つの顔を持つ、高橋 一穂選手。 

土曜日の練習走行では、GTカーのドライバビリティイメージが強い
高橋選手は、セッティングに悩みました。 
Elise S Cap CarはL.C.J.A.の規定にて、
サスペンションは変更しているものの、ナンバー付の車両の為、
市販車両と大きな違いがないのでGTカーと比べられても……。 
それでもJAF規定の安全装備の装着と、
僅かな変更だけでレースができてしまうスペックはさすがLotus!
って感じです。

土曜の走行でセッティングを決め、いよいよ当日! 
予選はたった3周目にて、1‘44.388をマークし、終了させてしまいます。
他のドライバーは時間をたっぷり使って、結局3位で終了。
チョット残念そうな高橋選手でした…。

決勝前から雨が降りだし、コース上は川ができるほどの豪雨!
オープンで走行しなければならないElise。
ドライバーにとって厳しい状況の中、決勝スタート!

章典外である高橋選手は最後尾スタートですが、
さすがGTドライバーの経験がものをいいます。 
豪雨の為、全車エンジンが吹けなくなるというトラブルが発生。
続々とピットインする中、ヘビーウエットに加え、
エンジントラブルを抱えたEliseを見事コントロールし、ぶっちぎりの優勝! 
でしたが、残念ながら章典外。

第2戦には別のドライバーが乗ることになっておりますが、
我々Tokyo Lotus Centre サービスは、またまた参加させていただきます。

ページトップへ